うちのガラクタ

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

248 大正時代の身の上相談








背にみるタイトルに惹かれ手にとってみた図書館の本。







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 ● 『大正時代の身の上相談』  カタログハウス 1994年。


【始まりは大正時代】
「一身上の出来事、たとえば結婚、離婚、家庭のわずらい、及び精神上の煩悶、婦人の職業問題等につき、男女に関わらずすべて思案にあまることのご相談相手となり、及ぶかぎりの力をいたしたいと存じます」― 
こうした予告文に続いて、日本初の「身の上相談」が登場したのは、大正3年(1914年)5月2日のことであった。
その一ヶ月前、フランス「フィガロ」紙の婦人欄にならって、他紙に先がけ婦人家庭欄(当時の名称『よみうり婦人附録』)を設けた読売新聞紙上である。
                                 本文より。



世相は時代を写す鏡。

世代(男女)、恋愛、結婚、夫婦、仕事・職場、生活、性格、主義主張など、人生における相談事を18章に分類し、その問題点を探る構成です。

本書にみる大正時代は、当時の人々の純情さと同時に、国際化、近代化、個人の平等化に伴い、誰もが文化的生活を夢見ることを強く意識させ時代です。
不況と前後して、人々の関心が物質的な満足から次第に人間の精神性へと移っていき、現代と、ほとんどがかわらぬ悩み事が、身の上相談として頻繁に登場していることに驚かされます。


現代のようなボーダーレスなSNSのメディアがあるわけでもなし。
大正時代は、まだまだ新聞が世論を読む重要なマスメディアとしての役割を負っていた社会。
藁にもすがる思いでもって投書する相談者と、その相談を親身に心配しながらも、時には突き放す柔軟性ある配慮をみせる回答者(新聞記者)の答弁に、大正デモクラシーの理想を見る思いがします。

さらに本書では、編纂者による大正時代の世相解説と、現代(刊行1994年の時点)の状況を鑑み比較考察したコメントが補記され、ときにシニカルに、当時を知る魅力的な読みものとなっています。



本書の相談内容はともかく、同時に面白いなぁと思うのは、頁コマとしてランダムに挿画されている当時の新聞広告の数々です。

どうしてもビジュアル面になびきやすい性格の自分のこと。
『明治がらくた博覧会』林丈二著、晶文社刊 に載る多数の新聞広告に倣い、本書でもやはり新聞広告(読売新聞のもの)そのものが気になって仕方ありません。

新聞広告もいわば、時代・世相を写す鏡です。
ブログ「大正時代の身の上相談」と銘打ちながらも・・・・・・・。
精神的な身の上話しより、物品的な身の回り品へと、以降、この本にある「新聞広告」の一部を抽出してみることにしてみましょう。








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 ● 章扉の写真  その1



左上より;

流行の海水着姿の女性たち(神奈川・湘南海岸)。<大正初期>
青物市場のある大根岸(現在の京橋)。<大正初期>
東京・日比谷公園の水飲み場。<大正10年>
洋装で街を歩く母子。<大正15年>
東京・学習院での、デッサン授業。<大正6年>
着物美人が「ラジオ付き日傘」を持つ。<大正14年>
ガソリンスタンドには女性の店番(日当十銭)。<大正8年>









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 ● 章扉の写真  その2



左上より;

東京・中野駅北口の風景。<大正15年>
日傘を差して腰巻き姿で水車を踏む農村の女性。<大正中期>
混雑する東京市内の電車停留所。<大正中期頃>
洗濯する幼稚園児たち。<大正6年>
復興祭でにぎわう東京・新橋博品館前。<大正末期>
ラッパ付ラジオが家庭に登場。<大正14年>









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 ● どれをとっても見飽きない新聞広告。



身の上相談の本文とは無秩序関係なくに頁に充てありますが、本書に載る新聞広告数はざっと見積もって100数十点ありました。

なかでも最も多いのが医薬品の類。 
そして、さまざまな生活道具、物品に混じり、観劇や旅行案内などもみられます。
若い女性は、洋装よりは夢二風の日本髪の着物美人が多く。働く主婦は真っ白な割烹着姿が目立ちます。
よく見ると新案特許、絶妙なネーミング、幾分怪しげなものも含め、特異な画・文面で効果効力を狙った商品も発見でき、新聞広告は一向に見飽きません。








