うちのガラクタ

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

408 ピスコ会




友人の家での宅飲み、今回の旅行ではボリビア周辺を巡ってきたとのこと。



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 ● ピンガ(上)とピスコ(下)

昨秋のピンガ(砂糖黍の蒸留酒)会にひきつづき、今回はピスコ(葡萄の蒸留酒)会ということでお呼ばれ。

葡萄の蒸留酒といえば、イタリアのグラッパや、マケドニアのラキアは飲んだことがあるけれど、ピスコは今回が初めて。

意外とあっさりしており、口当たりがよい。
グレープフルーツジュースとレモンで割ってトロピカルな味のピスコは、連休中に真夏日となった本日は、気候的にも爽快感得れる飲み物ですいすい飲んでしまいます。
やはりそのままストレートでも、すいすい。
強い酒ながら痛飲矢のごとし(一応40度ある)となってしまい、やばそうです。

前回に引きつづき今回もピンガが登場、中央の籠編瓶のピンガは、蒸留工程での焚き火の香りというのか、風味に若干癖があるが、泡盛界の白百合的存在というかピンガ界の白百合といった感じで、好きですねこういう味。



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 ● 遺跡の写真などを見せてもらう。

行ったことのないこの地域、市場の様子や、スペイン文化と原住民文化が入り交じった様子など、面白い写真ばかりだ。
マチャピチュ遺跡の凄さに感激、リャマも結構可愛い。



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 ● 持ち寄りごはんいろいろ

鶏レバー入りタイ風ピリ辛サラダ
砂肝炒め
合鴨ロース
マル蟹の唐揚げ
刺盛り
ケーキ
・・・・・・・・・・。


持参したごはんは
里芋のカレー(今回はマイルドにレンズマメと、ココナッツミルク仕立)
ヨーグルトのライタ(水菜、胡瓜、長芋と、乾燥イチジク、オレンジピール、カリンズなどを用い甘めに)
浅蜊と菜花のおひたし(菜っ葉、もやし、エリンギも使用)
へしこ巻(蕪のスライスに乗せて、食べやすいように生春巻きに)
漬け物

ピスコ、ピンガともに強い酒なので、ピリ辛つまみによく合う。
唐辛子の原産地はアンデス域ということもあって、酸味の効いたタバスコの強烈な辛さが心地よい。
前回ワニ肉を用意したK君は、今回はハツカネズミを仕入れようと試みたが、日本には輸入禁止食材とされているため果たせず。
代わりに用意したのが蟹。
開高健のオーパ・オーパの蟹を貪り食うシーンをイメージとして。
蟹にタバスコを多量にかけて、ピスコ・ピンガと飲むと、強さ同士が緩和されすきっとした味となり美味でした。



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 ● 濃厚なカスタードソースとジャガイモの相性はばっちり。

現地製のカスタードソース。
バター風味でとてもコクがある。
マスタードが入っているのだろうか、若干青臭いピ-マンっぽい味が感じられて美味。
現地の主食はジャガイモだそうで、来る日も来る日もジャガイモ責めでけっこう辛かったとのこと。
ラテンの強い酒のアテには丁度良い一品です。



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 ● コカ茶

頂いたティーバッグのコカ茶。
マテ茶は以前飲んだことがあるけれど、コカ茶は初めて。
高山病にも効力を発揮するというコカの葉には、言わずと知れた麻薬の一種コカインを含む。
コカキャンディーや、コカ茶など、やばいんじゃないのと問うと、コカの加工品はOKとのこと。
微妙な葉っぱ臭い苦さが、いい感じだ。
「ら・り・る・れ・ろ」、1分おいて、また「ら・り・る・れ・ろ」、普通に言える。
どうやら、ラリることはなさそうだ。



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 ● ウユニの湖塩

 『ウユニ塩湖』; 
標高3700mのアンデス高原地帯に広がる広大な塩の大地。
雨期になり冠水すると広大な塩湖となる。
塩の収穫は乾期の4月ころからはじまる。
表面にできた数ミリほどの新たな結晶をシャベルで掻き集め、高さ1mほどの山をどんどん作っていき、数日乾燥させたものを工場に運び粉砕して、袋詰めして販売する。
塩は食用のほか、土産物店で販売する民芸品の原料になり、また建材用の塩ブロックとして加工される。


観光地ウユニ湖の村の普通の雑貨屋で売られていた塩。
ローカル色あふれるなんとも安っぽいイラストがいい感じだ。
この季節(2月中頃)の塩湖は、湖面が完全に干上がっておらず、浅く水が張っている。
そのため人影が鏡のように写り込むのだとか。
ゴジラを手前に撮られたウユニ湖の珍景は、インスタ映えする可笑しさだ。
長靴をはいてはいるものの、結局全身水浸しとなってしまったとのこと。
笑える。


まだ旅をしたことのない国のお土産は、なんといっても嬉しい。
塩・お茶は大好きなアイテムなので、どんな料理に合わそうか、まだ封を切っていないけど想像する喜びに溢れる。
集まった仲間で、袋の中身を小分けするはずだったけど、結局独り占めしちゃいましたゴメンなさい!


ちなみに、うちの塩コレはこんな感じです!





強い酒に我を無くす、たのしい飲み会となりました。  (^o^)  



  1. 2018/05/01(火) 16:11:33|
  2. 食品
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405 むしくいノート




同じ市内の図書館といえども、それぞれの館によって、得意とする本のラインアップは結構違っています。
コンサートまでの時間潰しに寄ってみた、H図書館で見つけたのが、虫食い本のこの一冊。

生物関連の棚だったか、料理本の棚だったかに置かれており、著者の”虫食いライター”である若い女子のペンネームも結構ふざけた感じだけど、豊富な写真と図説で、どこかお気楽な親しみで昆虫食に触れられそうな構成です。

自分の場合、見世物見物同様に、怖いもの見たさにどこか惹かれてしまうのは、本のタイトルにあってもよくあることで、今回もまた然かり。
”とんでも感”募る場面も多々ありながらも、琴線に触れる箇所もあったりと、やはりこの手の本も結構あなどれないなぁと拝読した次第です。



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 ● 『むしくいノート』     ムシモアゼルギリコ著   2013年  KANZEN

