うちのガラクタ

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

341 弁当箱





前回はお土産コップの話しでしたが、今回は弁当箱です。


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 ● マレーシアで仕入れたアンティークの弁当箱2種 <シミズ君コレクションより>

インドの弁当箱といえば、まずは数段にも重ねて手で提げるタイプを思い浮かべます。
シミズ君が当地のアンティークショップで見つけ出したのが、この2種類。
素材は昔のものらしく、アルミやステンレスではなくて、ずっしりした真鍮が用いられています。

提げ手が平らなほうは、各々の容器に共蓋が付き、留め具には錠をかけれる作りです。
お土産にこの弁当箱を頂きました。

そしてもう一方は、上蓋のボッチの穴にピンを挿して固定する式(径105×高さ265ミリ)の、流れるような曲線で優美なもの。
容器の大きさも大中小と、それぞれ異なり。
大の容器の側面に飛び出る2つのボッチに、持ち手を掛けて固定する、至って簡素な構造ながらも、とても考えつくされたデザインです。
(本音をいえばこちらが欲しかったかな!?)

いずれも三段ながら、よく目にするのは四段ものが多いのだとか。
曲線タイプの弁当箱は、三段ですとピン留めですが、より大きい四段のものはピンの頭がスプーンになったデザインだとか。
側面には南インドのタミル語で、名前らしき文字が刻まれています。
このような弁当箱はインドあたりが発祥かと思いきや、その原形は意外や欧州にあるらしく、インドのこれらの弁当箱も宗主国であった英国からの流れではないかということでした。


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 ● 現代の主流はステンレス、真鍮製はヤカンともども珍しい。

ご飯にチャパティー、サブジにタルカリ、ダルなどの汁物も含んだ、常に熱々の食事を食べる点。
それとともに、宗教的な制約の大きい食習慣と不浄観に制されて、ダバワラによるデリバリーの誤配を防ぐ意味もあるのでしょうか、記号や名前などが記された弁当箱をよく見かけます。
ただ、弁当箱に錠がつくような感覚は、常に食器棚に鍵をかけておくような、インド文化圏ならではの発想なのかもしれません。

この手の提げ重型の弁当箱は、華人のものでは、竹で編んだ籠状のものや、琺瑯製、または陶製のものなどもあるそうですが。
弁当箱に金属を用いるのは、中に容れる食事の形態の違いなのか、あるいは工業的な量産にちなんだ経済性の理由なのか。
弁当を持つたり、弁当の配達を受けるといった社会現象も踏まえ、いろいろ考察してみると、かなり奥の深い、提げ重型弁当箱の世界なのかも知れません。

**ブログ№199 弁当箱
http://utinogarakuta.blog.fc2.com/blog-entry-199.html



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 ● 弁当箱   真鍮製    径135×高さ240ミリ。

お土産で頂いた弁当箱。
素材の真鍮は、空っぽのこの状態でも、まるで弁当が詰められたようにずっしりとしていて、重たい。
真鍮もすっかり灼け緑青も吹いて、かなり使いくたびれた風情です。
金属ものの味は、錆びにあると信じてはおりますが、さすがに花見に持って行くには、衛生的にもどうしたものよ。
ということで、この際思い切ってクリーニングしてみることに。
確かに、真鍮製の食器は、あちらではちょっとした富の象徴であり、磨き砂でもって、ピカピカに磨かれ、客間に置かれていたりします。


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 ● クリーニング完了。

時代性を残す為にどの程度の状態のクリーニングに留めるのか、難しいところですが。
気付くとお猿状態で、結構根を積め込んでしまった。
それでも相当使い込まれた弁当箱らしく、金属劣化の使用痕が随所に目につきます。
この作業をしながら容器をいじっていると、部材の使い方や製造の工程、使用のされ方など、目で見ただけでは気付かない面も、多く見えてきて、とても楽しい。

城のマークの商標や、メーカー名から察して、インド系のメーカーでしょうか。


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 ● 金ぴかとなり、いつでもスタンバイ・オッケーです!!

所有者の刻印らしき文字(グジャラティー?)も、はっきり確認できるようになりました。
日曜日に予定の花見が楽しみです。


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 ● 作業終了、お疲れ様。

近所の公園で、ちょこっと一献。
木々の芽吹きのなか、桜吹雪が綺麗でした。



弁当箱、何を詰めて行こうかなぁ (*^_^*)  




  1. 2017/04/14(金) 18:12:02|
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