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 ● 魔法瓶、洗米器、弁当箱、冷液器。


【イゾラ魔法瓶】; 大阪 伊藤壽商店  
保冷三日間、保熱甘四時間、魔法瓶はイゾラ伊藤壽商店に限る。 
舶来品なれば粗製の如く直ちに割れることなし。
効力に於いてはイゾラが第壹等で値段は非常に安く粗製品と殆ど同値です。


【マホー洗米機】; 製造發賣元 木下鋳造所、考案發賣元 國富商會  
(一)どんな石でも一粒残らず完全に取れます。
(二)水に手をぬらさず洗へますから、ヒビ、シモヤケが出来ません。
(三)米が砕けず米粒が壊れません。
(四)僅か三四分間で完全に洗へ、笊や桶の必要がありません。
(五)使用簡単で値段も安値ですから家庭向として絶好の實用品です。


【新案特許箸入箱付 アルミニューム特製 三谷式辨當函】; 大阪市東區北久太部町 樋口商店  
光榮 賜 北白川宮家 竹田宮家 御買上。
箸を忘れること絶対になし。


【暑中の御贈答品として最適 ビール飲料瞬間冷液器 ビールひやし】; 大阪西區 浪速商會  
本器は飲料の中に○○氷塊を入れて巧妙なる構造の作用に依り瞬間に冷却す。
ニッケル鍍金製。




魔法瓶にマホー洗米器「魔法」という言葉の響きが製品をどこか魅力あるものに変えます。
電気式炊飯器の登場はまだまだ先ですので、この時代は薪やガスを燃料に羽釜で御飯を毎日炊飯していました。
米の精米具合も現代と比べればよくなかったのか、但し書きにあるように小石が混じっている場合もあったのでしょう?
炊飯前に、米を米揚げ笊にあけ、しっかり研いで糠をよく落とし潤かします。
無洗米などもありませんので、この一手間の洗いが美味しい御飯を炊く要であり、当時は洗米にでる研ぎ汁も余すことなく利用されたものと思います。
図にみるマホー洗米器は、タガで締めた木桶状の容器の中に回転羽根をいれたような構造でしょうか?
冬場の家事での辛い水仕事を緩和する面では多少歓迎されても、このごつい洗米器を毎回取りまわし、器体に残った米粒を逐一除き片付ける手間など考えると、笊での洗米のほうがより簡便で楽な気もしますが。

弁当箱に箸箱を設置するアイディアは、現代では別段珍しいくはありませんが、それを新案として特許取得しています。
お弁当の際の箸忘れもない点を謳い文句にしています。
アルミの弁当箱、蓋の部分に箸を斜に設置したものが確かにありました。

夏場の暑い季節、一般家庭に電気式冷蔵庫がまだなかった時代、このような冷却ポットは冷たい飲み物を瞬時にたのしめる工夫品だったと思います。
熱伝導のよい金属製ですので、まるでその中身が見えぬ水注からビールを注ぐかんじとはどんなものか想像難いですが、注がれたビールがあまり美味しくおもえなく感じるのは自分だけでしょうか?








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 ● 水枕、たばこ盆、蚊帳。


【特許 水枕】; ゴム製品 巴ゴム商會  
水枕、空氣枕、スポンジ、スポンジ袋、水道用ホース各種。
夏の御用意は? 新製品が澤山揃いました、御注文は今すぐ!!


【特許 文化煙草盆】; グレートオーサカ商社  
體機優策・絶對安全 マッチ不要ノ経済品。


【せわのいらぬ日本一の枕かや 大和蚊帳】; 柴林織工所販賣部  
富士印 ぬいめなし蚊帳 各種防虫品、品揃ひ。
寫真入榮業の栞無代進呈。




文化住宅、文化生活、文化鍋、文化包丁、文化コンロ、文化風呂・・・・・・・、大正時代ほど「文化」という言葉が愛用された時代はなかったといいます。
便利で機能的でちょっと洒落た意匠のものはすべて「文化」の二文字が頭に付きました。


図版の「文化煙草盆」 、女性が口にくわえるのは紙巻きタバコ? 煙草盆もどこか洋風な灰皿様です。
マッチ不要で、煙草盆の中央に付くのが火種でしょうか?