副題にあるのが、「びっくり!たのしい!おいしい! 昆虫食のせかい」

これまで昆虫食の話しが記載されている本は、何冊か読んだことがあります。
確か『虫を食べる人びと』だったりとかそんなタイトルで、そのほとんどは生活史・文化人類学の視点から、日本や世界の国のなかに見る、食料としての昆虫食を解く内容でした。

蜻蛉、羽化、空蝉、蝉の声、蟋蟀、秋虫の音、揚羽、誘蛾灯・・・・・・・・・・、四季折々の風物詩・句語・画題などとして、日本人のこころを揺さぶる情緒と儚さ、そんな虫が持つ佳きイメージもあるけれども。
群棲する虫にみる不気味さ、病原菌などを媒介する不衛生さ、農作物の害虫、毒虫による虫刺され・・・・・・・などと、圧倒的に虫は、虫害などの実害をはじめとした負のイメージが高いです。
そして、「悪い虫がつく、虫が喰う、蛆が湧く、蠢く、虫酸が走る、虫の息、虫の知らせ、虫がよい、虫けら、腹の虫が治まらない、ゴキブリ野郎、働き蟻、夜の蝶・・・・・・・・」などと、虫の字が付く慣用語は、いずれも余り良くない用例や、手厳しい悪言となっているものが目立ちます。

心地よきプラスイメージと、劣悪なるマイナーイメージが共存する虫の世界ながら、やはり昆虫食に関していえば、日本でも一地方の伝統的な郷土料理として固定されたイメージが強い、地蜂の子や、イナゴの佃煮、ザザムシの佃煮などの数例を除けば、救荒食としての代用食や、それ以外の多くは、およそ下手物イカモノ食いとなって、一括りされてしまうのは間違いないようです。
ともかくこれだけ食材が溢れているのですから、何もどうして虫を食べなくちゃならないのというのが、ごく素直に多くの人々の見方でしょうか。

それでもチャレンジ精神旺盛に、ルポされた本書の内容は、結構目を見張るも記事も多く面白いです。



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 ●  『世界で一番恐ろしい食べ物』      ニール・セッチフィールド著  エクスナレッジ 2013年

コオロギ、バッタ、アリ、カイコの蛹、ミールワーム、サソリなどの昆虫食が紹介されています。

こちらは以前読んだ写真本。
『むしくいノート』と同じ年度の発刊で、この時期にはなにか下手物食いのブームでもあったのかなぁと、つい思わぬことを勘ぐってしまいます。
いずれにせよ、文化が異なれば日本の生食の魚食など、どうっていう事のない食材も多いのだけれども。
これはあくまで、青い眼の人が見たであろう食材に対する感覚の相異による世界観で構成されており、面白い写真集です。
昆虫食は、その虫材をスタジオで物撮りされ、このクローズアップ写真だけからでは、昆虫が有する食材としての生々しさや驚きは一向に伝わってはきませんが、やはり敢えて口にしたい食材ではありませんね。



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 ● 虫の種類、入手方法、調理例などの解説      『むしくいノート』より

第1章 「むしの食べかた」では、日本で手に入る虫、25種の『むしくいノート』流食べ方を解説! とあります。
紹介されている昆虫は、セミ、バッタ、ハチ、カイコ、コオロギ、アリ、ゴキブリ、タガメ、ミールワ-ム、サクラケムシ、ザザムシ、スズメガ、カブトムシ、カメムシ、カミキリムシ、バンブーワーム、ココナッツワーム、カナブン、カマキリ、クモ、ゲンゴロウ、イラガ、クリシギゾウムシ、トンボ

すでによく知っているものから、初めて聞く名前までと、随分といろいろな種類の虫が紹介されています。

このうち、自分が食べたことがある虫といえば、セミ、バッタ、ハチ、カイコ、タガメ、カミキリムシ、バンブーワームとなりますが。
今回の虫種にして3割弱、昆虫食経験者としてはビギナークラス以下といった感じでしょうか。
イナゴの佃煮、カイコの蛹、ハチの子以外は、すべて東南アジアの旅行中、主にタイで成り行き上食したものです。

そのあらましについては、先に紹介の「世界で一番恐ろしい食べ物」のブログの回に載せました、宜しければ笑ってやって下さい。

カメムシは、ラオスであやうく食べる機会はあったのですが、さすがに拒否しました。

クリシギゾウムシは、多分虫喰いの栗を食べたときに、知らずと栗と一緒に食べているはずです。

それらはつまり不可抗力な成り行きの状況であって、イカモノ食いの趣向は一切ない自分ながら。
今回借りてみた『むしくいノート』の記事を読んでいる分には、食材の下処理や調理を的確に行えば、昆虫食料理の未来も結構明るい感じでがします。

エスニック料理の薬味として盛んに用いられる、香菜(コリアンダーの葉、シャンツァイ、パクチー)などは、はじめて口にした時は吐き出してしまうほど苦手だったのに、いまでは大好きな薬味のひとつです。
香菜は、よくカメムシをすり潰した味と揶揄されるものの、実際に食べたことがないけどよく解る表現で云い得ており妙です。
本書でも”カメムシ油”の作り方のレシピも紹介されておりますから、虫の実体を感じさせないエッセンス的な使い方(タイ料理のオスのタガメ<メンダー>の持つフェロモン臭にあやかるような調理例)であれば、違和感なく料理に深みを与える調味料として結構活かせるかも知れません。

普段の食生活ではまるで接点のない、昆虫食ながら、突き詰めていくとなかなかどうして、奥が深そうな世界が拡がっています。



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 ● マンガなども例に解説   『むしくいノート』より

(上); タイの現地レポート、コオロギの養殖場の様子。
(中:ハチの子『山賊ダイアリー』、下:ザザムシ『ベクター・ケース・ファイル』)
 ;マンガや映画に見る昆虫食シーンもチェックの対象とされた、なんとも頼もしい内容。

子供の頃読んだ漫画では、学校の先生が弁当箱の蓋を立てて隠しながら食べていた昼飯が、なんともおぞましい、ミミズや百足、芋虫などが満載された気色悪さMAXの蠢く虫弁当で。
昆虫食といえば、どうやらその時代の恐怖で偏見に満ちたイメージが、脳裏にすっかり定着し、マンガで描くといえば、どこかそんなホラーでおぞましい内容がトラウマとなっていたものですが。

