うちのガラクタ

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

293 ゆうゆ





すべては”ゆうゆ”から始まった。
留守電に「至急連絡下さい」と母の沈んだ声でのメッセージ。
誰かの不幸か嫌な予感。

母 「あんたゆうゆだけど」
自 「はぁ ”ゆうゆ”って誰?」
母 「ちっぷゆうゆ」
自 「???」


どうやら敬老の日に親族会をやるらしい。
なぞの符号のような”ちっぷゆうゆ”とは秩父別<ちっぷべつ>町にある温泉施設。
そんな町があったのか、北海道の地名にはアイヌの呼称がまじりややっこしい。
そんな誘いのもと、自分としては珍しく先月帰省してみることに。

今回は札幌IN。札幌市のお隣り当別町の姉宅に一泊<9月18日>してからの移動です。


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 ● 姉の住む太美へ、お迎えは飼い猫のグリちゃん。

北欧の建物風のJR石狩太美駅。
駅前の通りはスウェーデン大通りとよばれ、スウェーデン人がやっているガラスやテキスタイル、陶芸などのクラフト工房があるスウェーデン・ヒルズへとつづく。
ヒルズのふもとの駅前は、なんともさえないありふれた田舎町だけど。
ただの町の酒店にあるワインの銘柄などにも、ヒルズの住人のリクエストか結構よいものが置いてあったりして驚かされる。

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 ● 家の物置と木登り本


ちょうどこの日は、義兄も長らくの出張から戻ってきたところ。
訊けば鎌倉に2週間逗留して、相方と二人して寺の庭木を切ってきたという。
本業であるデザイナーの仕事をおっぽいての妙な仕事ながら、
木登り技術のロープワークを巧みに使い、庭園の植栽を一切傷つけずに大きく育った樹木を伐採する。
大樹の下草に植えてあるリンドウを一切乱さず、寺の坊さんに妙に褒められたという。
義兄のもつ雑誌には、そんなロープワークの伐採技術が詳しく解説されていました。
重機での伐採や植木職人の仕事とはまるで異なり、ロープワークで木登りして仕事している様子に、人寄せパンダ的に観光客が取り囲む。
「危ねぇから、寄るんじゃねぇ~」と思わぬ気苦労のシーンも度々だったとか。


寺所有の凝ったつくりの別荘に蟄居しながらも、近所に食堂がないため、ごはんは毎回コンビニ弁当か異常に高級な接待ごはん。
仕事自体は面白かったものの、そんなミスマッチなくらしと関東の異常な猛暑から開放され、先ずは自宅で一息なのでした。


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 ●  朝ごはん

知り合いが自製したというエゾ鹿のソーセージが美味かった。


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 ● 防風林でのコクワ(サルナシ)採り

朝食後は、畑に沿った近所の防風林のなかに、一箇所コクワが自生している場所があり、三人で採りに出かける。
頂上は鳥の領分、手の届く部分は、酒浸けにするためにここの在処を知るもうひとりのジさまに、あらかた採られている。
狙うは中間域、お得意の木登りでコクワを採る兄です。

コクワ採りなんて小学生以来のことで、とっても懐かしい。
箕や編籠の部材にも使用されるコクワの蔓、立木にすごい具合に絡まって繁っています。
小粒ながらも、確かにキューイとおなじ仲間なのか瓜二つのかたちをしています。
野生種の小さな果実は、やわらかな甘味と酸味で絶妙な美味しさです。
気付くとついつい収穫に没頭し、すっかり童心に戻されます。
冬場は厳しそうですが、こんな身近な場所にあたりまえのように採集を楽しめる場所があって、なんとも羨ましい環境です。


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 ● 姉と二人、実家へ向かう。

長らく愛用していたトヨタのランドクルーザーの後継車となっていたのが、年代物の軽ワンボックス、スバルのサンバー。
大型のランクルから一転、小さなサンバーとなり。
しかもミリタリーもののプラモデルのような微妙なアースカラーで塗られていて、車内の物入れなども独自に自製されていたり、まるでおもちゃのような車です。
子ども達も独立したから、夫婦二人だとこんな小さな車でもよいのかな。
あきらかなパワー不足と乗り心地の硬さは感じるものの、50㎞を過しただけで結構なスピード感、不便さの運転を愉しむ向きにはよい車なのかもしれません。
姉の運転でちんたらとした帰省のドライブ、結構楽しかったかも。


