うちのガラクタ

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

416 ヤキリブ





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 ● 『草・草木を愛でる、育てる』     中野区歴史民俗資料館

大きく綺麗な牡丹が配置された一枚のちらしがこの展示。
普段よりの運動不足、久しぶりに自転車で行ってみました(2018年6月2日)
新青梅街道をひたすら東へ真っ直ぐ、環八環七と越えたところでやっと博物館に到着です。

博物館前には巨大な製粉用石臼が、そして隣には巨大な椎の木(ツブラジイ)がみられる。



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 ● 会場の様子

江戸時代には園芸ブームより珍しい形や模様の植物が好まれるようになり、出版があいつぐ。
それにともない花見が大衆にも浸透し、各地で花の名所が賑わうようになる。
本展は、花や草木を「鑑賞する」「育てる」という視点から、どのようなものが好まれたかを近世から近代にかけての絵画や書籍からたどったもの。
8代将軍徳川吉宗が桃を植えてにぎわった中野の桃園など、中野区内の花の名所もあわせて紹介されている。

江戸時代に盛んに品種改良された朝顔や牡丹や菊などの絵図は、その絶妙なかたち・名前の付け方などみていて飽きることがない。
普段はまったく馴染みのない華道の免許状をしげしげとみる。
注射器のような金属製の小さなシリンダー筒が活け花用の水上げポンプであったりと、その方面にはお約束の道具であっても、なるほどと感心。
浮世絵にみる名所図絵の名園に添えてあるむかしの写真(大正時代)との比較も面白い。



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 ● 「高橋圀夫」展        中野区江原町 / nohako

S君と会うのも何年ぶりだろう。
博物館後に江古田通りを北に少し進んだとこにあるのがこのギャラリー・ノハコ。
知人のS君が自宅の下をギャラリースペースに設計し、年数回の企画展を開催している。
打ちだしのコンクリートのモダンな建物に倣い、展覧会のDMもグレーのボール紙の一辺を隅切として統一したセンスあるデザイン。
毎回案内は頂いていたけれど、開館4年目にしてこの度やっと伺えることができて感激です。
S君が以前住んでいた飯能の山の中の古民家を改装したギャラリー・マノクロザスも、養蚕農家の蚕室の空間にモダンアートが響き合っていてとても美しかったけれど。
このノハコの無機質な打ちだしコンクリート壁も、美術作品をとても美しく見せ素晴らしい空間です。
本展の作品はとても90近い御齢の方が描かれたとは思えないほど新鮮で作品にパワーが溢れている。
S君の歩んできたトータルセンス溢れる、美術作品と違和感な向き合える素敵な空間となっている。
学生時代以来まるっきり離れていた美術のはなしも久しぶりにS君と出来て嬉しかった。
偶然居合わせて紹介された作家の方は、張子の技法を用い制作している方だった。
話していくと民俗学や郷土玩具について拡がり、その知識も豊富で、美術作品という枠にとらわれずひとが生みだす造形について改めて考えさせられ、とても面白かった。


・・・・・・とここまではよかったのですが、
「ああ米櫃だ!」 目聡くゴミセンサーが駆動して、
その帰りがけにゴミに出されていた金属の箱につい目がいってしまう。
うちの部屋の中はもうてんてこまいと認めつつも、やはり「もったいない」が最優先。
今回は自転車で来たのが幸いか!? 欲に勝てずしっかりこの箱を荷台に縛り付け、中野より持ち帰る。
大きさはミカン箱ほどもあるから、なんだかその自転車姿はすっかり行商風情で、新青梅か移動を走っているとかなり怪しい感じです。
どうにか道中無難に職質にも合わずミッション完了。



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 ● 米櫃   280×400×高さ245ミリ

これが件の拾った米櫃。
ラベルには「二十二キロ」、「若葉板金工業有限會社」
この箱のなかには不燃物として陶器などがぎっしり詰め込まれていたけれど、同時に米粒もパラパラと少し確認できたから、つい最近まで実際に米櫃として使われていたのかも。
家ではコメは5キロ袋買いだから、さすがに一斗のこの缶では米櫃として大きすぎるし台所下にも収納の余地はない。


ところで今回のブログの題名の”ヤキリブ”とは、以前なにかのエッセイに載っていた嘘のようなはなしをもじったもの。

「ねぇヤキリブってなんのこと?」
逆さから読んでごらん
「ブリキヤ って・・・・・??」

昔は看板などの横文字を右読み表記していたことを既に知らない世代。
茶筒や缶詰はブリキ缶なのに、”ブリキ屋”といわれてもそんな職業があること自体が認識されておらずという二度落ちのはなし。
いわゆる板物を加工する町場の板金屋なのでしょうが。

幼少の頃には、近所にはまだこのような板金屋が健在で。
窓越しになかを覗くと、トタンの板がみるみる立体に蝋付され仕上げていく職人技にすっかり魅せられたものです。


 ブリキ; 鉄板を錫メッキ blik(オランダ語)
 トタン; 鉄板を亜鉛メッキ tutanaga(ポルトガル語)

両者のメッキ素材が異なることは、基礎知識としてもちろん認識済みですが。
ニュアンス的にはトタン屋根はトタンなのに、トタンのバケツはブリキのバケツといってしまうようなかんじでしょうか。
自分の場合もひとのことはいえず、ブリキ・トタンの区別が微妙につかないところです。

今回は偶然にもトタン製の米櫃が収穫ができましたので、
以下、うちのガラクタ・トタンもの(として)を紹介しますね!