「大和蚊帳」 、夏場の赤ちゃん用の寝蚊帳です。
蝙蝠傘のように骨張り式で、不使用時は折り畳みます。
卓上向けの蠅帳(食品覆い)にも、これを小さくしたかたちのものをよく見かけます。








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 ● 洗濯板、布巾掛け、洗濯機、脱水機、掃除機。


【實用新案 回轉式洗濯板 折畳自在○布掛】; 東京銀座 發明館  
布地を痛めず少量の石鹸にて早く洗らひ得。


【脱水機ト洗濯器機】; 大阪脱水機製造所  
各方面ニ好評アル。
* 脱水機13種、洗濯機5種あり。


【塵埃吸収掃除機〔バキューム・クリーナー〕】; 東京市麹町 藤原商店  
室内の塵埃を飛散せしめず・・・・の布目に入込みたる塵埃も吸収作用によりて残りなく掃除し得る。金六拾圓。
* 病院、電車会社等での需要あり。




使用時に棒を一本ずつ引き出して立てる布巾掛け、畳める構造がそれほど魅力的にはおもえません。

波板型の木製洗濯板は、石鹸の使用とともにセットとなり広まった洗濯法です。
欧米では、ガラスやブリキなど木製以外の洗濯板もみかけます。
この回転式洗濯板は、算盤珠のように組まれた横棒がそれぞれ回転する原理でしょうか?

以前うちのガラクタでも紹介した洗濯板は
** ブログ№025 洗濯板 
 http://utinogarakuta.blog.fc2.com/blog-entry-25.html


溝間にギザギザのゴムを挟んだ実用新案品のデッドストックでしたが、使ってみたら実に勝手が悪い製品でした。

はたしてこの回転式洗濯板はどれほど洗濯効果があったのでしょうか?
部材の加工の手間の割りには、それほどの効果がなかっものか、現在の荒物屋では見かけないかたちです。


図で見る洗濯機は、天面から回転羽根が下がったかたちです。ハンドルを回す垂直方向の動力が、歯車により変換されて羽根を水平方向に回転させる式です。
初期型の電気洗濯機も回転羽根がこのように天から下がったかたちで上部にモーターが付いています。
いわば桶に手を突っ込んで掻き回す洗濯の仕方です。
洗濯板で汚れを落とす運動とその動作はまるで異なりますが、西洋ではチーズ作りでチャーニングするさいに、この洗濯機とまるで同じ構造の道具があったはずです。
底に回転羽根がついた現代の洗濯機は、防水の構造を完璧にして可能となった製品ですが。
洗濯物の出し入れがより安易にでき優れた発想です。

脱水機のほうは、福引きの玉出しのような六角柱です。
洗濯物を納めた中子?の側には網目か水切り穴が穿いていて、回転力による遠心分離式です。
回転方向は違いますが、サラダ用野菜の手動式簡易水切り器と同じ原理です。
遠心分離式の水切りは、現在の電気洗濯機の標準構造として継承されていますが。
初期型の電気洗濯機では、ゴムローラーに洗濯物を通して挟み絞り切る脱水構造でした。
この商品のような手動回転式では、どれほど脱水効果があったのか、はなはだ疑問です。

余談ながら、小口向けの手動回転式洗濯機として、アルミ製の球形のかたちのものがあります。
PAT№は取得してはいるものの、その有機的で美しいかたちとは裏腹に、それほど勝手がよくなかったのか普及しなかった製品です。

寒い季節、冷たい水に手をつけての洗濯は確かにつらいものがあります。
家電使用があたりまえの洗濯のなか。
手洗いでは、洗濯も大変ながら、洗濯物の水切りは、堅く絞るのに力も必要でより労力を伴い、なかなか面倒な工程です。

この時代、手動といえども機械による自動化が受けいれられていくようになるのも頷けます。


大正時代に生まれた新語【サラリーマン】には、
大正11年、東京府内務社会課は月収560円から250円までの官公吏および被使用人を「サラリーマン」として定義、とあります。

この掃除機の価格60円とありますので、一般家庭にあってはどのよう感覚で受け入れられたのでしょうか?