今日では、虫食いカルチャーはあらゆる場面に拡散されているのですね。
救荒食やサバイブとしての虫食い以外にも、面白おかしくも、改めて現実に的確でリアルな情報として昆虫食が扱われ、現代のマンガで多数紹介されている様子に驚かされます。



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 ● やはりヤツ(G)が紹介されている    『むしくいノート』より

やはり、誰しもが会いたくはない虫のひとつが、ゴキブリ。

「外来種であるマダガスカルは肉も甘みもたっぷり。 <略> 本書でおすすめしたいのは、”手のりゴキブリ”とも呼ばれるマダカスカルゴキブリだ。”G”と呼ばれるああれらとは見た目も動きもまったく違い、扱いやすく食べやすい。翅がなく動きがゆったりしているので逃げにくいのもポイントだ。成虫になると7㎝もの大型になるので、食べでがあるのもメリットだろう・・・・・・・・・ 」との解説がなされています。

また「ゴキブリといえば、Gの異名を持つ、嫌われ者の代名詞。その理由は、一般には「家屋害虫」という認識によるが、ゴキブリに属する4000種のうち、家屋に生息するのはわずか1パーセントほど。」とあります。


マンガ(上)では、手塚治虫の火の鳥シリーズ「太陽編」が参照されています。
写真(右下)は、以前、旭山動物園へ行ったとき見かけたマダガスカルゴキブリ。
カブトムシやゴキブリなど生息不可能な寒冷な北の大地の動物園にあって、なぜかフェイント的に出会ってしまった意義性、このゴキブリのそのとてつもない大きさ、そして何といってもそのキモ悪さが衝撃的で、人気者のゴマアザラシやホッキョクグマ、ペンギンなどとはまったく異なるインパクトで、動物を見に行ったはずでしたが気付くとつい写真に納めてしまったというもの。

ゴキブリには、また個人的にとても嫌な思い出があります。
こころのどこかでシャットアウトして封印していたものが、今回のテーマでまざまざとその記憶が蘇りました、やばいです。

ゴキブリの翅がまだしっかり生え揃っていない未成熟の幼虫が、当時有楽町にあった不衛生で小汚いタイ料理屋(当時はまだ珍しかったタイ料理店で、本場のタイへとまだ旅行する前の頃)で、なんの因果か初めてのタイ料理デビューで頼んだグリーンカレーの中に入ってました。
ルーにまみれた状態で知らずに唐辛子かと思い、口に含んでみたものの、余りの違和感で吐き出してみたのが、全ての運の尽き。(知らずに呑み込んでいれば気付かなかったはず)
そこには薄茶色のくったりとした状態のゴキブリの幼体を発見。
グリーンカレーの旨味や辛さを楽しむまでもなく、地獄の結末がお出迎えする最悪な貧乏くじを引いてしまったという、実に嫌な体験があります。
はからずも、TVジョッキーの「奇人変人大会」ならぬ、ゴキブリ食いとなってしまい、あの時は嗚咽と共に、随分泣かされたものです。

ともかく昆虫食は認めても、多分に関してだけは、絶対口を割らない、譲らない決死の覚悟の自分です。



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 ● 「イマイチだった味の虫」     『むしくいノート』より

「食ったる!!」とのゴリ押し、なにもそこまで無理して食わなくてもいいでしょうに。(^_^;) 
こちらでは、乾燥サナギ・蝶の成虫・ムカデ・ダンゴムシの4種を紹介してます。

カイコの蛹や、ムカデは、見ている分には漢方薬といった乾物状態にあるため、不気味さはそれほど強烈には伝わってきません。

滋養強壮、毒を制して生を成す、旅をしていると、毒虫であるムカデは、サソリやマムシなどと共に薬酒浸けとなったものを随分と当たり前に見かけました。

中学生の頃、「釣りキチ三平」のマンガ掲載の懸賞で当たったのが、がまかつ本舗の釣り餌セットでした。
届けられたのが吸込釣用の鯉餌として、多量のマッシュポテトと、カイコの蛹粉
うちの田舎は鯉の生息地域外だったために、まったくもって無用の長物、川釣りでは寄せ餌に使うこともなく、そのまま持て余した苦い思いがあります。

蝶の成虫は、キアゲハがきれいなゼリー上の添え物として浮かんでいるため、味はともかくビジュアル的にはさほど悪くはない仕上げでしょう。

ただダンゴムシだけはどうもイケません。
ぱっと見、納豆の軍艦巻きっぽくはあるけれど、よく見るとその粒々が虫というのが余りにもグロテスクです。
これが普通にイクラの軍艦巻きであったなら、喜ぶ人はたくさんいるでしょうに。
ある種の虫に擦り込まれた負のイメージは、いつまでたっても払拭されません。
ムカデもそうですが、多足なのと、生前の生息環境と蠢くその動きを連想させるだけで嗚咽が漏れる不気味さです。

料理の好き嫌いは、やはり味が一番とはいえ、見かけがしめる要素がかなり高く、あなどれません。

そして当然ながらも、かなりの率で食用可能な虫ながらも毒草と同じく、加熱しても分解されない毒を持つ、食べてはダメな虫もいます。
本書では、そんな輩として、ツチハンミョウ類、シデムシ、チャドクガ、セアカコケグモ、キョウチクトウスズメの5項を掲載しています。

ツチハンミョウシデムシは、いわゆるゴミムシの仲間だから、その生棲イメージからし不衛生で、口に運ぶことはおろか、一切触りたくもない連中です。

チャドクガは、公園や庭に植栽されたツバキ類にも発生する、身近な衛生害虫で、毒毛針による皮膚炎が原因で、多臓器不全に至ったケースもあるという、相当にヤバイ毛虫です。

セアカコケグモは、大阪で発見されて、度々ニュースでお茶の間を騒がせた、腹部に紅い斑点をもつ、あの毒蜘蛛です。

スズメガ類の幼虫は、ぼよよ~んと、人差指一本分もの大きさでボリューム感あって、いかにも美味そうな芋虫で、本書でも結構お勧めの虫材として紹介はされてはいるのですが。
キョウチクトウスズメ<日本では主に九州や奄美大島、小笠原諸島、沖縄などの南部地域に生息>だけは、キョウチクトウ科を食べるので、キョウチクトウのもつ経口毒性(ふれるのは問題がないが食べると毒)のある物質(強心性配糖体)は、微量に摂取しただけで致死する非常に危険な毒性を、その体内に微量に孕んでいる可能性があるため要注意!とのこと。
確かに、キョウチクトウは、その真っ直ぐな枝を割箸として転用しただけでも、致死に誘う非常に危険な毒性植物と聞いています。