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 ● 箱     340×770×高さ255ミリ

押入の天袋に二段重ねて丁度の大きさの箱。
家ではこの箱を二段重ねとし、衣裳ケースとして使っている。
蝶番蓋で鍵つきの変形細長サイズは、受験の答案用紙保管箱だったため。



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 ● 箱の中から出てきた写真

箱の撮影のため衣裳を出してみたら底からスケッチブックが現れた。
おまけながらこれも載せてみますね。
開けてみたら、学生時代に彫刻を意識して造った焼物の写真だった。



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 ● コークスバケツ    435×320×高さ230ミリ

こちらも学生時代、池袋のハビタのインテリアで求めたもの。
当時は白いペンキで塗装(底の部分に若干当時のペンキが残る、右下)され”KOKUS”のステンシル文字が書かれていた。
あの頃のインテリアの流行は、なににでも横文字を書くとお洒落といった感じで、現在思うととてもはすかしいけれど。
長年の風雨ですっかり変質してペンキが剥がれ、素地がいい味に錆れてきた。
持ち手部分の木筒が欠損してしまったのが少々残念。



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 ● バケツ   径295×高さ207ミリ

質実剛健を旨としたバケツながら、ブログ(バケツ)で紹介してからまた結構古びてきた。

ちなみにラベルには

かめ印丸揚バケツの特徴

一、厳重な調査に合格した材料で使う身になって造られています
一、新案釣手の使用により、はずれたり衣類を破ったりしません
一、亜鉛を厚くつけてありますから錆びません
一、継目や底の補強輪が半ダ止めでないからこわれません
一、他品の数倍水持ちしてお徳です
一、水質の悪い地方には特に好適
一、三年間保証の愛用カード付

かめ印丸揚バケツ 朝顔型1号、丈夫なバケツ 商工大臣賞、株式会社 東京生活金物製作所。
容量;8立 口径;295粍、底経;175粍、深サ;185粍





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 ● 塵取      幅275×245×高さ50ミリ

中学校の”技術の工作”(現在の中学校ではこんな授業はあるのかなぁ?)に、トタン板を裁断し折り曲げてリベット止めし、このような塵取を造ったことがある。
長い刃物がついた大型の足踏み裁断機が、おもわず手を切ってしまいそうでとても怖かった覚えがある。
金切り鋏やセンターポンチなどの道具もこのころ初めて手にしたのだった。
この塵取は塵受けとして微妙な凹凸模様が打ち抜かれ、角の処理は蝋付ではなくかしめた仕上げ(右上)となっている。
このような質朴な塵取が、現在は荒物屋でもなかなか見つからず、これは骨董市での出物で500円だった。

家での掃除は箒派で箒は数個持ってはいるけれど塵取は気に入ったものを探すのがなかなか難しいアイテムです。



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 ● そとに並べて記念撮影、しかしガラクタ以外のなにものにも見えない。



ガラクタブログゆえ、毎回ながら芸術とガラクタが混在してしまい失礼しております。  (-_-;) 



  1. 2018/06/06(水) 22:29:49|
  2. うつわ
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415 てのわ市と






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 ● 『てのわ市』    都立武蔵国分寺公園 こもれび広場

”あったらいいな”をみんなでつくる公園プロジェクト 『てのわ市』へ行ってきました。<2018年6月3日(日)>

府中街道より国分寺駅へと抜ける道路の両脇に、大きな公園があるのは知っていましたが。
この都立武蔵国分寺公園は、木々に囲まれてのちょっとした丘陵の杜。
雨天中止のイヴェントながら、丁度天気も梅雨入り前のピーカンの夏日となりました。
今日は骨董市で置いてあったこのチラシを手にしての自転車散策です。



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 ● 手作りクラフトなど

第一回目というこの企画、飲食店舗エリア、キッチンカー、店舗エリア、クラフトエリア、ワークショップエリア、野外展時エリア、絵本コーナー、こおくベジ販売、MUSICステージなど区画分類されており、店舗数も90ほどとなかなかの規模でした。
クラフトだけでも全体の半数ほどを占め、手作りもので多く溢れています。
見に来たお客は若い世代の家族連れが多く、ショップのモダンさもあってとても華やいだ催しです。



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 ● 欲しいものがいっぱい

「紙博」の案内ハガキが置いてあった紙ものの店”九ポ堂”では、昔懐かしい凸版印刷機を発見(左上)
本日はこの印刷機でハガキ印刷が無料サービスでしたので、試しに一枚ガッチャン、頂いてきました。
店舗販売や、クラフトものなど自分としては普段は覗かないようなジャンルの商品も多く。
現代の若者世代の流行を垣間見たかんじでなかなか面白かった。



