うちのガラクタ

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

339 コップ





上水沿いの桜を愛でながら、自転車で国分寺へ。(2017年4月5日)


B339_01.jpg

 ● 「山本萠作品展」  国分寺 くるみギャラリー。  4月10日(月)まで開催。

今回のくるみギャラリーでの個展は例年に比べ幾分期日も早く、まさに桜満開のタイミングでした。
会場には、軸やパネル装の書、カレンダー原画などの絵画の展示にに合わせ、詩集やエッセイ集、オリジナル写真カードなどが置かれています。
詩、書に絵画、どの分野でも多彩な、萠さん独自の世界が展開されています。
特に書の表具は、萠さん自らが選んだ布裂でなされ、毎回ながら、書と布の絶妙なバランスの組み合わせの美しさに、思わず見とれてしまいます。
厳選された詩人や俳人の詩句を、力まずたおやかに、さらりと見事なステップを踏むように記された書は、言葉を、発した音として捉えるのとはまた別の面で、脳裏に深く刻み込まれます。

本日は初日ということもあって、詩のお仲間をはじめ様々な方が来られていました。
自分は門外漢ながらも、そんな皆様と同席し、厳選された器でお茶を喫しながらの、お話しも楽しい一時でした。

昨年度より設けられた、入口扉付近に置かれた「どうぞ御自由にさわって下さい」コーナーは、萠さんが蒐め、家で使っていた小物の即売コーナー。
古い時代の陶片から、現代の作家物や工業製品に類する物まで、新旧問わず、萠さん独自の眼でもって選り抜かれ、実際に暮らしのなかで使われてきて育てられた物が並んでいます。

李朝の粉引碗や、渥美焼きの自然釉碗、江戸初期の有田(伊万里)の蕎麦猪口などといった、骨董としての揺るぎない定番アイテムから、現代のキッチンウェアーの真新しい琺瑯メジャーなんていうものまで、ニコニコと同価値で並ぶ小物たち。

近ごろは小物もまるで買っていなかったけど、花見の時期のこの季節、一度使いとしてもままごと遊び出来るような、コップなどを連れて帰ることにしました。


B339_02.jpg

 ● 選んでみたのが、コップと漆器。

いずれも日常使いのシンプルなもの。

腰括れで端反りのコップは、昔の石版刷りのビールのポスターにあるようなかたちのもの。
一口サイズのビールコップでしょうか?
片や首にエッチングの細線、それと底部が面取りといった、よく似た規格のコップです。
しかしながら、よく見るとガラスの質の違いか、色味も黄色味、灰色味であり。
素地や底部の厚みも結構異なります。
実際に二つのコップに、同時にビールを注いで(残念ながら缶ビールで)、その感触を試してみることに。
いずれもビール用としては容量が少なすぎる感じです。

自分としては、コップは絵に描いたような、単純な筒型のものが好きですが。
小さな手でもしっくりと馴染むこの手のかたちも、実際に使ってみると、とても良く握れ、それほど悪くないかたちです。


B339_03.jpg

 ● 台皿    漆器・朱塗     径138×高さ40ミリ。

漆器のほうは高台も高く、酒肴の珍味を少量載せたり、茶菓子受けとして合いそうです。糸底、口端にわずかに覗く下地の黒塗りが、質素ながらアクセントとなっています。
素地がすっかり木痩せしており、径が5ミリほど違うので、結構楕円形となっていますが、そんな点も経年環境の履歴を感じさせ、やきものにはみられない余興となっています。


B339_04.jpg

 ● コップ   ガラス、エッチング  径59×高さ94ミリ。

線入りのコップは若干素地は厚めながら、底部は薄く、全体の総量も軽く、お酒の容量も余計に入る感じです。
よく見ると素地に、微妙な気泡も封じ込められており、そんな景色を愉しみながら、丁寧に握る感じでしょうか。


B339_05.jpg

 ● コップ   ガラス、面取  径53×高さ90ミリ。

面取りコップは底部が分厚く、空でも結構な重さを感じさせますが、面取り部分は指の掛かりも良好。
ビールはともかく、焼酎などの蒸留酒をストレートで、ぐいぐい飲むには手頃なサイズで安定感があります。
横に臥しながらの寝酒向きのコップといえましょうか。


B339_06.jpg

 ● 保存瓶      耐熱ガラス    径115×高さ125ミリ。

こちらは、おまけというか。
展覧会に行きしな通りかかった薬局の「ご自由にお持ち帰り下さい」コーナーにあったもの。
大中小と三個のガラス製の保存瓶(密閉容器)が置いてあったけど。
なんとなく、一番古めかしい中のサイズを頂いたものです。
パッキンがシリコン製のため、最近のものと思っていたのですが、
よく見たらフランスの業務用食器メーカー”DURALEX”社製でしたが、ロゴマークのかたちが現在の製品のものと随分異っています。
案外、どオレンジ色のゴムパッキンが使われていた、旧いものなのかも知れません。
容量は1.5リットルあり、胡瓜を一本、切らずにそのままピクルスに漬けれそうなサイズの容器です。

想わぬ出物で展覧会の最中、ぼっこりとふくらんだ鞄を手にして恥ずかしかったけど、ガラスがガラスを招いて、コップを導いたこととして、良かれといたしましょう。


B339_07.jpg

 ● 本日の収穫物。 「書」を観にいったはずが・・・・・・・・・すみません!



さて、お花見にはどちらのコップを使おうか!?  (^-^)  




 
  1. 2017/04/06(木) 19:56:21|
  2. うつわ
  3. | コメント:0
<<340 コップ飲み | ホーム | 338 白獣>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する