衰えることなき上昇カーブを描く人口増加と、食糧需給のバランスを考慮すれば、今後の貴重なタンパク資源獲得の緊急課題として、昆虫食も未来の新たな食材として注目され見直される段階にありますが。
ともかく野草やキノコの例と同じく、昆虫食も知識のないものに関しては無闇やたらに手を出さないのが無難なようです。



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 ●  おもしろ可笑しい記事も満載    『むしくいノート』より

一番左下にみえる毛虫の写真は、”サクラケムシ”(モンクロシャチホコ)で、桜の葉を食べて育つから囓るとふんわりと桜の香りがして、この本のなかでも著者一番のお好みだとか。
桜は日本の国花として、その見事な咲きっぷりの美しさを愛でながらも、その一方で、花の後につく虫の多さが悩みの樹でもあります。
うかつに毛に触れるとかぶれを引き起こす厄介もので、その張本人が、どうやらこの毛虫らしいです。

「日本人に愛される春の名残を夏の終わりに味わう ニュースで桜の開花予想が流れると、今年はどこで花見をしようかとワクワクする。そしてその満開の桜を見ると、今年はどれくらいサクラケムシが食べられるかワクワクする・・・・・・・・・・・ 」とサクラケムシの紹介文にも気合いが入っています。

サクラケムシはその香りが命だから、軽く洗って蒸して天日乾燥させて保存します。
煮ても炒めても美味しく、砂糖液をからめた”キャンディコード”も、華やかな香りの虫スィーツとなりお勧めといいます。
ごく近年、昆虫料理研究家によって発見された新食材らしい点も興味を誘います。
トチやミカンなど一花採集で精製された蜂蜜が、その花独自の香りと風味を存分に引き出すように、サクラケムシの、毛虫としてのルックスの悪さは置いといても、まずはその桜の香り食いに誘われて、本書のなかでは一番に試してみたい虫材かも知れません。

昆虫食の食材としての基本、ほかにも、セミ会などのイヴェント、各地の昆虫食品、産直市場やショップ、料理屋情報などと、様々な記事が満載で話題に欠かない『むしくいノート』の趣旨は、ともかく試してみての「レッツ・トライ!」のチャレンジ精神に溢れています。
簡便ながらにして昆虫食に対する豆知識が増えるのと、誤った認識も多少は修正出来る、なかなか楽しい内容の読みものでした。

お昼を食べながら、だらしなくながら読みしていたこの本ですが、やはり結構微妙な虫も混じって紹介されており、人によっては気分が悪くなる箇所も縷々あるので、良い子は食事の際には読まないほうがベターかも知れません。



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 ●  シャン料理店にて      高田馬場

いつだか久しぶりに高田馬場へ行ってみたら、ビルマ料理の店が結構増えておりビックリしました。
高田馬場のビルマ料理店といえば、老舗の「ミンガラーバ」ぐらいでしか食べたことがなかったけれども、ミャンマーの少数民族料理の店も近年一起に増えた模様です。
これはミャンマーのシャン族のシャン料理のお店のメニューです。
メニューの看板にはしっかり「竹蟲 900円」とあり”蟲”の字を使っているのが洒落ているなと店に入ってみたら、さらに「今日のおすすめ」メニューの貼り紙に驚かされました。
この日はもちろん、今日のおすすめは一切注文はしなかったですが(笑)、誰が書いたのか”あり虫”とアリに無理矢理”虫”を付けた間抜けな文字が、なんともいえない絶妙な雰囲気を醸し出しており、おもわず笑ってしまいました。

アリには蟻酸があるため、その酸味を調理に使うのか、東南アジアのある地域では、ソバを頼むと、飲んだ汁の底にまるで胡椒のようにアリの粒々が沈んでいたというような、笑い話をよく聞きましたが、自分にはいまだ未知なる領域です。
この”あり虫”は、いまはまだ勇気がありませんが、いったいどんな代物であるのか、いつか注文してみたいメニューです。

竹虫と覚しき虫は、チェンマイのローカル市場で売られており、面白そうだから買ったことがありました、しかしながら、その味の記憶は見事に欠落してしまっています。

カエルは小さなものから大きなものまで、随分といろいろな種類の料理を食べたことがあります。
両生類・爬虫類の類は虫におとらず気味が悪く、最も苦手とする生きものですが、カエルは鶏肉をさらに淡泊にあっさりさせた肉質で味的には悪くないです。
中華料理のように唐揚げにしてしまうと、とても上品な味となりますし。

ミャンマーのヤンゴンでは、大型のタイワンコオロギが釜煎りされていましたが、子供の頃にむやみやたらに捕まえて多数飼っていたエンマコオロギが、ケージの中ですべて共食いしてしまったトラウマと、上京してから人生で初めて遭遇した”不気味なG”の動きのイメージとが、すっかりオーバーラップしてしまい、流石に手を出す気にはなれませんでした。

日常に何気なく食べているものに対する、食としての固定概念は、中途半端なことでは揺るぎません。

刺身としての活きづくり、蛸や烏賊の軟体動物、シラウオの躍り食いなど、生食としての食材の鮮度に美味さを誇る日本の魚食文化と、ロー・フイッシュは一切相容れない欧米人の魚食文化とでは、その齟齬ゆえにある種の不気味さと残酷さが目立ち、魚食いに関する日本食のイメージは、かなり烈悪なイカモノ食いのイメージに写っているはずです。
その反面、欧米の肉屋に平然と並んだ動物の生首や脳味噌、臓物などの部位に、肉食文化の浅い日本人は、その食材としての美味さ以前に、不気味さと野蛮さを知らずに感じてしまいます。
食材に関する様々な嗜好や険避は、食材の調達の安非さや衛生管理の問題、宗教観も含め、それぞれの文化の中で必然的に淘汰されてきて、今日のそれぞれの文化として定着したものでしょうか。
現代の日本人の昆虫食に対する認識も、また然り、いまだ固定概念に囚われたままの同じような嫌悪の感覚なのだと思います。

