うちのガラクタ

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

294 ぼんくら釣り その1




母のママチャリを借りて家から10㎞圏内、近辺の川を徘徊してみました。


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 ● ポン川      9月24日

この夏の颱風の影響で、一ヶ月たった現在でも市内の川は茶色くにごったままの濁流で水嵩も増し凄い荒れようです。
澄んだ流れはないものかと選んでみたのが忠別川に注ぐポン川。
ポンはアイヌ語で”小さい”、”支流”の意味。
近ごろは、河川名の解説がしっかりなされていて、とても便利です。
忠別川との合流地点、ツィンハープ橋より少し上流の瀬で釣り糸を垂れると、笑っちゃうような小っちゃなヤマメが釣れました。

札幌付近の川ならともかく、旭川の川にもサケが登るようになったんですね。
河川名の看板のとなりに立っていたサケの看板には、
この付近の川砂利の集めるところがサケの産卵床となり、9月下旬より12月上旬にかけて、最盛期には一度に100尾以上の群れがみられるとあります。

 昭和59年、市民の手でサケの稚魚を放流。
 平成12年、石狩川花園に魚道開設。
 平成15年、旭川市内の石狩川で39年ぶりに2尾のサケを確認。
      <*このとき捕獲した2尾が市の博物館で標本展示されています>
 平成23年、石狩川・忠別川にサケが群れとして回帰。

昼の日長、その後アタリは一切なく、まったくのぼんくら釣り。
竿をたたみ、川の状態を確認しつつサイクリングに切り替えました。


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 ● 比布(ピップ)川    9月25日

石狩川に沿って層雲峡まで延々とつづくサイクリング・ロード。
秋の好天、当麻付近まで出かけてみようとペダルを漕ぐ。
石狩川も凄い濁流となっています。
途中自転車道のわきに車が停めてある箇所があり、キノコ採りでもしているのかと土手を降りてみると、釣り人の姿がちらりほらりと見えました。
石狩川に注ぐ比布川の合流地点、水も澄んでおり岩場もあちこちにあって渓流然としたなかなかの流れです。
気分的にもサイクリングのほうはパスし。
真似っこして、餌のミミズを掘り出して釣り糸を垂れてみることにしました。

胴長姿でルアーやフライ・フィッシングをしている釣り人が幾人かいます。
適度な渕もありルアーには面白そうなポイントも多いです。
まったくもって門外漢なサンダル履きなので、こけないようにそろそろと瀬に入り糸を垂れるも、釣れるのは地球ばかり。
ウグイは釣れるも、ヤマメは数回ばらしてしまい結局釣れず終い。
いい加減あきらめていたところ、ビギナーズ・ラック、ニジマスが一尾釣れました。
これで晩のおかずは確保できました。ラッキー!


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● 釣り上げたニジマスを割いてみると、胃袋からトンボとバッタが。

ニジマスの腹を割くと、胃袋の中がぼっくり詰まっています。
興味本位で洗い出してみたら、なかからトンボが2匹とバッタの脚が現れました。
解体した内蔵を流そうと渕に立つと、足元で大きな魚が跳ねました。
大きな尾鰭が見えました。
その後も水面に薄っすらとゆらゆらと泳ぐ大型魚(60~70㎝ほどか)の魚影が。
つがいでしょうか、婚姻色鮮やかな二尾の魚がより添い泳ぐ姿が確認できました。
遠くの浅瀬のほうでも大きな背鰭を飛びださせ泳ぐ魚を発見しました。
昨日のポン川のサケの看板じゃないけど、もう遡上が始まっているんだ。
はじめて見るサケ(どうやらサクラマスだったらしい)の姿に感激しました。
川は一頃に比べ確実に綺麗になっているようです。
魚道も貫通され、川を往き来する魚と種類も、むかしに比べ多くなっているのかも知れません。


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● ペーパン川     9月27日

動物園裏手、牛朱別川南支流。ペー=あまい、パン=水、あまい水の川。
地図を見て、こんなところにも川があるのを確認し行ってみました。
先の増水時は橋ぎりぎりまで水嵩が増したんでしょうね。
ポイントとなりそうな川原に降りるのに、流されてきた土砂や倒木で埋め尽くされており結構大変でした。
止水制限で浅いながらも、かなり速い流れです。
大石の巻き込み箇所でヤマメを3尾。


