うちのガラクタ

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

059 戸棚に押し込めて 祭壇





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 ● ステンドグラスと影


 来週は早くも盆シーズンなのですね。母や姉から「帰省はどうするの?」と電話での問い質しがありました。残念ながら都合上この夏の帰省は見送りと決めました。

 父が癌で逝ってから、4年が経ちました。わが家は仏教ではないので、世間的な慣習としての”お盆”の必要性はありません。それでも聖母の被昇天の祭日に併せて、この時期の墓参が一般的です。




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 ● 亡き父の末期治療の記録




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 ● 亡骸は祭壇前に安置




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 ● 朝鮮の戸棚 木製観音開き式 495×275×高さ(現状)260 ミリ
うちの狭い部屋の中では、本棚の上に乗せて、この戸棚を”「祭壇」代わり”に使っています。




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 ● 蝶番が付いた小型の戸棚。大きさから想像すると文庫的なものと思うのですが、本来は何の棚だったのでしょうか?

 朝鮮ものの箪笥や戸棚などの什器は、オンドルの熱の影響のためか脚付きのものが多いです。また扉は引き戸ではなく観音開きのものがほとんどです。この戸棚はバラバラに崩壊していたものを組み直してみました。脚の一部や、扉脇の前板の欠損があったため、材を補填したり脚を詰めてみたので雰囲気は残しつつも原型とは若干かたちが異なっていることと思います。引き金具の欠損した部分は、洗濯挟みの真鍮の金輪を熱でかしめて付けてみました。そのため、なんとなくすっきりとした感じとなってしまいました。元来はどんな意匠の金具が使われていたのでしょうか?




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 ● 内貼りの紙がほとんど崩壊していましたので。少し古めの反故紙で貼りなおしてみました。

 オリジナルの反故紙の中に「朝鮮總督府鐵道局總務課調査」と書かれたものが使われていました。造られたのは戦前の時代のようです。記念に忘れ形見を扉の部分に残してみました。




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 ● 中には、父の”葬儀ミサ”の写真を一枚。にぎやかしに、縫いぐるみなどの小さな人形をぶちこんでいます。普段は祀らず、ほとんど開かずの扉となっています。かたじけない!




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 ● こちらはおまけ、『アイヌの墓地』の写真です。 北海道旭川市近文 2009年撮影

 アイヌ民族は、本来は手前の木杭のトーテムのような素朴な墓標を用いていたのでしょうが、現在は背後にある御影石を用いた仏式のお墓も多く見掛けます。墓標の家紋のなかには、”マキリ(小刀)”などをデザインした独特のものも見られました。





  1. 2013/08/08(木) 10:05:00|
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