昆虫食は、それらのもつ食材としてのオリジナルな虫味はともかく、先入観の呪縛さえクリアーできたならば(ここが一番のキモ)、調理の仕方によっては美味しさの可能性を無限に引き出し、昆虫食が平常的に流通する可能性を秘めています。

ハチの子、イナゴの佃煮など一部の昆虫食は、郷土料理の一分野として現代でも市民権を得られるでしょうが、多分にその他諸々の虫はほとんどアウトといえそうな感じです。
現代ではさまざまな食材で溢れ、飽食国家といわれる日本ですが。
やはり昆虫食に関していえば、いまだに少数の好事家によるイカモノ食いの食材のイメージとして定着されたままで、一般にはまだまだ受け入れられない状況にありそうです。

見た目もグロい昆虫の缶詰などは、食品というよりは、いわゆる”いやげ物”として、宴会の催しでの罰ゲームの品として、近ごろよく購入されるケースもあると聞きます。
<自分の場合も、そういえば韓国製のカイコの蛹の缶詰や、芋虫の沈んだテキーラを土産に貰ったことがあり、どうしたものかとすっかり持て余した経験があります。>

それでも、進む国際化により他国の昆虫食文化が紹介され、むかしと比べれば昆虫食を試す機会が増えたことは、とても良いことだと思います。
その気になって、一人独自に昆虫食にトライするのには、結構な勇気が必要と思いますが、気の知れた仲間とならば、旅先で異国の料理に触れる感覚で昆虫食に挑戦してみるのも悪くないことと思います。

そうは言いつつも、幼少の頃に散々に虫を捕らえ、いま想うとかなり大胆で残酷な虫遊びをしていた自分としては。
それらの昆虫の有する生棲環境・習性などから、まるで野草を雑草呼ばわりして目の敵にするがごとく、大人になると余計に、ダメな虫、受け入れられない虫、嫌悪感を抱いてしまう虫の種類も圧倒的に増えてしまい。
その実、困ったままでまるで進展がない、口にしたくない昆虫食との関係なのでした。



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 ●  ラオスのカメムシ売りの少女(上)、今週見かけたカゲロウの成虫(下)

ラオスの市場では、あらゆる種類の小動物と共に昆虫も食材として数多く見かけます。
すし詰め状態のローカルバス内は身動きができないほどの混雑ぶりで、車も悪路にはまり度々エンコして、予想もしない場所で止まります。
そんな場に、どこから現れるのか、カエルや亀を下げた人、虫の串刺しを持った人、バナナなどの果物や椰子の実、タケノコ、おかずの類、そのほかにもわんさか様々な食品を手にした物売りが集います。
カメムシの串刺しは、長い竹竿の先に取り付けられて、この竹槍少女隊によって、”えいやーっ”と、高さあるバスの窓に差し出されます。
窓際が、突然虫の串刺しでもって覆われてしまい、かなりホラーなシチュエーションながらも、気付くと乗客には、待ってましたとばかりの憩いのおやつタイム。
車内は串刺しの虫の、むしられた翅や手脚のゴミでもって、あっという間に散らかってしまいます。
「どうぞ、お一つ」と勧められたカメムシの串刺しは、悲しきかな、先入観にとらわれたままの我が身にとっては、完全に無理な食べ物。(悪臭を放つことで嫌われるカメムシには、多くの種類があり、青リンゴの香りや苦味の強い種もあり、そんなカメムシを食べる食文化も、ラオスや南アフリカ、メキシコなどにはあるという)
セミ(実はセミもカメムシ目で、カメムシと同じ仲間の昆虫)の串刺しのほうに無理してかえて貰いました。
香ばしく煎られ、コリコリとしたその味はまるで焼きエビを食べてるような美味さで、水筒に入れられたラオラオ(コメから造るラオスのローカル焼酎、実は正規のミネラルウォーターよりずっと安いため、水筒の中身は常にお酒という嬉しさ、悪路の車内での気休めの友)とも相性バッチリです。
竹槍少女隊だった子ども達も、いまでは立派に成人した子持ちとなっているはず、はたして彼女らの子ども達も、親のあとを忠実に継いだ竹槍隊となっているのかどうなのか。
カメムシ食の解説にある、噂の青リンゴ香であったなら、カメムシの串刺しも、きっと美味だったに違いない。
いまとなってしまえば”カメムシは臭い”という固定概念にとらわれてしまったばかりに、チャンスを逃し、惜しいことをしたと後悔しています。


ここ近日、羽化したばかりのカゲロウの成虫が目に付きます。
この時期の渓流釣りでは、鱒類がまさに入れ食い状態で釣れるといいます。
いわゆるトビゲラやカワゲラの幼虫であるザザムシは、甘辛く佃煮にされ、独特の深いコシと歯ごたえがある珍味であり、伊那地方の河川では、その採集シーズンとなるとザザムシ猟に「虫踏許可証」が必要といった希少な水生昆虫です。
成虫にして、わずか数時間でその生命を終えるというカゲロウは、儚い命の代名詞のような虫です。
羽化のピークで、大量に水面に群れるその様は、きっととても幻想的な情景でしょうか。
うちの付近には、溝川といえるサイズの農業用水しか流れていませんが、いったいどこからこんなカゲロウが湧いて出てきたものか、不思議です。



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 ●  「むしごはんレシピ」    『むしくいノート』より

最後は「むしごはんレシピ」です。

夏の蝉オードブル、ツムギアリのゼリーよせ、バンブーワームの豆腐ディップ、ミールワームのオレンジブラウニー。
ほかにも、ハチノコのクスクスサラダ、タガメのエスニックスープ、いちぢくと黒蟻のプチプチ揚げなどのメニューが紹介されています。

どこか乙女チックな柄のテーブルクロスと可愛らしい食器の演出で、どれもがお洒落な雰囲気のカフェメニューといった感じです

ワーム系は、やはり蛆虫を連想させるビジュアルの悪さですが、味的には結構コクがありいけそうです。
蝉のオードブルは、クラッカーに乗ったエビのようで美しい盛りつけです。味も殻付きのエビと同じ感じかも。

昆虫食も、虫以外のほかの食材とのコンビネーションでもって、料理としての幅も拡がり、虫オンリーのその殺風景なイメージより、どれもがとてもお美味しそうに感じられます。