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 ● ガラス皿    径170×高さ25ミリ

アンティーク関連の出店は”Rain Drops antique”の一軒のみ。
このお店はよく行く骨董市にも出店している、素敵な女性店主の西洋アンティークのお店。これまでにスープ皿、カトラリー、菓子型、組立おもちゃ、計測具のキャリパー、パン種の発酵鉢などを買って部屋で使っています。

本日求めたのがこのガラス皿。
1枚400円という破格の値段だったので、飾ってあった2枚をそのまままとめ買い。
西洋や日本のものでは無いかも知れないまるで不詳の皿ながらも、なかなかよい雰囲気の小皿です。
得体が知れずでこの価格設定でしたが、ひょっとしたら少し時代もあるのかなぁ。
縁が立ち上がった一風変わった形状と大きさ、皿底の中央部には吹き竿の切口痕のような微妙なボッチ跡が確認でき(右下)、手吹き型成形で仕上げたものでしょうか。
水色の微妙なガラスの色調と、これからの夏の季節に活躍してくれそうで決めました。
真夏日に冷菜を盛る器としてピッタリな感じです。
晩酌タイムのアイテムがまたひとつ増えました。



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 ● 旧本多家住宅長屋門     東京都国分寺市西元町

国分寺の地名ともなっているように、この辺りはむかし武蔵国分寺の寺院があったところ。
てのわ市を後に、公園の丘陵を下った先にあるその資料館に行ってみました。
旧本多家の敷地内にある資料館、入口には昔ながらの大きな長屋門(江戸時代末)がみられその2階が展示室になっています。
製糸用の上げ枠や、名家で医者でもあったこの家らしく藥棚が展示されており、抽斗内部の生薬が細かく分析されていました。



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 ● 武蔵国分寺跡資料館

敷地内には武蔵国分寺の七重の塔の縮尺模型が(左)
武蔵国分寺の再現ジオラマ(右上)
国分寺市の文化財のケースには、縄文土器や板碑が並ぶ(右下)



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 ● 武蔵国分寺の瓦展示室

この資料室で圧巻なのが、やはりずらりと並んだ瓦がみられるこの一室でしょうか。
様々な模様があり、また地名や人名、動物図などが線刻されており、それらを詳しく解説しています。
中に入ると先客が一人。
小学生高学年くらいの男の子で、スマホで細かく瓦を撮影しています。
出来た心がけ、マニアかなぁ小学生といえどあなどれません。
瓦の実物を触れるコーナーもあったり(右下)と、断片とはいえ触覚から得れる情報は多大です。
てのわ市はどこへいったのか、既に頭のなかはすっかり瓦モードとなってしまいました。

ということで、以下2点はうちのガラクタの瓦です。



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 ● 平瓦    150×245×45ミリ

なんの変哲もないただの平瓦、時代は現代。
既に半分に割れていますが俎板皿よろしく、盛り皿としては土味も幾分あって気に入っています。



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 ● 軒先瓦   径140×30ミリ

蓮弁模様のこちらは少し時代も古く新羅のもの。
朽ちた付箋と墨書には「四天王寺」



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 ● 真姿の泉

紫陽花の美しい季節を迎えました。
「おたかの道湧水園」のとなりには弁天様を祀った真姿の池と源泉がみられます。
清い泉に網を寄せ、親子連れがザリガニ獲りをしていました。



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 ● 居酒屋での映画会    東京都東村山市

国分寺の後は東村山へと移動。
春にKさんと寄った踏切脇のこの居酒屋では、月に2回映画の無料上映会があり今日はそれに参加です。
本日上映が川島雄三の『洲崎パラダイス 赤信号』は好きな日本映画のひとつです。
先日小説の『洲崎パラダイス』のほうも読み、ますます映画に興味を持ったばかり。




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 ● 『洲崎パラダイス 赤信号』    川島雄三作品  1956年

時代は赤線禁止法の前夜、同じく同時代に撮られた映画に『赤線地帯』がありますが。
そちらは廓内の描写であり、”パラダイス”のほうはあくまでも橋を渡った先にある廓は一切撮らず橋の手前のぎりぎりの堅気の世界を描写しています。

主人公が世話になっているお酒の店「千草」では、夜になり窓を開けると、橋に掛かった”洲崎パラダイス”のネオンが燦然と輝いています。
弟;「パ・ラ・ダ・イ・ス、パラダイスってなに?」
兄;「天国のことだよ」
弟;「テンゴクってなに?」
兄;「天国は天国だい」
店の子供の会話が微妙な狂言廻しを演じます。

度々写される橋に掛かったパラダイスの5文字が、橋が人間としての一線を超すか超さないかを暗示的に示唆しています。
橋の先なのか手前なのかでしっかりと線引きし、あえて廓内を一切描写しない点が逆に廓自体の存在を象徴的に感じさせて秀逸です。

