うちのガラクタ

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

388 マレーの壺





新年おめでとうございます。
早いもので、また新しい一年となりました。
正月をマレーシアで迎えたことがありました。
この壺はその時に旅先で求めたもの。
戸棚の片隅に仕舞われていたのを、そんな旅気分を思い出して久しぶりに引っ張り出してみました。



B388_01.jpg

 ● 壺   陶器     径165×高さ150ミリ。

ローカルの博物館を覗くと、ときどき面白そうな土地のやきものなどよく見かけるのことがあるのですが。
コタバルで過ごしたときも、観光案内所だったかどこだったかに問い合わせて、ローカル窯があるということで行ってみることにしました。

小壺ながら無骨な肉厚でずっしりと重たい。
裾広形の高台部分は内刳せず、しっぴきでもって簡単に糸切りしただけのものです。
灰釉らしき釉薬はすっかりかせてしまい、あばた状態。
中国系のやきものだと思うのですが、ほとんど見たことのないかたちです。
けっして古い物ではないですが、使い込まれたさびれ具合が結構良い感じです。



B388_02.jpg

 ● めざすはトゥクドルパ、地元の交通を使って目的地へと向かう。

めざす場所は、トゥクドルパというところ。
コタバルからはどうやって行ったのか、ワカオバルでローカル列車に乗り、さらにバスに乗り継いで、畑の一本路を小一時間は歩いたはず。



B388_03.jpg

 ● 予定外ではあったけど結果オーライ。

ようやく辿り着いたトゥクドルパは、土地に昔からあるローカル窯などじゃまるでなく、まったく現代風の電気窯の工房(上)で、まったくもっての空振りでした、トホホ。
帰路の足取りはかなり重たいものとなりました、が、周辺の民家を垣根越しに覗く(下)と、素朴なやきものの水壺などが使われています。
ラッキー!
この小壺も使われなくなって軒下に半ば埋もれていたもの。
おばあちゃん相手に身振り手振りを交えて、同じ小壺を二つ譲っていただきました。



B388_04.jpg

 ● 『ロシュフォールの恋人たち』   ジャック・ドゥミ

年越しの大晦日、特に家でやることもなく映画を観て過ごすことにしました。
先ずはミュージカル。
大通りを行き交う毎に、くるくると踊り過ぎる人の群れ。
写真で選ぶとすればそんな場面が一番の醍醐味であるこの作品ですが。
意外や、ミッシエル・ピコリ扮する店主の楽器店に置かれている楽器が、よく見ると結構凝っていて面白い。
縦方向に弦が張られたジラーフ・ピアノ (上)、マンドリン、マンドーラなどの弦楽器の横にあるのはぐにゅぐにゅとした蛇のような管楽器セルバン (下)です。
それにしても何でこんなマニアックな楽器が置かれているのか。
白黒の楽器写真と図は、ディヴィット・マンロウ著『中世・ルネッサンスの楽器』よりのセルバンです。



B388_05.jpg

 ● 『2001年宇宙の旅』     スタンリー・キューブリック

真っ黒の一枚板、モノリスの出現により、骨を武器として道具にし始めた原人。
中空に放たれた一本の骨が、次なるシークエンスでは、美しき青きドナウの軽快なワルツのリズムをBGMにスペースシップの機内へと移動。
近年のSFXの技術をさかんに駆使したスペースオペラの映画は、確かに技術的には凝ってはいますが、どこか構成的にも面白みに欠けるものばかりです。
その点ではキューブリックの2001年宇宙の旅は、なんていったって面白い。



B388_06.jpg

 ● 『2001年宇宙の旅』     スタンリー・キューブリック

21世紀となってしまった現代でも、この映画の映像はとても魅力的なシーンが多い。
しかもアポロが月に行く前の1968年制作というのですから凄いです。
SF映画としては、惑星ソラリスも好きだけど、やはり2001年宇宙の旅も捨てがたい。