小学生の頃、夏の日の夕暮れの森のなか、地中より樹に這い登り出たオオエゾゼミを大量に捕ってきて、部屋のカーテンに一疋づつ取り付けて、羽化の様子の観察絵日記を詳細に描いたことがありました。(数の勝負、なんといっても、それぞれの羽化のタイミングが微妙にずれていたので描画時間を要する記録には最適だった)
暗がりのなか、時の経過とともに、幼虫の纏う硬い殻が次第に背割りされ、瑞々しいまでに白く輝く薄緑色の中身が現れて、とても幻想的な羽化の光景でした。

そこで提案をひとつ!
条件的にはかなり難しそうだけれども、そんな羽化したての蝉ならば、辛口の白ワインの肴に、煮えたぎる湯でさっと湯引きしたり、あるいはそのままの躍り食いの生食でも、十分にいけそうな感じです。
蝉として、地上の世界へとやっと出現した刹那の殺生は、確かに余りにも残酷だけれども、成虫の殻煎りの香ばしさとは異なり、羽化したての、噛むとぷちんじゅわーっと口に拡がる、樹液を栄養としたピュアなエキスは、想像するに多分に美味で贅沢な味でしょうか。
かりにタイミングを逃してしまっても、乾燥させてカラリと揚げれば、ビールのおつまみにはなるはずです。
羽化の記録を取りつつも、一粒で二度美味しい、これぞ大人の夏の夜のスケッチ大会”空蝉の宴”の催し
昆虫食にはまだまだ弱腰の自分を、きっぱりと奮い立たせるには、結構良い起爆剤となるかも知れません。
さて一番の問題は、どこでそんな数の蝉を調達するということでしょうか。
ウーム・・・・・・・。m(_ _)m 

  ** 昆虫食イヴェントで、実際に現場で蝉を捕らえて調理する「セミ会」なる催しは既に巷である模様。


『むしくいノート』の世界は、今後も益々独自の進化を歩みそうな雰囲気でやばいです。




お昼を食べながらの『むしくいノート』読み、ちょっと不思議なランチタイムとなりました!! (^_^;) 



  1. 2018/04/24(火) 21:15:45|
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383 ワニぴん





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 ● 大泉学園駅前

同じ西武線といえども、池袋線はほとんど利用することがない。
大泉学園、下りたのはいつ以来だろう。
駅前のテラスには、懐かしのアニメのキャラクターの銅像がずらりと並んでいる。
そっかぁ、練馬は日本のアニメの発祥の地だったんだぁ。



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 ● 宅飲み

久々に皆で集まっての宅飲み会。
寒いこの季節、チゲ鍋で一杯、お酒もウォッカ、ラム、ピンガと普段は余り縁のない強い蒸留酒が待っていた。

まずはビールで乾杯。
豆腐チゲ、刺身、イカリング、ホタテのホイル蒸し、鶏レバ、ポテサラ、煮豚・・・・・・・。

鶏レバと煮卵には微妙な酸味が効いている、訊くと白ワインに隠し味でウスターソースを使っているという。
自製のポテサラも店では味会えない美味しさです。
肴を盛る、お母上が造ったというタタラ仕上げの土ものの器も、温かみがあって心地よい。



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 ● ピンガの飲み比べ

ピンガ(砂糖黍酒)というと、ライムを搾り砂糖を加えた真夏の酒のイメージだけど。
寒いこの季節に熱々の鍋と一緒に、爽やかなピンガという組み合わせもまんざら悪くない。
といっても、度数はかなりのものだから、気付くと割り用のグレープフルーツジュースや炭酸の量もぐっと増えてくる。
用意されたのは2種類のピンガ、ひとつは量産品の”51”。
そして、ブラジル人の友達が一押しという高級品の海老印のピンガは、課税をうまくスルーするために何カ国も経由して、この日のためにはるばる日本に届けられたもの。

まずはお遊びに、琉球グラスの筒コップが用意されてストレートでテースティング。
さて高級品はどっちだ!
片方は酸いたロキシーのような味、そしてもう一方は、甘く円みのある味、何となく黒糖焼酎のような円みのある味が飽きが来なく飲みやすそうで、こちらを選んでみたけど。
結果は大外れ、まったくもって舌もお安く出来ている自分です。

割って呑んでみると、確かに! 海老印のピンガのほうが段然飲みやすくいけます。

ブログ№042 暑さをぶっ飛ばせ 扇風機ピンガを初めて頂いたこの時のものは、空港の免税店で売られていという政府公認の紙箋で封印されていた高級品で、フルーツポンチを作る要領で大きなガラスのボウルにどばどばピンガを入れて、レモンと砂糖もどっさり足して作ったものでした、あのピンガも美味だった。

春に旅してきたという友達のハバナの写真を、カリビアンな音楽と併せてスライドショーで観ながら、キュウバの人民に愛されたカストロの話を聞いての、ピンガで一杯。
気付くとやはり、ついつい飲み過ぎてしまいいけません。



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 ● 自前ながら

差し入れとして持参してみたのが、強い酒ピンガに対抗できる肴です。
鯖のへしこ(上左)は、キャベツ大根の薄切りを幾重にも重ね合わせて即席で酢で締めたもの。
押し寿司のように半日ほど押しておけば味も余計馴染んでよかったと反省。

キャベツと大根のライタ(ヨーグルトサラダ 上右)にはいつものドライいちじくと、今回は子供の頃よく食べた膾(なます)に入れられていた柿をイメージして、ざっくりと切った柿を追加 、微妙なマサラの味に呼応して柿の甘味も不思議な味に。

ジャガイモとブロッコリーのタルカリ。

久しぶりに作ってみた生春巻き(下)、具は豚挽肉のそぼろに薄くスライスした長芋。
お土産に頂いたラオスの唐辛子味噌(豚皮入りの激辛)でしっかり餡を炒めてあるのが決め手です。
生春巻きには必然的に合うでしょう。
ラオスの焼酎のラオラオにちなみ、泡盛の43度もクバ巻きの小瓶に移し替えて持参してみました。



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 ● まさかの一品。

今回のお題目ピンガにちなみ、最後のサプライズの肴として出された一品。
塩胡椒のみでフライパンでさっと炒めただけのものながら。
淡泊な鶏のささみのような上品な味わいながらも、微妙な噛みごたえ。