「住めば天国、出たら地獄」
既に廓自体が消滅してしまった現在、この映画の背景を体感的に知る手立ては東京にはありませんが。
大阪のドヤ地帯では飛田新地の引き手茶屋ように、現代でも往時を彷彿とさせる色街が少なからず残っています。



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 ● はじまりと同じ橋の上に再び戻るラストシーン

物語の初めは勝どき橋でしょうか、橋にたたずむ食い詰めた男女の義治(三橋達也)と蔦枝(真珠三千代)。
自棄になり飛び乗ったバスを降りてみたら、そこは蔦枝の古巣の洲崎パラダイスの入口。
百円札を払い煙草を買った残りの60円が全財産。
偶然見かけた「女中募集」の貼り紙、お酒の店「千草」に乗り込んで物語が繰り広げられます。
初めての汚れ役ながら、真珠三千代の蓮っ葉な迫真の演技が女優としての力量を感じさせます。

川島雄三監督によってこの映画と同年撮られた『風船』では、監督おなじみのこの面子が出ているものの、役柄がまったく対極的でそんな比較もこの映画を観る楽しみのひとつです。
随一変わらないのが偶然なのか、芦川いずみの配役が、両映画とも”たまちゃん”と呼ばれているところ。
”パラダイスのたまちゃん”は食堂「だまされや」で働く聡明な娘だけど、”風船のたまちゃん”は世間知らずの幾分頭の弱いお嬢さんであるという点も面白い。

画面の端々で目に付く細かな点が、繰り返し見るたびに観えてきて興味深い。
飲み屋や食堂にみる物価、当時の食器などにみる飲食風景。
泥酔のシーン。
芝居小屋。
人々の服装。
着ている着物の着付けや絵柄、着物を着て下駄履きでの駆けかた。
華々しい秋葉原の電気街と、つましい道路工事人夫との対比。
落ちていたコンドームを風船として遊んでいた子供をたしなめるわずかなカット。
父に買ってもらったチャンバラの刀が、無惨にも川の彼方へ流され消えていくシーン。
そして、橋の手前でどうにか堅気を守り通した二人が、最後にはやはり同じ道をたどり戻っていくというエンディング。
科白として総て語らずとも、男女がとりなす微妙な心理描写が感じられる脚本の上手さ。
などなど・・・・・・・・・。

映画終了後はそのまま居酒屋で一杯できるというのも嬉しい。
店の年配の常連さんに交じり、当時の時代的背景などをいろいろ教えて頂きながら映画の話しをしていくと、ついつい一杯が二杯とお酒も進みいけません。
いつもの悪い癖で、すっかりお酒も過ぎてしまいました。
次回はボトルキープもありかな。
映画会また楽しみにしています。



いろいろ見れた楽しい一日でした!  (*^_^*) 




   
  1. 2018/06/05(火) 00:04:33|
  2. うつわ
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407 川越




GW、スタートは28日ということで、久しぶりに川越は喜多院成田不動別院の骨董市へ行ってみました。

日頃の運動不足解消ということで、ママチャリで所沢、狭山を通り川越へ。
狭い車道は交通量も多く、ママチャリを漕ぐだけでも結構緊張する、走っていてまるで面白くもない道中ですが、約2時間で川越に到着。



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 ● 喜多院成田不動別院骨董市    埼玉県川越市

最後に川越の骨董市へ行ったのは、いつだったろうか。
案外2年前の大晦日あたりだったかも、あの時もママチャリで行ったんだっけ。
久しぶりの川越は、物流している物品も若干見慣れないものもあったけど、なんとなく値段のほうも以前に比べ相対的に上がっている感じです。
出発が遅れ到着したのが11時とお昼時で、今日はGWの休日と時間帯もあってか、芋洗い状態の混雑ぶりです。



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 ● 目が付いていかない

久しぶりの骨董市は、店舗数も多く、目がまるで骨董モードに至らない。
骨董というよりは、どうも生活雑貨が好きなのかも。



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 ● 扁額、不動明王絵馬、藥師の向かい”め”絵馬、おびんずるさん



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 ● ごちゃごちゃとした小物の数々

手付きの桶は、鮎の友釣り用の生簀だろうか?



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 ● 同じくごちゃごちゃもの。

緑色のアルミ製のぼこぼこした電燈笠は、家で使っているものと同じもの。(左上)
哺乳瓶を撮ろうとしたら下げられてしまった。(左下)



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 ● 計量器    ガラス製   径35×高さ205ミリ

実験用?医療用? 液体の計量具でしょうか100mlの計量用。
初めの1mlまでの計量目盛の刻みはおそろしく細かい。
目盛はエッチングで、それにしても変わったかたちです。
上部にゴム栓でもつけるものなのか? 医療具の下用の検体容器だったら少し嫌だなぁと思いつつ、大きさ的には紐で下げて一輪挿しとして見立にできそうです。
メスシリンダーに試験管、薬瓶、実験用具や医療具がやはり好きなのと、目盛のあるものがこれまた好きだから、1000円→500円で、さらにもう一声値切までもなく、おおきなワンコイン価格だから佳しとしよう。



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 ● 味噌濾し    竹製      幅130×長さ245×高さ55ミリ

