うちのガラクタ

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

328 月次



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 ● 今日から3月

この季節、一日一日陽も長くなり、着実に春めいてきました。



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 ● 古今雛   江戸時代

骨董市で見かけた時代ものの内裏雛。(右大臣左大臣付)。


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 ● 顔の表情が秀逸です。

享保雛!?よりは顔に少し丸みをおびたお雛様、江戸はいつ頃のものなのでしょうか。
細い目が醸す表情が、とても美しいです。
女雛の十二単衣には、豪華な銀糸刺繍がほどこされています。
それにひきかえ、男雛の黒い衣裳はどうやら御歯黒<鉄漿>染めのようで、経年変化の風化によって、無惨にもぼろぼろとなっています。
墨書きのみられる反古紙の下地がのぞきます。
手のほうは、意外に華奢で簡素なつくりです。


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 ● 花見重と香合盆。

同じく骨董市で見かけた蒔絵の漆器。
重箱、盃盆、取り皿、錫製の酒器が組み込まれた花見弁当。
図柄は菊文散らし。外箱には棹通しの金具付き。
遊行の道具だけあって、趣味性も高く工芸的で豪華なつくりです。
これから迎える花見の季節、お重に詰めた弁当で酒を汲み愛でたいものです。

香合盆は香道で用いるものなのでしょうか?
月の部分は蒔絵ではなく銀の薄板象嵌です。
象嵌仕上げだと、銀が黒ずんでも磨きをかけられ、月の輝きを取り戻せるのだとか。


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 ● ささやかながらの節句飾り。

おまけながら、子供の宮参りの晴れ着と併せてみました。
桃太郎の人形は、山形尾花沢のさがら人形(さがらたかし作)。吉祥寺の民藝店にて求めたもの。


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 ● 小川寺達磨市     東京都小平市。

今日3月1日は、近所の小川寺の達磨市。
近在の住人の方が、年次の達磨を買い換えます。
近所とはいえ、ここの達磨市を訪れるのも久しぶりです。
規模も年々縮小されているのか、達磨のお店も今年はわずか四軒のみ。(今日は田無の総持寺の市も重なっており、そちらに出る店もあるそう)
昼時ながら人出も少なく閑散としています。
通りがかりに写真を撮ろうと寄ってみたら、おばちゃん(写真右上、瑞穂町)が覚えていてくれたらしく、声をかけられました。
近在の達磨市の開催日や、達磨の種類や描写、達磨用の運搬籠のことなど、いろいろお訊きしました。
達磨市は正月2日の拝島大師にはじまり、その後青梅をはじめ多摩一帯を巡り、なかでも一番の規模は調布の深大寺の達磨市(3月3, 4日)、そして5月1日を最後に終えるのだとか。


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 ● 干支達磨など新顔も。



元来は養蚕の産興しに、起上り達磨の”起きる”に充て、近在の農家が達磨を求めたという歴史をたどる達磨市。
変わり達磨として、達磨抱き猫(猫は害獣である鼠を獲るので)は古くからあるが、久しぶりに見ると、干支物達磨<酉年の今年はフクロウ形>をはじめ随分と変わったかたちの達磨が混じっている。
稲荷の狐の張子は2月11日の稲荷様<初午>用。
大型の達磨は、昔ながらの木型を用いた手張りのもの。
縁起を担ぎ、達磨の目には金箔が貼られており、その保護用にひとつひとつずつ和紙でもって丁寧にアイマスクされている。
農家の副業として生まれた多摩地区の東京達磨も、近年の農業従業者の高齢化もあってか、昔ながらに達磨を求める客足にも変化がみられるという。
おばちゃん(67歳)の家でも平成になる頃までは養蚕をやっていたが、現在は達磨製作専門となる。
放置された桑には毛虫(アメリカシロヒトリ)がたかり凄いのだとか。
達磨ついでに養蚕へと、はなしはどんどん拡がっていく。
ここの市は小規模のため、明るくなってから家を出て、明るいうちに家に帰れるのがよいという。(小川寺の大般若会が終わる3時まで開催、帰路は瑞穂町まで車で小一時間。)
ここに持ち込む達磨も一番大きなもので「4番」(上から4番目のサイズ、西瓜より一回り大きなサイズ)で、客の好みに合わせ丸形と長形の二種類を用意している。


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 ● 本日新たに仲間入り。

部屋の引き出しを開けると、お納めしないままの小達磨があり(写真下)。
また前回求めた達磨も、願掛けされず目なしのまんま(写真上左、小さいながら手張りのもの)。
今回はおばちゃんのとこで、小さな達磨を求めてみました。(ビニール入りのもの、機械型成形か? 500円)。
かたちはまるく、眉毛、髭ともに結構な勢いがある顔の達磨。胴に「福」。
達磨のかたちも、それぞれの家で描写をはじめ随分異なっている。(客は毎回同じ店の達磨を贔屓とする。)



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 ● 三面比較。

前回求めた胴張りの達磨(左)は、昔ながらの東京達磨の特徴をよく伝えている。
今回のもの(右)は、顔が大きく高崎達磨のように結構まん丸い。


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 ● 「東京達磨」    張子  径90×高さ105ミリ。

屋敷神、神棚・・・・・、達磨の祀り場所も現在の住居事情で推移して、
一時期はテレビの上(現在は液晶薄型テレビのため、場が消滅)、玄関の棚の上などと、祀りものから飾りものへと変化していく。
そのため、近年一般によく買い求められるのは、可愛らしく小さな達磨という傾向になる。

祀り場所がないうちの部屋で、とりあえず棚の上へ達磨を載せて見上げてみます。
地味な室内にあって、赤もの<赤の色に、魔除け病除け的な霊力をみる>が見せる鮮やかさが眩しいかぎりです。


達磨については『240 明けました』をどうぞ!!

http://utinogarakuta.blog.fc2.com/blog-entry-240.html





もうすぐ桃の節句早いものです!!  (~o~) 



  1. 2017/03/01(水) 20:35:45|
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