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 ● 鐘のなるまち ちっぷべつ

旭川の自宅で一泊した翌日、深川を越へ件の温泉”ちっぷゆうゆう”へ。
鐘のなるまちだったのか秩父別!?
駐車場にある鐘楼に上り俯瞰してみると、周囲には収穫を間近に控えた、たわわに稔る稲穂の黄金色の海原が拡がっていました。


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 ● パークゴルフに初挑戦

高齢者に人気のパークゴルフですが、今回デビューしてみてなんとなくジジババに人気があり、母がはまっているのも納得です。
9ホール4セットは、それなりの運動となりますし。
個人プレイのため、ゲートボールのような、チームプレイにみる集団的作戦展開の姑息さがない点もよいです。
使うクラブは1種類、公式ボールにもいろいろなデザインがあり、ファッションともども道具にはまるのも頷けます。
写真は伯母の高級ボール、最高の品と道具自慢されてみてもピンと来ませんが、とりあえず手にとりリップサービスしておきました。
運動音痴の自分のこと、推して知るべし、デビュー戦は散々な結果となりました。
どたばたながらも家族揃って、なにかするのはいつ以来のことでしょうか。
秋の好天のもと、芝に転がすボールを追った愉しい一時でした。


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 ● 湯上がり後は大広間にてのごはん会。

今回は80歳の伯父を筆頭に、この夏生まれた0歳児(まだ首がすわっていない)までの4世代交流となりました。
一堂に集まってみると、やはり父方は同じ血の流れをひく家系であるなと顔面分析できて、ヘンに新鮮でした。
それにしても齢をとると皆顔が同じになってくるのは何故なのでしょう。
温泉場特有の、浴衣+宴会+カラオケ なども、いかにもらしく楽しかった。
こんな騒ぎかた、しばらくやってないよなぁ。
小さな子どもは広間をグランドのごとく駆け回り微笑ましかったし。
ぷくぷくとした赤ちゃんの手足も愛らしく、おまけながら載せておきますね。


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 ● 東神楽森林公園へ。

日付かわって9月24日、糸を垂れるもちっとも釣れず、おもい余って東神楽町の森林公園へと行ってみる。
この日はここで義兄が木登りの資格指導をしているという。
忠別川に沿って森林公園まで延々とつづくサイクリングロードを、ママチャリでひたすら走る。
単調な一本道。
この夏の台風被害で、いまだに濁ったままで荒れはてた流れの川と、刈り入れ作業の最中の黄金色の田んぼの長閑な景色が広がる。
森林公園ははじめてだけど、はて兄はどこでやっているのかな。
キャンプ場の白樺に、木登りの一行を発見しました。


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 ● 木登り指導の様子。

今回は、近辺の富良野などから3人の受講者は参加していました。
この公園での指導も初めてとのこと。
いずれの方もアウトドア好きながらも、木登りは初挑戦。
早朝からの講義により、お昼過ぎに着いたときには、どなたも筋の良い生徒さん達らしく皆するする木に登っているように感じましたが。
兄に言わせると、まだまだ手が力んでいるらしい。
木登りは脚の力で上るものとのこと。
どうしても腕の力で上りたければ、振り子のように身体を振った反動で登ることも出来なくはないが、とくにメリットはないという。
写真上は、そんな方法での振り子上りを試しているところ。


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 ● 5メートルほどの高さを登る。

紐の掛け方、角度、力の塩梅、重力の意識など論理的で微妙な調整と、安全対策に対する正しい知識と判断が求められます。
実践、座学と早朝から晩まで二日間に亘りみっちりの木登り講習です。
30分ほど見学させてもらいましたが、とても面白かった。
釣れない釣りをしているよりは、吊られた人を見上げた、なかなか有意義なひとときでした。

今週末も再びこの公園で講習するのだとか。
論理的な実践であるロープワークの登りは、スポ根で鍛え上げられる若い消防隊員(滑落死が意外と多いらしい)のなかからも、
近年その安全性ゆえ、注視される方が少しずつ増えているとのことでした。



高所はどうも苦手で、子どもの頃から木登りして遊ぶ友達を傍らで見上げていましたが。次回は一度木登りにも挑戦してみたいものです! (^_^)/ 



  1. 2016/10/07(金) 13:22:37|
  2. 雑 閑
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