編組品も、やはり好きなアイテムです。
茶筅のように、柄筒の半部を小割りして、ゴザ目差しして仕上げた笊。
笊の先の半分は皮竹のヒゴで編まれている。
確か、民具の地方名で”竹おたま”と呼ばれるもの。
豆粒を漉して使うような、そんな上製の味噌は使っていないけれど、味噌汁用というよりは、調理の際の水嚢がわりにはなりそうかな。
会場の場外で近所の主婦連が出している生活雑貨のフリマで、200円→100円に、こちらは小さいほうのワンコイン価格に納まりました。



ラッキー、交通費倹約で2個買いがカバーできました。 (^_^)v 



  1. 2018/04/29(日) 01:13:11|
  2. うつわ
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388 マレーの壺





新年おめでとうございます。
早いもので、また新しい一年となりました。
正月をマレーシアで迎えたことがありました。
この壺はその時に旅先で求めたもの。
戸棚の片隅に仕舞われていたのを、そんな旅気分を思い出して久しぶりに引っ張り出してみました。



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 ● 壺   陶器     径165×高さ150ミリ。

ローカルの博物館を覗くと、ときどき面白そうな土地のやきものなどよく見かけるのことがあるのですが。
コタバルで過ごしたときも、観光案内所だったかどこだったかに問い合わせて、ローカル窯があるということで行ってみることにしました。

小壺ながら無骨な肉厚でずっしりと重たい。
裾広形の高台部分は内刳せず、しっぴきでもって簡単に糸切りしただけのものです。
灰釉らしき釉薬はすっかりかせてしまい、あばた状態。
中国系のやきものだと思うのですが、ほとんど見たことのないかたちです。
けっして古い物ではないですが、使い込まれたさびれ具合が結構良い感じです。



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 ● めざすはトゥクドルパ、地元の交通を使って目的地へと向かう。

めざす場所は、トゥクドルパというところ。
コタバルからはどうやって行ったのか、ワカオバルでローカル列車に乗り、さらにバスに乗り継いで、畑の一本路を小一時間は歩いたはず。



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 ● 予定外ではあったけど結果オーライ。

ようやく辿り着いたトゥクドルパは、土地に昔からあるローカル窯などじゃまるでなく、まったく現代風の電気窯の工房(上)で、まったくもっての空振りでした、トホホ。
帰路の足取りはかなり重たいものとなりました、が、周辺の民家を垣根越しに覗く(下)と、素朴なやきものの水壺などが使われています。
ラッキー!
この小壺も使われなくなって軒下に半ば埋もれていたもの。
おばあちゃん相手に身振り手振りを交えて、同じ小壺を二つ譲っていただきました。



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 ● 『ロシュフォールの恋人たち』   ジャック・ドゥミ

年越しの大晦日、特に家でやることもなく映画を観て過ごすことにしました。
先ずはミュージカル。
大通りを行き交う毎に、くるくると踊り過ぎる人の群れ。
写真で選ぶとすればそんな場面が一番の醍醐味であるこの作品ですが。
意外や、ミッシエル・ピコリ扮する店主の楽器店に置かれている楽器が、よく見ると結構凝っていて面白い。
縦方向に弦が張られたジラーフ・ピアノ (上)、マンドリン、マンドーラなどの弦楽器の横にあるのはぐにゅぐにゅとした蛇のような管楽器セルバン (下)です。
それにしても何でこんなマニアックな楽器が置かれているのか。
白黒の楽器写真と図は、ディヴィット・マンロウ著『中世・ルネッサンスの楽器』よりのセルバンです。



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 ● 『2001年宇宙の旅』     スタンリー・キューブリック

真っ黒の一枚板、モノリスの出現により、骨を武器として道具にし始めた原人。
中空に放たれた一本の骨が、次なるシークエンスでは、美しき青きドナウの軽快なワルツのリズムをBGMにスペースシップの機内へと移動。
近年のSFXの技術をさかんに駆使したスペースオペラの映画は、確かに技術的には凝ってはいますが、どこか構成的にも面白みに欠けるものばかりです。
その点ではキューブリックの2001年宇宙の旅は、なんていったって面白い。



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 ● 『2001年宇宙の旅』     スタンリー・キューブリック

21世紀となってしまった現代でも、この映画の映像はとても魅力的なシーンが多い。
しかもアポロが月に行く前の1968年制作というのですから凄いです。
SF映画としては、惑星ソラリスも好きだけど、やはり2001年宇宙の旅も捨てがたい。



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 ● 『鏡』      アンドレイ・タルコフスキー

タルコフスキーの作品は『ローラーとヴァイオリン』以外は、お気軽に観れるような感じのものがなく、観る側もしっかりとしたコンディションを要求されます。
鏡を初めて観た学生の時も、まるで何がなんだか一向に解らなかったけど、映像美の見事さと同時に、解らないながらも強烈なインパクトを受けたものでした。
これまでに幾度か見直してきたけど、今回は久しぶりに鑑賞です。
難しい映画ながらも最も好きな映画のひとつです。
映画に流れるバッハやペルゴレージの音楽も美しい。



