うちのガラクタ

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

318 久しぶり





数年来すっかり疎遠となっていた、歩きニストのHさんと再会しました。


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 ● 待ち合わせは国分寺。

国分寺は、家からですとJRでは一番の最寄り駅ですが、近ごろは乗り換えばかりでまったく下車していません。
今回は、市の図書館へ寄った後、最寄りの一橋学園駅から西武多摩湖線に乗って国分寺へ行ってみました。(上写真;一橋学園駅ホーム)
この路線を使うのも、いつ以来でしょうか本当に久しぶりです。
昔ながらの、どこかのんびりと鄙びたホームが素敵です。

国分寺駅北口は、ここ数年来開発の真っ最中。
この間の府中駅でもそうでしたが、駅周辺の趣のあった懐かしの小路がすっかり消えてしまいとても残念です。

待ち合わせ時間より随分早く着いてしまったので、折角ですから国分寺の北口にある本多図書館へ行ってみました。
バス通りを歩くこと数分で、駅前の開発とは一変して、相変わらずの昔ながらの通りに戻ります。


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 ● 「プー横町の店」

図書館通りを歩いていたら、壊れた小さな足踏みオルガンを発見。
よく見るとその上の看板には「プー横町の店」とあります。
もともとは(といっても○○年前)、もっと駅寄りの場所にあったお店ですが、こんな場所で健在なのだなぁと、しみじみ。
営業時間は夜間のみ。
以前はJAZZのレコードを聴きながら喫茶も楽しめたけど、残念。

図書館でしばしの時間を過ごしたあと、駅の改札でHさんと再会。
「久しぶり」といっても、Hさんより東海道五十三次完歩記念の連絡を受けて「会いましょう」と言われてから既に一年が過ぎました。
齢を重ねる毎に、その久しぶりの感覚が、半年・1年・3年・5年・10年・○○年・・・・・・・・・・と、はてしなくずれ込んでいきます。
これって、世間的に云う「久しぶり」の範疇を遙かに逸脱する、とんでもない時間感覚でいけません。(笑)
時間のとれる友人のIさんも誘い、Hさん、Iさん、自分と三ツ巴となり、「折角だから、オーソドックスな国分寺のお店でお昼したいよね」ということで。
南口の殿ヶ谷戸庭園前の坂を下ってみます。


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 ● 「ほんやら堂」

現在の国分寺の駅ビルが出来る前、の面影を残す昔ながらのお店って、いまではほとんど残っていない状態ながら。
坂の途中に奇跡的に残るお店が、鬱蒼とした蔦に覆われた「ほんやら堂」です。
この店のオーナーは女性シンガーである中山ラビさん。
いつだかは、吉田類の「酒場放浪記」の国分寺編にもしっかりと紹介されていました。
夜はスペシャルな飲み屋に変身しますが、お昼は確か美味しいカレー・メニューもあったはず。


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 ● ほんやら堂のカレー。

ランチタイムのカレーセット
スパーシーなチキンのスープカレー。ライスには干しぶどう、薬味の自家製ピクルスとラッシー付いて 850円。
複数のスパイスが微妙に響き合った奥深い味、滋養に満ちておりしみじみと美味しい。
カレーは若干辛口ながら、ラッシーとの相性がとてもよく素晴らしいです。

はずかしながら、ほんやら堂に来たのは○○年ぶりながら、依然と変わらず静止した時と場を保ち、嬉しいお昼の一時となりました。

よく見ると、お店の床は木製レンガが隙間なく敷き詰められており、なんとも年季が入り、時を経て黒く輝くその風合いが見事なかぎりの美しさでした。


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 ● 名曲喫茶「でんえん」


ほんやら堂でお昼を終え、そのまま坂を下り高架を越え北口へと移動。
向かうは、「でんえん」。
かって中野にあった「クラシック」や、国立にあった「邪宗門」などと同じような時代の喫茶店。
多分、現存する国分寺界隈の喫茶店では、一番古いお店ではないかと思います。
近年幾度か目指すも、折り悪く閉店日に当たるばかり。
今日は、開店していてほんとうに良かった。
こちらは最後に訪れたのが、ほんやら堂よりも更に前になる、○○年ぶり。
当時、知人のK君のアイルランドの素描の個展で、彼が習っていたティン・ホィッスルと、先生のアイリッシュ・フルートと、先生の奥様のスプーンズ(スプーンの背を合わせてカスタネットのように叩いてリズムをとる)による、ケルティック・ミュージックのセッションを聴いて以来の来訪です。


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 ● 見事な時の結晶をみせる、「でんえん」の店内。

ベートヴェンの石膏デスマスクが飾られた壁面にある、古風なスピーカーから流れるバッハの曲が柔らかな音色で臨場感を醸しだし最高です。
こちらも依然と変わらぬ不動の空間、齢を重ねれば重ねるほど、こういった昔ながらの空間が心地よく愛おしくなります。
どこか琥珀的なまでに時が結晶してしまった店内で、Hさんのタブレットに保存された膨大な量の写真を見せていただきました。
以前はお母さんだったはずの店主が、さらに上品なお婆さま(来年度は御齢90歳とのこと)となられており。
注文した珈琲を机までわざわざ給仕して頂くのが、なんとも忍びないような感じながらも、お元気そうでとても嬉しいかぎりです。

どこか浦島太郎状態で、数時間も時を忘れてしまうような居所ってよいものですね。
美味しい珈琲を頂きながらすっかり長居させていただきました。
今日は、これまでで一番充実した「でんえん」での一時でした。
ありがとうございました。


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 ● 気付くとすっかり日も暮れて。

すっかり喫茶店での時間を満喫してしまいました。
陽の短いこの季節は、外は既に真っ暗。
最後に皆で国分寺の小路を少しばかり散歩して家路に着きました。



Hさん、Iさん、今回は国分寺で素敵な一時をご一緒して下さり有り難うございました! (^_^)v 



  1. 2016/12/01(木) 14:52:48|
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