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● 肥えたヤマメの胃袋からはトンボの翅が。

前回のニジマスに次いで胃袋確認してみると、すっかり消化が進んでいたものの、トンボの翅を確認できました。


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● 倉沼川      9月29日

倉沼川 ク・ラルマ・イ=しかけ弓をしかけてある所。
熊を捕るしかけ弓(アマッポ)。この川沿いの山麓には、狩猟のための通り道があった。
こちらは動物園手前の川、牛朱別川南支流。
動物園前の橋を降りていくと丁度河岸工事中、先の大雨でここも随分被害にあったらしい。
工事のおっちゃんに断って釣り糸を垂れると、みな興味深げにこちらを見ています。
「兄ちゃん、そこじゃなくてこっち」と、おっちゃん達の指示に従い投竿するとヤマメが1尾。
ほらなと誰もがしたり顔。
「それにしても随分小っちゃいな」
確かに。
勇んではみたものの小さくなって漁場をかえる。
ひとつ上流の橋付近へ移動するも、一二度ばらしての釣れずじまい。
ただ、ここでも遡上する魚影を確認しました。(左下写真)
鰭が結構ボロボロになっていますがサケでしょうか?
むかしは見られなかった、そんな遡上する魚の姿が見れてとても満足。


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● 釣餌のイタドリ虫

橋の向こう側で、鎌を手にしゃがみ込んでいる人がいる。
訊いてみたら、やはり釣り餌用の”イタドリ”(蛾の幼虫)を捕っている。
”イタドリ”は植物のイタドリに棲む蛾の幼虫。
これまで釣り餌として市販のものを買っていたので、その茎にいるのは知ってはいても、実物をみるのはこれが初めて。
春蚕と秋蚕があり、春と秋の年二回その幼虫を採集できるが、春蚕はすぐに蛹となり蛾になってしまう。
幼虫のままイタドリの茎のなかで越冬する個体もいるという、この時期の秋蚕の虫がよいという。
蛾はイタドリの葉に産卵し、孵化した毛蚕は茎に穴をあけて入り込み住処とする。
写真のように節間に一匹ずつ納まり成長する。
調達の目安は、虫が穿けた小穴とそこから盛り上がる大鋸屑のような糞がみられる少し枯れた茎。
川原の土手際に生えたこの場所のイタドリは、背も低く小型で茎自体も薄く柔らかい。
そして、手で簡単に二つ割りすることができる。
<*後に試すとイタドリも生殖地・サイズが異なるだけで余りに硬く、素手で割るにはとても難儀しました>
この方は、フライ・フィッシング歴20数年というベテランの方(道央にあってはかなり早い時期から珍しいと思う)で、自製されているフライのこと、近年の漁場のこと、魚の種類の変異(交雑魚)と変化(成長経過)のこと、そしてこの夏の川の被害のことなどいろいろお聞きできて面白かった。
近年では旭川周辺の河川でも、フライやルアー・フィッシングの人気が高まり。
釣り場は、日曜休日となると、そんなスポーツ・フィッシングの釣り人でいっぱいになるという。
道央のこのあたりの河川は、札幌近辺とことなりブッシュも多く、広い場所が少ないのでキャスティングには不向きな箇所も多い。
また水温が低下するこの季節は、どうしてもフライよりは餌釣りのほうに分がある。
そんな魚の習性を考慮しながらフライ、餌釣りと臨機応変に切り分けて対応されているらしい。
スマホにある魚の画像には、近辺の川で釣られた、いずれも尺超えのマス類がたくさん写っていました。
ニジマスとヤマメの交雑魚などの様子も写真で丁寧に教えていただきました。
仕掛けをみせて頂くと、この手の大型魚を狙うためか、用いるのはマス針の20号というとても大きな針。
ハリスも2号と太く、ミチイトとの連結部分にはしっかりより戻しが付いています。
餌のイタドリは釣り針に2匹かけして使用とのこと。
車のトランクに納められた道具箱には、ベニヤ板にテーパーをかけて作った自製の糸巻きに、数十もの仕掛けがきっちり巻かれており、いつでもスタンバイOKの態勢でした。
今日はイタドリの調達のみということで帰られましたが、またどこかでお会いしたい素敵な方でした。
二番煎じながらも、自分もその後この場に残り”イタドリ”を捕ってみました。(右上写真)
特別に選んであった場所なのでしょう、コツを掴むと虫の居場所も明確で、おもしろい具合に簡単に捕れます。
捕ったイタドリは、ミミズの入った餌入れに同居させるに忍びなく、スーパーのビニール袋にを入れ、リュックに納め釣りをしていたら、なんだか首筋あたりが妙にこそ痒い
ビニール袋を食い破り逃げ出したイタドリで氾濫してしまい、いつのまにかリュックのなかは白い地獄と化していました。
お昼用の菓子パンは、混ぎれてしまったイタドリを、誤って食べてしまわないように注意を払うということに。
ただ、イタドリだったら、誤って食べても、植物(イタドリ)をたべてるので清潔で許せるというか・・・・・・。
これがおなじ釣り餌で使うサシ(ハエの蛆虫)だったら絶対御免ですね。
もちっもちっとしたイタドリの歩み。
足イボでどこか引っかかるように這う感覚は、不気味というよりは逆に愛らしくすらかんじられます。
あの方が、イタドリの採集用としてブリキ缶に入れていたのも納得しました。
釣餌のミミズに比べ、イタドリは手を汚すこともなく、魚の食いつきも幾分良いようで便利です。
「近ごろの子ども達は気味悪がって触れない」という、子ども達も嫌うイタドリですが。
釣り具店で売られる「天然イタドリ虫」(15匹入・350円)は、なかなかの値段です。
家に帰ってからもリュックを払うと、まだがめつくどこかに隠れていたのかイタドリが数匹ぱらぱら落ちてきます。
隙間に入り込んだ虫は、どうやら薄い糸を吐いていたようです。
確かに、叩いただけでは簡単に落ちないわけですね。
もったいないから安易に捨てず、すべて魚の口へ贈ることにいたしましょう。