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 ● 『鏡』      アンドレイ・タルコフスキー

スペイン内戦、マオイズムの台頭、社会主義としてのソヴィエト連邦の時代、歴史的な背景をよく知らないとなかなか見えてこない内容が多く、かってはタルコフスキー本も随分読んだものだった。
スペインの踊りのシーン辺りで除夜の鐘が聞こえてきて、新年をまたぎ観たのだったけれど、酒が過ぎたのか気付くと最後は眠ってしまった模様、残念。

かってよく利用した名画座のように、この大晦日はこの3本立て映画で楽しみました。



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 ● 懐かしのやきもの旅

宿が同じだったドイツ人のWILLYと一緒に回ったやきもの旅。
彼の持っているのは、中国製の老酒甕。
この小壺も中国辺りの雑器ではあるとは思うけど、産地がどこかはまるで不明。
後に行ったカンボジアのプノンペンのマーケットでも同じ小壺を見かけたから、かなりの広範囲で流通したものと思われます。
いつだかのお正月それにしても若い自分ですヮ。



本年も宜しく御願い致します!!   (^o^) 




  1. 2018/01/01(月) 18:56:21|
  2. うつわ
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376 茶々




このところすっかり冷めてしまったガラクタ熱。
たまには運動がてらということで、自転車で入間まで行ってみる。




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 ● 「愛宕神社骨董市」  毎月27日開催   埼玉県入間市。

朝の通勤通学の人を自転車で追い越し、多摩湖狭山湖を抜けて入間まで1時間半。
このところの運動不足でそれなりの運動となったかなぁ。
この市に来たのも、ほぼ一年ぶり、特にお目当てはなかったものの、箱ものを見るとつい欲しくなってしまう。

付板仕上げのモダンな小抽斗は、変わりサイズでいったい何に使ったものなのか? 3500円は買い得値段だけど流石に家に置き場はなし。
ほかは特にアンテナはなびかなかったけど、雑多なこちゃこちゃした小物などをつい見てしまう。

以前農具の雁爪を買った店では、自分も持っている独特のかたちをした銀糸織りの杼があったり、漆塗りの椀を固定するボッチのような軸が売られている。(右上)
いったい、どういった経緯でこんなものが揃うのだろう。
戦時中の軍用食器や、崎陽軒のきゅうちゃんの醤油入れに交じって並んでいた、粗雑な磁器の蓮華はいったいどういったものだろうか? どこか中国っぽくもあって結構気になる。(右中)

アジアものの店で、ネパールの頭上運搬用の頭輪を見せてもらったり、最近仕入れてきたというナガランドの物品を見せてもらう、店主が進める小安貝を加工した首飾り、怪しげなお面などはまるで興味が湧かないけど、薄汚れた織物の男性用前隠しが美しく手にとってみる。

結局、ガラクタ・センサーにぴーんときて引っかかる物は、常にしょぼい物ばかりで、人間がお安く出来ている。
求めたものは、誰が自製したのか竹筒の水入れらしきもの、そしてヒョウタン形の箸置きなど、いずれも100円、骨董市では消費税はかからないので、これでは100均以下の体たらくだ。(文末に掲載)

いつもレトロな音楽がながれている、ラジオの店で、店主にむかしの真空管ラジオについていろいろ話しを伺う。
むかしの学校家具や事務備品と同じく、この時代のラジオの側の木工デザインが結構好きだ。
スピーカーの貼り布や透かし模様、セルロイドのゲージ窓やベークライトのつまみのデザインも各々とても味がある。
この店では現役品として、ラジオ放送がちゃんと聴けるように、経年変化で劣化した布コードなどは新しく現代のもので代用してレストアしている。
日本のマツダ製の球が品質管理の面でアメリカ製の球に比べいかに優れていたかにはじまって、不安定だった当時の日本の電力供給度の話しとなり、球と電力の兼ね合いが招く音事情、ラジオを通じて見る自分の知らない技術史を訊くのは本当に楽しく面白い。
愛宕山で日本のラジオ放送が開始されてから、まだ100年経ていないという。
この間100年を待たずして、すっかりNET社会となってしまったけど。
見えない電波を拾い上げ、むかしのスピーカら流れるくぐもった真空管ラジオの音色は、現代のオーディオ製品とは異なり、どこか温かみのある安心感がある。
SP時代の蓄音機や、ある種の楽器が持つ独特な狭雑音と同じく、このようなノイズのなかにも、人間にとって心地よい何かが結晶化されているのかも知れない。
電気が通じ球が赤く暖まることにより、音が徐々に厚みを帯びて鳴り出すラジオやテレビなどの真空管製品は、どこか生きものにも似た親しみを覚えさせる。



