うちのガラクタ

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

351 わんぱく君





3カ月ぶりに、諏訪神社の骨董市へ行ってみました。<2017年5月28日>



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 ● 立川諏訪神社骨董市

久しぶりながら、あららとても閑散としている。
今日は28日だから、川越の喜多院の骨董市と重なっていたのですね。

出物は特にないけれど、以前背負籠を買った山梨の業者のところで見かけたペンチのような道具が、実はパテント付きの鉛筆削りで珍品でした。
ペンチの先に付いたペンサックに鉛筆を挿入、剪定鋏のような刃が鉛筆側面を一面ずつ削り落とし、芯を尖らせるという構造。
かたちを仕上げるのに、その都度自から、鉛筆の軸を回転させてやらねばならないので、なんとも不便そう。
刃は一応着脱可能で、研げるようになっている。(芯先の長さの調整機構は不詳)
店主云わく、「このような精巧な仕上げの道具を製するのは、ドイツか日本ぐらいのものか?」とはいえ、日本人なら肥後ノ守かボンナイフで事足ります。

群馬の業者の店で、水晶手の江戸ガラス鉢、岩手からの漆掻き桶(曲物製)、藤岡盆など若干目を惹くものがありました。



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 ● 強気の値段設定の御人形。

この群馬の店で、若いカップルが人形を前にして、店主よりとくとくと説明を受けていました。
よく見ると一尺ほどの御所人形で、江戸期の三ツ折れです。
「明治のものは三ツ折れ部分も布製だけれど、これは江戸だから関節部分が木組みとなっている」
「服に縫いつけられているのがお守り袋」
などなど。
節句飾りや、愛玩としたものか。
脚のつくりが巧妙で、自立させたり座らせたりと、自在に変えられます。
福々しい顔にちんまりした目鼻立ちながらも、なかなか凛々しい表情です。
大阪の商家からの出物とのこと。



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 ● 御所人形     東京国立博物館蔵

こちらは軍配を手にした童子の御所人形。
顔の表情がとても美しいです。



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 ● 御守袋      ICU 湯浅八郎記念館 展示より。

件の御所人形に付いている無地の巾着より、なんと鮮やかで豪華なことか。



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 ● 御所人形の部分

紫の着物の縮緬は、若干の退色はみられるものの比較的よく残っています。
綿入れの衣裳をめくり、脚部の構造を見せてもらう。
緋色の裏地より現れた脚は、白磁のような質感で、使われていたのが上手の胡粉。
人形を座らせる時は、足首部分の関節を横向きにします。
店主は童女と言ってましたが、よく見たら、あらら、小さなおちんちんが付いた童子でした。
頭の側部の植髪は、すっかり脱け落ちていますが、本来はどんな髪型をしていたのでしょうか?
左手は写真のように開いたかたちですが、逆に右手は東博の御所人形のように握り形でした。
なにか特別な持ち物があったのでしょうか。
足裏もしっかりと仕上げ、爪先は紅書きされています。

店主の方、着物を裸けさせ、細部まで見せて頂きありがとうございました。
展示では人形のこのような細部は拝見できないので、ある意味とても勉強になりました。
かっては然るべき階級のなかに、このような童形の人形が存在していた。
人形は、元来はやはり「ひとがた」なのだなぁ、そんな世界が興味深く感じさせられました。



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 ● 奉納絵馬より。

「図太い」には、どこかふてぶてしく横着したニュアンスがありますが。
この絵馬は少々のことではびくびくしない、そんな子の育成の力強さを切に願っています。

先に述べた御守袋の英字解説には、「初宮詣で」の補足に”the 33rd day of birth”の表記がみられ。
やはり生誕直後の赤子は、人とは別次元の領域なのかも知れません。




ふだん馴染みのないこの手の人形は、人を写し、とても奥深い世界ですね。  (^^;)   





  1. 2017/05/29(月) 12:08:54|
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