やはりピンガといえば○○でしょうという理由で、ネット購入したというその肉は、なんとワニの肉。
さすがに恐竜好きのK君らしい発想です。

昔滞在したネパールの田舎の村(左)で、鶏小屋を襲っていた大きなトカゲが捕まえられて、その日のカレーとして供されたことがありました。
カレーですから味はいまひとつはっきりしないながらも、なんだか鶏肉のような感じ(鶏を食べていたからなのか)でした。

それに対し今回のワニは尻尾の肉ながらも、たよりないトカゲに比べボリュームも充分で、噛みごたえもありとても美味でした。
ワニとピンガこの組み合わせは初めてながら、なかなか合いますね。

いまではまったく旅行をすることすらなくなってしまいましたが、旅行好きの人が集っての宅飲み会は、地球の裏側から自分のまるで知らないような食材が集められたりと、本当に面白さ満載で楽しかった。


美味しい料理に、珍しいお酒。
終電はギリギリ間に合ったものの、駆け上った階段で足を捻って転倒。
強い酒は足にくる。 往きはよいよい帰りは思わぬ片ビッコ。
最後に思わぬ落ちがついた今回の宅飲みでした。



すっかり弾けてしまった楽しい飲み会でしたが、しばらくは自宅で静養かなぁ トホホ (;_;)  



  1. 2017/11/28(火) 20:00:39|
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331 ニンリーナムナム






今回は馬場で待ち合わせての軽飲み。
「静岡おでん」と餃子にするか、焼き鳥かの二択で行ってみたのが。
ガード沿いの焼鳥屋のほう。


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 ● 「やきとん みつぼ」  高田馬場。

もうずいぶんと昔、『酒場放浪記』で紹介されていて(チェーンのこの店舗とは逆の方向にあった店)、ホル刺盛り合わせが随分良さげで、いつだかほだされ行ってみたら。
TV向けの類さんへのサービスとは雲泥の差で、混んでいないのにオーダーをはぐらかされるわ、後の客の注文より遅れて出されるわで、飲み屋としての基本以前の問題で、とても印象が悪かった覚えがあります。

今回の店舗はそんな些末なトラブルもなく、客入りも満員御礼でとても活気に満ちていました。
瓶ビールで乾杯後、黒霧島のロックと共に、つついてみたのが「生ホル茹で刺盛り合わせ」(シロ、コブクロなどの5種盛り750円)、あん肝ポン酢、モツ煮の三品。
ホル刺は食管法の問題か、火が通りすぎ、可もなく不可もなくといったぼやけた印象。
市場で新鮮なホルモンを仕入れてきて、自分流に絶妙に火を通すのとは勝手が当然違い、これもむべなるかなといった感じです。
なんとなく、飲んでいて厭きてくる雰囲気もあり。
やはり「静岡おでん」より浮気したのがいけなかったのか。
黒霧のお代わりも一杯のみに留め、早々と撤退することにしました。

「おでんの前に小腹でも満たそうか、ラーメン、いやいや油そば。」
「そういえば、怪しげなビルマ料理の店もあるよ。」
「確かに怪しい!」

雑居ビルに混在したミャンマー料理屋、しかもシャン料理ときている。
客は誰もいなかったけど、とりあえず店に入ってみることにしました。


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 ● 「ノング・インレイ」   高田馬場。

高田馬場のミャンマー料理の老舗「ミンガラーバ」へは、かつて幾度か行ったことがあったけど、ミャンマー料理を食べるのなんて、ほんと何年ぶりだろう。
ミャンマー料理は、モヒンガーをはじめ、何を食べても妙に油濃かった覚えがある。
黄、緑、赤の三色旗に白い日の丸、これがどうやらシャン旗らしい。
ミャンマーの旅では、シャンのエリアは訪れたんだっけ。
マンダレーの後に、インレー湖畔の町、ニャウンシュエやタウンジーなどを旅したのだけど。
店名の 「ノング・インレイ」って、ひょっとして”インレー湖”の意味? はて!?

店のメニュー看板には「ミャンマー・シャン民族の料理がメインです。」
ミャンマーでは日本の食品と共通する、納豆や餅、なれ鮨なんかを見た覚えはあるけれど、シャン料理のイメージがまるで掴めない。
「シャン風高菜漬、海老の塩辛、シャン味噌などの発酵食品と、ハーブ・スパイスなどをたくさん使った、ちょっぴりピリ辛な味付けが特徴です。なんと、お豆腐もあります。当店自家製のひよこ豆から手作りしているシャン豆腐、ぜひお試しください。麺類は、お米の麺が代表的。日本人にも食べやすい味付けですよ。」とあります、なるほど。


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 ● なんとも微妙な「今日のおすすめ」メニュー。

「シャン納豆もち米せんべい」、それに中華でもよくあるカエルの料理は、まあよしとしよう。
しかし竹虫、コオロギ、”あり虫(蟻)”は、やはり一般の日本人にはどうみても無理だろう。
かつての東南アジアの旅では、必然的に昆虫食(カミキリの幼虫、カイコの蛹、セミ、タガメなど)も食べたけど。
やはりカメムシは駄目だったし、空港からヤンゴン市内に入った夜、暗闇の中で山盛りにされて売られていたタイワンコオロギは、ゴキブリを連想させてとても不気味だった。
竹虫は、日本の長野県などで食されるハチノコ(クロスズメバチの幼虫)と思えばOKかもしれない。
タイのチェンマイの市場では、これとよく似たイモムシが売られており、食べたことがあった。
アリは、いったいどんな食べ方をするのだろう? 
タイのイサーン(東北地方)やカンボジア辺りではツムギアリの類をスープの出汁(蟻酸を活用)がわりに使っているのをTVでみたことがある。
かなりのイカモノも混ざったメニュー構成ながら、オーダーはやはり普通の食べ物にしました。


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 ● シャンそばと、お茶のサラダで一杯やる。

入口が別の二つの店が、壁の一部を取り去られ、中で繋がっているという不思議な空間。
どことなく微妙にそっけない店内のインテリアが、場末感を際だたせ妙に素敵です。

オリジナルの自家製薬酒(一合、25度、500円。 左中)は、薄めた緑茶のような色をしている。
口残りの芳香が、どことなくバニラ風味な微妙な甘さを感じさせる、上品な味。