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● 水門付近   倉沼川

さらに上流へと移動。
ひとつ上った橋からは、水門らしきものが確認できます。
脇道に入り降りてみました。
ここが時に大物が潜むという噂のポイントでしょうか。
先の増水で河岸はひどく荒れています、場所によってはそのまま側がさらわれえぐられており土嚢を積んで対処しています。
こんなものまで流されたのかとおもわれるゴミも、多く見かけます。
推するに、改めて相当な被害だったのだなぁと感じさせられます。
ここにもやがて、おっちゃん達の工事が入るのでしょうか。
止水制限がとられて水嵩はひどく減っているものの、流れも強く。
水門から吐き出される水の轟音が凄いです。
胴長が必要というはなし通り、ぬるぬる滑り流れもきつく、サンダル履きで安易に入っていくにはやたらにこわい場所です。
天候も崩れ、小雨が降り出しました。
雨にあたると、体温がいっきに奪われます。
ぶるぶると震えながら、サンダル履きでママチャリ専用のポンチョ姿で竿を振るという、
なんともへんちくりんな恰好で小一時間。
段の落ち込み箇所でヤマメが数尾釣れました。


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● 新川     9月29日

倉沼川の帰り道、例のイタドリの方に教えた頂いた新川へ寄ってみました。
家にあったふるい市内図には、愛宕放水路建設計画中とあり牛朱別川までの引き込み線がつづいていました。
新川とは呼称でしょうか。
その時点ではこの付近もこんな流れはなかったようですが、
この農用放水路も現在では川藻がゆらぎ、貝などの水性動物も豊富な川に成長し、産卵の温床となって魚種も多いのだとか。
ここも止水制限で水嵩がすっかり減少していました。
とても小さい流れながら、見るからによい雰囲気の釣り場です。
夕刻を迎え魚の食いつきもよい時間のためか、既に釣り人も幾人か入っています。
極短の竿で細かく脈をとり餌釣りする人、腰にランディング・ネットを下げた胴長姿のルアーの人なども見かけます。
川辺は柳の木、水中には水藻と倒木も多く、投竿の際仕掛けを引っ掛けてしまいそうな箇所も多いです。
驚くほど水量の少ない浅瀬にマス類らしき魚影を確認。
鼻先に餌を落とすも一向に見向きもされません。
「見える魚は釣れない」とは、よく云ったものです。
数回投竿するもアタリなし。
晩ごはんまでのタイムリミットとなりました。
竿をたたみ家路に着くことに。

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● 倉沼川     9月30日

家で留守番の用事が済み、昼からふたたび倉沼川へ行ってみました。
昨日と異なり今日はなかなかの好天。
水量も昨日に比べさらに減少しています。
段差の落ち込み箇所では余り食いつかず、水門の放水箇所の激流に投竿すると、白い斑文の魚が釣れました。
「やった、アメマスだ!!」と喜ぶも、魚籠に入れる際、手が滑り取り落とす。
しまいには水に逃げた魚を追って、子どものマス掴み大会状態となり、水浸しとなる有様。
まったくもってのぼんくら釣りです。
「逃がした魚は大きい」とはいえ、20㎝程度だったけどアメマスは初めてだったのでなんとも無念。
結局この日はヤマメが数尾。
写真右下は、”黒すけ”と呼ばれる雄のヤマメ。
全体的に黒っぽく顔もどこか尖ったかんじです。
小さいながらもしっかり白子を持っていました。



初めての漁場、いろいろな発見もあって面白かった! (^o^) 



  1. 2016/10/09(日) 09:16:45|
  2. 雑 閑
  3. | コメント:0
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