うちのガラクタ

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

338 白獣




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 ● 高橋協子 「白獣」展     東京都杉並区西荻北 Gallery 蚕室
  会期は2017年4月9日(日)まで、12:00~19:00<最終日17:00、月火休>

茨木県笠間で作陶している知人の展覧会へ行ってきました。<2017年4月2日>
今回は前回「狐づくし」に次いで、Gallery 蚕室での2回目の展覧会です。

ブログ№229 狐づくし
http://utinogarakuta.blog.fc2.com/blog-entry-229.html


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 ● テーマの「白獣」は土地の伝説によるもの。

生憎この日は作家本人は不在でしたが、ギャラリーのオーナーに訊くと。
DMにあるのは黒地を背景に白獅子の写真でしたが、今回の白獣とは、彼女の住む地域の伝説にある三白獣(狐・鹿・雉)とのこと。
昼のこの時間帯ギャラリーの窓から差し込む、明るい日差しに包まれて浮かび上がる白獣たち。
三白獣に龍や獅子なども従えて、ギャラリーの白い壁に配置された陶製の作品は、あたかも一編の絵巻のごとく融合して、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
微妙に光りきらめく白肌は、雲母を混ぜた釉薬が用いられています。


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 ● 前回とかわらず稲荷神の神使い 狐も健在です。

足元を見おろすと床置きされた獅子や狐は、ちょうど猫ほどの大きさで、いまにも動き出しそうな気配を感じさせます。


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 ● 今回は白獣が勢揃い、ますます彼女特有の神話の世界に引き込まれてしまいます。


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 ● 白獣の顔の表情も実に豊かです!

瞳の虹彩の独特な色味は、銀の焼きつけとのこと、やがて酸化という経年変化を経て燻し銀の渋い色合いに落ち着くのでしょうか。
薄桃色や薄墨色など、微妙に施された淡彩が、白獣の肉感を浮かびだし、単純に白一色でに白塗りした以上に、白の美しさを際立てます。
 

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 ● 会場にはちょっとした小物も。

狐のイヤリングやブローチ、狐の躍動姿をシルエットに図案化された和手拭い。
愛らしい小物は、偶然に立ち寄ったお客さんもつい手に取りたくなるような代物ですが。ギャラリーのオーナーが云うには、やはり「白獣」一本に絞りたかったのだとか。
作陶展と云っても器ではなく、作家の持つ精神性を体現した、白獣で構成する企画を一柱に展覧会を構成した、真摯として一貫して揺るがないオーナーの眼は秀逸のかぎりです。
ギャラリーのオーナーと、偶然居合わせたバーナーワークのガラス作家の方と3人で、クラフトの話しなどもできて、なかなか面白い一時でした。

今日は天気も良かったので散策がてら自転車で訪れましたが。
途中の千川上水沿いの桜や辛夷が、春爛漫としていて、この時期ならではの華やいだ雰囲気を盛り上げていました。


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 ● 更新橋の庚申塔      東京都武蔵野市。

同じコースを往復するも、目に飛び込んでくる景色は随分と見え方が違います。
帰路の千川上水で目についたのが、細長いゴボウ注連がさがった小祠です。
なかなか綺麗なすがたの注連縄だったので、近寄って確認するとしっかり藁で綯ったものでした。
中を覗くと、赤い前垂れを掛けられた小さな青面金剛像が睨みをきかせていました。
展覧会の「白獣」効果絶大で、なぜかカミサマものが目に入る一日でした。



よろしければ是非、「白獣」展観て下さい、小さいながらも素敵なギャラリーです。  (^o^) 


  1. 2017/04/03(月) 13:27:42|
  2. 雑 閑
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  1. 2017/04/05(水) 00:35:17 |
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