お茶のサラダ(右下)というのは、ミャンマーでは食べるお茶の「ラペットゥ」のこと。
茶葉に、小魚の干物や、豆類、刻んだ野菜などを和えて魚醤で味付けしてあり、ミャンマーの旅では随分いろんなヴァリエーションを食べました。
タイでは大型の茶葉を漬け込んで乳酸発酵させた、 「ミェン」という食べる茶がありますが、こちらはミャンマーのようにいろいろ和えて調理するものではなく、茶葉の漬け物自体を食すもの。
味はなんとなく高菜漬けっぽく、口残りの芳香は桜餅の桜葉を思わせる、どこかクマリンっぽい甘い味です。
中国では青茶である「龍井茶」などをそのまま用いた、茶葉料理がありますが。
ミャンマーの食茶文化は茶葉自体を漬け物状に発酵させて調味として用いる点が、ちょっと異なっています。

シャンそばは、タイのクティオのような米麺でした。
スープは複雑な味付けながらも、油っぽくなく意外とあっさり、爽やかな風味です。
自分は汁入り(左下)、知人は汁なし(右中)を注文。

ラペットゥは、ともかく酒請けとしては最適でした。
できることならば、家でのつまみに常備したいものです。
発酵食品文化は、一見似ているようでも、細かな点がいろいろ異なっており、なにかと奥が深い世界です。


最後は、おまけでミャンマーの旅、インレー湖あたりの市場の写真です。



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 ● 朝市のようす。


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 ● 市場にて。

列車の物売り(左上)は、頭の上に商品を載せて頭上運搬している。タージーへの列車にて。
湖畔の水路を行き交う、水上市場(右上)。インレー湖畔。
白い円柱のようなもの(左下)は、タナゴのような小魚(チョーレ)のなれ鮨、 シュエニャウンの市場にて。
乳酸発酵しており、しめ鯖のような味でした。
棹秤で量っているのは紅いニンニク(右下)、日本産と違いとても濃縮された濃い味で、こういった現地の野菜類を用いない限り、本場のミャンマー料理の味の再現は難しいかもしれません。


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 ● YUATHED寺院での会食の卓(上)と、赤い餅(下)。

すっかり忘れていたここでの会食、日記をみると料理の名前も細かく記されていました。

ナッチーン(発酵したご飯)、フッター(豚の煮込み)、ケ・モゥンチョー(揚げ菜)、モンタウ(揚げ菓子)、ペー・シィー(小豆の煮汁)、レヨッティッ・チョ(唐辛子)。
お茶請けとして、発酵した食茶(レッペッ)、ショウガ(チントッ)、揚げ豆(ペースィーチョ)、それにスィーレッ(葉巻)

露店売りの餅は黒米製なのだろうか、小豆を入れたような美しい紫赤色をしている。
赤飯の赤色のルーツは、案外こんなところにあるのかも知れません。
搗きたてで、とてもよくのび柔らかくて喜んで食べていたら、これは油で揚げて菓子にするものだとか。



そうそう、謎の言葉 ”ニンリーナムナム”は、シャン語で「こんにちは」(だったはず?)です!!  (*^_^*) 



  1. 2017/03/12(日) 21:35:02|
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312 パイヌカジ





パイヌカジ(南の風)。
強者の旅友、シミズ君が石垣島の出稼ぎから戻ってきました。


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 ● お土産は泡盛づくし。


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 ● なんとも強気のラインナップ。

与那国の花酒60度、沖の光、白百合の古酒43度・粗濾過44度など泡盛のオンパレード。
伊豫の栗焼酎は別の知人のお土産です。

小さなショットグラスに5種類ほど順番に並べ、順ぐり試し飲みした結果、お酒はやはり度数が高いものほど美味しいようです。
ラオスの焼酎ラオラオや、ネパールの焼酎ロキシーのごとく、火がつくほど強い沖縄の花酒は本当に久しぶりでしたが最高でした。


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 ● 乾きものだけで朝から二人飲みしたり、本ちゃんの壮行会飲みまで。酒浸しの日々が続きます。

壮行会は、久しぶりフルメンバー集っての酒宴となりました。
若狭のへしこ、百合根、沖縄風豚の角煮といった珍味の持ち寄りもあり、最後はホールケーキに紅茶で終えるというフルな飲み会、まことにお美味しゅうございました。


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 ● 古酒用の保存甕に白百合43度(古酒)を仕込む。

家出オヤジを一週間囲まった結果は、どうやらうちを貯蔵場と勘違いしているのか古酒を仕込んでいく・・・・・・・・奴の姿がそこにあるのだった。


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 ● クバオージ(クバ団扇)   ビロウヤシの葉  石垣島  450×255ミリ。

石垣の南嶋民俗資料館で買ってきたというクバオージ(こんな嵩張る土産も有り難う!)で扇ぎ、パイヌカジ(南の風)を感じる一時。
・・・・・・・・・・・・・・と、
風流を感じさせる瞬間もあったが、最後に思わずどんでん返しの落ちがつき。
心身、胃共々めちゃくちゃ疲れた今回の飲み会であった。

これからスマトラのパダンへ出稼ぎに行くというシミズ君。

パダンといえば、やはり”パダン料理”が真っ先に思い浮かびます。
バイキング料理のように多皿料理が食卓に一堂に並べられ、自分が食べた分だけ細かくダッチ式に精算するというシステム。
そのため、日本の懐石のように多種類の料理を少しずつ一時に味わえるのが嬉しいです。


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 ● ミナンカバウ族の結婚式      インドネシア、スマトラ島 パダン   1992年撮影。

かってのスマトラの旅で、ミナンカバウ族の首都ブキティンギ近郊を実に細かく散策しましたが、小さな集落はどれもが大変素晴らしかった。
パダンはスマトラ南部の一大都市だけど、その記憶はほとんどありません。
写真を探ってみると、どうやら乗り換え地点で通過したと判明。
随一あったのがこの一枚です。
丁度結婚式のパーティーに出会い一枚撮らせて頂きました。
花嫁のゴージャスな頭飾りがなんとも印象的です。



「気を付けて行ってきてや!」シミズ君、仕込んだ古酒の甕は保証できませんが、自分はしばらく胃休めが必要そうなので、当座は夜な夜な悪い小人の被害に遭うことはなさそうです。 (~o~)  



  1. 2016/11/16(水) 13:40:14|
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