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 ● 被服関連の展示      入間市博物館

骨董市を後に16号を走り、入間の博物館へ寄ってみる。
この館は、市内出土の縄文土器の一部がハンズオン(接触可能展示)ということと、茶所らしく広くお茶の世界を紹介したコーナー展示に特色がある。
平日の午前中ということで、ゆっくりじっくり土器に触れあおうと出向いてみたけれど、
この日は生憎の見学授業が入り、市内の小学生、中学生などの団体で目白押しとなっていた。
そのため考古コーナーは諦め、隣の民具コーナーに移ってみる。
戦時下での生活道具と、かっての基幹産業でもあった養蚕・紡績・織り関連の民具が充実している。
いずれも馴染みのある民具だけれど、改めて細部を注視してみると意外と面白い。
骨董市でも売られていた織機の杼も、糸の出口や転がしの仕様など、ここのバッタン(織機)の上にのっていた杼とは若干異なっている。
糸引きの際、座繰に付くこの小さな繰り車に糸を通すことにより、撰りの効果が一層向上させる仕掛けとなっている。
道具の進化は、常にちょっとした工夫の蓄積の上に成り立っている。
農家単位の家内制の手工業とは別に、入間ではかって大規模なレース工場があり、よく見ると町の歴史のコーナーに、その時代のレース製品が資料としてちょこんと展示されていた。
次回の特別展 『石川組製糸ものがたり』(10月21日~12月30日)は、そんな資料を紹介する展示です。
展示内容が相変わらずの常設展示とはいえ、見学の度に毎回新たな発見があり侮れない。



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 ● 世界の茶文化

お茶の本場中国の茶文化、チベットのバター茶、インドのチャイ、ミャンマーの食べるお茶ラペッ、トルコのチャイ、ロシアのサモワール、英国のアフタヌーン・ティーなど、
お茶コーナーの展示の半分は、中国から派生して世界各地へ広まった独自の茶文化を紹介している。
写真パネル、実物の茶のサンプル、茶器、茶卓の再現など演示効果も高く、世界にはこんなに色々な茶の喫し方があるのかと、見ていてとても楽しい展示です。



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 ● 日本の茶文化

残りの半分が日本の茶文化の展示で、こちらも見所満載です。
まず、茶がいかにして大陸より日本に到来し、伝搬したか、様々な歴史資料を通じての紹介があり。

次いで、日本独自に発展を遂げた各地の名茶や、地方に見られる独自の茶習俗の紹介がある。
(左中);「蛭谷のバタバタ茶」、富山県旭町。
(右中);「白久保のお茶講」、群馬県吾妻郡中之条町白久保。
(左下);「山陰のボテボテ茶」、島根県松江市周辺及び、鳥取県境港市。
(右下);「那覇のブクブク茶」、沖縄県那覇市。

お茶講として茶で占いを立ててみたり。
濃茶じゃないけれど、茶筅でもって茶を泡立て喫す地域があることに驚かされる。
展示ではほかにも、九州地方では結納の品として「御知家」と目録に載った茶壺を構えた豪華な水引飾りが一対飾られていて目を惹く。
茶が良くそまる染料であることや移植のきかない木であるとの言い伝えより、嫁が夫の家の家風に染まり、家を出ることのないようにと願いを込めて、最も出来の悪い茶を壺や箱に入れて贈る習俗があるとされ。
茶が単なる嗜好品の枠に留まらず、茶が見せる社会観の影響力を強く感じさせられる慣習です。

また大成された茶道として、茶室が再現(右上)され、多くの銘器の展示されており、芸道として道具が示す好みや約束事が見れるのも魅力のひとつだ。
そして、最後は入間の地場産業としての茶業のあゆみと製茶道具(左上)の展示などがテーマとなった一画があり、最後に出口があるという流れとなる。



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 ● 狭山茶製茶用具

茶摘鋏、摘籠、平籠、竹筥、木手、蒸籠、釜、青葉蒸し器、焙炉、助炭、こくり板、茶篩、茶箕、茶甕、茶壺、茶箱。
狭山茶の製茶用具として、茶渋ですっかり飴色となった古びた手工業時代の民具が、各工程ごとに簡単に一点ずつ展示されていますが、そのキャプションには国登録の記載があった。
入間以外でも近在の資料館には、製茶道具として同じものを目にする機会はあるけれど。
入間の場合は、このような手工業時代の道具から現代の製造機械まで、幅広い年代にわたり、茶の栽培と加工の各工程で使う道具が網羅的に漏れなく残されている点が、やはり他の茶産地に先駆けて国登録(平成19年に、所蔵資料255点が「狭山茶の生産用具」として国の有形民俗文化財登録)となった決め手といえる。
茶畑に林立するプロペラの防霜ファンなどは、収穫前の遅霜除けとして、製茶の北限地帯に位置するこの土地ならではの用具だろうか。
会場に置かれていた、小冊子『狭山茶の歴史と現在』(館内販売品)には、展示されている手作業での製茶工程とともに機械製造の工程も併せ、現代の狭山茶製造の様子も分かり、とても参考となる。
また簡易綴じの『狭山茶いろは(入間市版)』(無料)は、市の広報の特集記事などの抜き刷り合本で、いろはかるた風に、入間の狭山茶を基礎知識から幅広く楽しく知ることが出来る。
博物館では年間スケジュールで、お茶の講座やイヴェントも盛んに行われており、茶に関連した事項を知るには、他館にない充実した施設といえる。