三種の神器。時代により物品もそれぞれ微妙に移り変わりますが。
住空間の変化により家庭内での掃除も箒から、その座を家電である電気掃除機に譲り、新に神器として重宝がられた時代があったはずです。
初期型の電気掃除機は、モーターと簡単な集塵袋が剥き出しで付いたかたちだったと記憶しています。
真四角な箱型のこの掃除機。
扇風機などモーター動力の家電は既に大正のこの頃には登場していると思いますが、この掃除機はいったい電動式なのでしょうか?
広告文の文字が潰れて読めず判然としませんが、「輸入以来」の文字がみられるので、どうやら舶来品のようです。
集塵のフィルター部分なのか? 器体がアコーディオンの蛇腹の構造のようにみえます。
案外、左手に握る長柄を左右に振り鞴の原理よろしく塵埃を吸引する、手動式だったのかも知れません??







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 ● 医薬品の類


【外用頑癖新劑 白札タムシ専門藥】; 東京麻布區谷町 荒木藥局  
特徴、しみず、いたまず、殺菌力強大。
皮膚のかゆみを去る事早し。○○○あとを残す事なし


【よきこえのでるくすり 美音錠】   


【催眠術】; 大阪市東區 帝國神秘會  


【催眠鎮静剤・アダリン】; 独乙バイエル製  
「無益な夫婦喧嘩」
家庭の荒波夫婦の争いは人生不常の最もたるものである、がまた之が現代の○○家庭に甚だ多く見受けらるゝのである。然もこの喧嘩の主な原因は、ヒステリーから来る女の嫉妬や、男の短氣にあって、とりもなほさず現代の都市生活者に免れ難い神経の過度の刺激に其の緒を發して居るのである。これを救ふものはアダリンである・・・・・・・・・・・・・・。




各種ある広告の中でも、医薬品の商品名は、名前そのものが効能のもじりであったり、奇抜で不思議な音の響きであるものが多く、一度聞くとなかなか耳からはなれません。
本書でも最も多く挿図されていたのが医薬品の広告でした。

メンソレータム、パブロン、シッカロールなどいまでも現役でお馴染みの商品の広告もありました。

同時に、現代の大衆紙にみるのとかわらず、他人にはどうも伏せておきたいような性病などの下の病の特効薬も多く、効能や効果を誇大宣伝した、どうも眉唾的な広告がみられるのが面白い現象でした。


広告にあるバイエル社の「アダリン」も鎮静剤らしく、夫婦喧嘩の要因を心理面でもっともらしく説いてますが、ふるくから「夫婦喧嘩は犬も喰わぬもの」、世の中的には「有益な夫婦喧嘩」のほうが珍しいと思うのですが如何なものでしょうか?

「美音錠」痰咳咽の痛みの効薬で、飲めば美声(本来の声に戻るだけなのでしょうが)が蘇る「美音」のイメージが秀逸です。








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 ● 趣味の用具。 大正琴、焼画器械。


【大正琴】; 京都三條寺町東入 十字屋樂器店  
中元の御送り物用最好適品、暑中休暇のお慰さみは大正琴に限ります。。


【佛國製燒畫器械】; 大阪市心斎橋區周防町南入 辻本文房具店  
水彩畫の出來る御方様に御勧めする。最も面白き畫が畫けます。
色は水彩繪具を用ひます。
定価、1號 八圓、3號 拾五圓、5號 拾七圓




名前からしてそのものずばり「大正」の二文字がついた楽器、大正琴
スチール弦をピックで弾き、柱(じ)の代わりに確定された音域の鍵盤ボタンを押し奏でる小型の新案琴。
和楽器界においては、当時はスチール弦自体の響きが新奇でハイカラなものに写ったことでしょう。
不思議とインドの楽器にも、この日本の大正琴が調律を変えて採り入れられ改良されました。
亡き祖母(明治45年生)が女学校で習ったのか、大正琴を演奏していたかすかな記憶が残ります。
骨董市でも、ときには二束三文で売られている大正琴。
ピアニカ同様簡易な楽器ながら、現代の音楽シーンでもいろいろ遊べそうな面白さがあります。

今度、探してみようっと!!



広告の中には舶来品も多く見られます。

このフランス製の「焼画器械」はどういった類の製品だったのでしょうか。
ハンダ鏝のような道具を絵筆がわりに用いボードに焼画を描くのでしょうか?
画の彩色には水彩でとあります。
文具店で扱う、英ニュートン社、仏ルフラン社は、現在でも現役の老舗画材メーカーです。
輸入品=舶来品(西欧の)として、高級品として崇められた時代、
広告にみる女性の服装もあちら風です。








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 ● 新案や発明商品。 回転看板、身長ゴム、自在本台。


【新案 三面回轉廣告機】; 大阪新世界 浮田装電社  
生きた看板浮田新案 一枚で三枚にかわる。


【身長ゴム大流行のファィン】; 小柳成型堂  
良姿を造る法。先ず爪立ちし其の下へゴムを入れ足袋靴下をはく、實に軽便でスラリッとして氣分好く自然居姿を正し實に衛生的の良具と成型専門外科醫博士林先生を初め諸大家の賞賛あり。 
足袋は三分大型三ツコハゼを用ふるば人知れず穿き心地よし。


【寝ても起きても! 使える本臺 Kスタンド】;   
一臺で六種に使へます。案内配達いたします。一臺あれば家中の喜び。先ず!カタログを申し込まれよ。
・・・・・・・・・・・・・・日用器具としてその人氣今や支那及び南洋にまで喧傳さはるに到りました。




広告を見ていて、やはり面白いなぁと思うのが便利グッズの類です。

新案物の製品のなかには、実のところ余り優れていないものも多く混在していますが、ときどきささやかな夢を感じさせるものにも出会います。

新商品に興味を惹かせどうにか購入に漕ぎつけるように、あの手この手で紹介しているのが愉しいです。


「回転広告機」は、ブラインドのような造りのものでしょうか。
瞬時にぱたりと図柄を変えれば、文句にあるように正に「生きた看板」であり、
舞台での早変わりのごとく当時の人々の目を惹いたことでしょう。


聞き慣れない言葉「身長ゴム」とは、いわばシークレット・ブーツ的な底上げ用具です。
どうやらこの「ファィン」でもって二寸(約6㎝)以上の身長アップが可能です。
図ではかなりサバ読みで、頭一つ分の身長差に描かれています。
足袋や靴下の中に入れて用いるから、よその家への訪問やお座敷に上がる会食時も安心らしいのですが・・・・・・・・・・・・・・。

友達の結婚式で用いたシークレット・ブーツを試しに履かせてもらったことがありました、ともかくそれで歩くとロボットのようなぎこちない動きとなりとても不自然でした。

この身長ゴム、靴下はともかく、本来サイズをきっちりと誂える足袋では「三分大型三ツコハゼを用いる」とあり、いずれにしても下足の室内では、隠されたゴムの不自然さが目立ちきつかったのではと憚れます。

それでも小さき者の悩みでは画期的な救済具だったのかも知れません。


最後になった商品の「自在本台」
本紙では、むかしの新聞広告からコピーを繰り返しているためすっかり文字が潰れてしまいまるで読めませんが。
それでも何やら「・・・・Kスタンドにフランス式・・・・・」と気になる文字が確認できます。

近頃の寒さで、自分もすっかり怠惰に、布団のなかで寝ながらの読書が習慣となっています。
寝ながら持つ本が重たい、そして手が冷える。この二重苦状態を看破するには、もってこいともおもえる商品の本台です。

それにしても本当に「使へる本臺」だったのか このKスタンド!?
自在アームとしては構造が単純そうですし、本を載せると安定感がまるでなさそうです。


先頃、図書館の自習室に、私物の卓上本台を持ち込んで読書しているオジサンを見かけました。
本台なる道具が在るのを知りましたが、まるで譜面置きのようで読書するにはちっとも便利そうにみえませんでした。

卓上では、本を読むのに本を重しに頁を開きやり過ごしていますが、寝ながら読むのに便利な救済道具はないものか? ものぐさ度が極まった目下のところの課題です!





   長らく「大正広告」に触れてきましたが、おまけは”うちの大正もの”です!








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 ● 「裁縫箱」     木製    265×155×高さ200ミリ。

底に”大正4年求む”の墨書あり。
玉杢の綺麗な針箱です、摘み金具の一箇所が交換されています。









「大正時代の新聞広告」 いろいろ面白いものが見られました!!  (^O^)   









  1. 2016/01/22(金) 17:33:53|
  2. 雑 閑
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