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 ● 「東京狭山茶」     瑞穂町郷土資料館 けやき館。

入間市博物館でお茶の展示を観てから、気分もすっかりお茶モード、ちゃっちゃと移動で、隣接する東京都瑞穂町の郷土資料館に来た。
ここに来たのも今回で2回目となる。
この館は、もと町の図書館に同室していた郷土資料室を近年移設オープンさせた新しい館で、民俗展示では「東京達磨」や「村山大島紬」などの他に、確か製茶のコーナーもあったはず。

芸能と祭事のコーナーの隣りに見つけました、製茶コーナー!
自治体も変わり、こちらでは「東京狭山茶」とある。
展示してある資料は、入間の製茶用具をさらに縮小させた分量ながら、入間の展示には見られなかった選別用の茶唐箕(*入間の国登録資料リストには茶唐箕も登録されている)が、大きさの面で目を惹く。
茶唐箕をいたずらに触れてしまわないように、手回しハンドル部分を紐で幾重にも固定して縛ってあり、よく見ると鋳物仕上げでとても美しい透かし模様です。



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 ● 「東京狭山茶」の製茶工程    瑞穂町郷土資料館。

パーテーションで囲った小さなコーナーで、余りにも簡潔といえば、そのままの展示ながら。
それでも図化された製茶工程の5枚の展示パネルは、一目瞭然でとても分かりやすくなかなか要領を得た優れものです。
また、展示コーナーの傍らに設置されている解説ファイル「東京狭山茶手揉み製造工程」は、各々の工程を秒・分単位で正確に記しており、こちらもつい見入ってしまう。
限られた、たったこれだけの分量ながらも、百科展示としてとても上手く納まっている。



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  ●  常設展示と特別展「殿ケ谷の神輿」  瑞穂町郷土資料館。

民俗の常設展示では、地場産業である「村山大島紬」(左上)や「東京達磨」(右上)などに重点が置かれている。

町の有形民俗文化財となっている「殿ケ谷の神輿」(慶應2年建造)も、この度の平成の大修理で在りし日の本来の姿に蘇り、完成したぴかぴかの神輿が資料館のエントランスに展示されている。

この特別展では、文化財保護法に則った厳格な修理の工程の様子を実物資料やパネル、VTRなどで分かりやすく解説している。
また、完成記念として冊子(非売品)が置かれており、頁をめくると、ひとつの神輿を構成する細かな部材の多さに驚かされるとともに、今回の大修理に際して実に多くの方々の労力に依っていることを知る。
国の補助金と町の文化財保存事業補助金以外にも、不足分は地区の住民および事業所からの寄付金も調達したとあり、文化財として後世にまで伝え残していくことの大変さが偲ばれる。

瑞穂夏祭は、これまで見たことがないけれど、来夏は是非この神輿が練歩く様子を見てみたいものです。



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 ● 本日の買物2点。 竹筒; 径50×高さ245ミリ、 箸置; 33×66×高さ24ミリ。 

自製らしき竹筒はいったい何に使ったものだろうか、水入れだろうか。
どうやらマダケの一節切らしく、割れがこないように皮タケ部分をあらかじめ削っている。
小さな節片を紐で繋ぎ根付けのようにしているから、腰に下げたものだろうか。
紐通しの箇所だけ僅かに飛び出させ、皮を残している。
越生の業者のガラクタのなかに混じっていたこの筒は、瑞穂からの出ものという。
いつも、どこかの誰かが何となく必要に際し自製したような道具に、ついつい惹かれてしまう。


この瓢箪の箸置きは、どうでもいいような100均のコーナーに転がっていた。
シンプルでありきたりといえば、そのまんまの瓢箪のかたちながら、手にとってみると思いのほか軽く、かちりと堅い材質だ。
底部分は黒漆でしっかり仕上げているから、バランスから考えて素材がプラスチックというわけにもいかない。
印材などに用いる柘材かとも思ったが、いくら子細に眺めても木目らしきものが見られない。
骨材でもないし、印材に用いる人工素材のレジンともやはり違う感じがする。
茎に繋がる口の部分やお尻の穴など、細部は実に細かく彫られているので(実際のサイズは、このクローズアップ写真より更に何分の一の小ささ)、その丁寧な仕上げは、どうやら型抜きの量産品とも若干異なる雰囲気だし、その表面は実物の瓢箪の表皮そのものの様にみえる。
ひょっとして根付職人の作!? その手のものは持っていないので調べようがないけれど。
今回求めた自製品の竹筒とは対極的な細かな仕事で面白い。



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 ● 2個ニコ200円。

相変わらずのガラクタ漁りだけど、秋になって季節柄なのか、それとも爺さん化してきたのか、小者ながらもすっかり枯れ味を増してきた今回の買物でした。
ああ寂寥感、並べた写真もどこか寒い雰囲気となってしまった。



ちゃちゃっと移動しての博物館見学、面白い一日でした。 (^^)   




   
  1. 2017/09/28(木) 23:06:48|
  2. うつわ
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