B388_07.jpg

 ● 『鏡』      アンドレイ・タルコフスキー

タルコフスキーの作品は『ローラーとヴァイオリン』以外は、お気軽に観れるような感じのものがなく、観る側もしっかりとしたコンディションを要求されます。
鏡を初めて観た学生の時も、まるで何がなんだか一向に解らなかったけど、映像美の見事さと同時に、解らないながらも強烈なインパクトを受けたものでした。
これまでに幾度か見直してきたけど、今回は久しぶりに鑑賞です。
難しい映画ながらも最も好きな映画のひとつです。
映画に流れるバッハやペルゴレージの音楽も美しい。



B388_08.jpg

 ● 『鏡』      アンドレイ・タルコフスキー

スペイン内戦、マオイズムの台頭、社会主義としてのソヴィエト連邦の時代、歴史的な背景をよく知らないとなかなか見えてこない内容が多く、かってはタルコフスキー本も随分読んだものだった。
スペインの踊りのシーン辺りで除夜の鐘が聞こえてきて、新年をまたぎ観たのだったけれど、酒が過ぎたのか気付くと最後は眠ってしまった模様、残念。

かってよく利用した名画座のように、この大晦日はこの3本立て映画で楽しみました。



B388_09.jpg

 ● 懐かしのやきもの旅

宿が同じだったドイツ人のWILLYと一緒に回ったやきもの旅。
彼の持っているのは、中国製の老酒甕。
この小壺も中国辺りの雑器ではあるとは思うけど、産地がどこかはまるで不明。
後に行ったカンボジアのプノンペンのマーケットでも同じ小壺を見かけたから、かなりの広範囲で流通したものと思われます。
いつだかのお正月それにしても若い自分ですヮ。



本年も宜しく御願い致します!!   (^o^) 




スポンサーサイト
  1. 2018/01/01(月) 18:56:21|
  2. うつわ
  3. | コメント:0

376 茶々




このところすっかり冷めてしまったガラクタ熱。
たまには運動がてらということで、自転車で入間まで行ってみる。




B376_01.jpg

 ● 「愛宕神社骨董市」  毎月27日開催   埼玉県入間市。

朝の通勤通学の人を自転車で追い越し、多摩湖狭山湖を抜けて入間まで1時間半。
このところの運動不足でそれなりの運動となったかなぁ。
この市に来たのも、ほぼ一年ぶり、特にお目当てはなかったものの、箱ものを見るとつい欲しくなってしまう。

付板仕上げのモダンな小抽斗は、変わりサイズでいったい何に使ったものなのか? 3500円は買い得値段だけど流石に家に置き場はなし。
ほかは特にアンテナはなびかなかったけど、雑多なこちゃこちゃした小物などをつい見てしまう。

以前農具の雁爪を買った店では、自分も持っている独特のかたちをした銀糸織りの杼があったり、漆塗りの椀を固定するボッチのような軸が売られている。(右上)
いったい、どういった経緯でこんなものが揃うのだろう。
戦時中の軍用食器や、崎陽軒のきゅうちゃんの醤油入れに交じって並んでいた、粗雑な磁器の蓮華はいったいどういったものだろうか? どこか中国っぽくもあって結構気になる。(右中)

アジアものの店で、ネパールの頭上運搬用の頭輪を見せてもらったり、最近仕入れてきたというナガランドの物品を見せてもらう、店主が進める小安貝を加工した首飾り、怪しげなお面などはまるで興味が湧かないけど、薄汚れた織物の男性用前隠しが美しく手にとってみる。

結局、ガラクタ・センサーにぴーんときて引っかかる物は、常にしょぼい物ばかりで、人間がお安く出来ている。
求めたものは、誰が自製したのか竹筒の水入れらしきもの、そしてヒョウタン形の箸置きなど、いずれも100円、骨董市では消費税はかからないので、これでは100均以下の体たらくだ。(文末に掲載)

いつもレトロな音楽がながれている、ラジオの店で、店主にむかしの真空管ラジオについていろいろ話しを伺う。
むかしの学校家具や事務備品と同じく、この時代のラジオの側の木工デザインが結構好きだ。
スピーカーの貼り布や透かし模様、セルロイドのゲージ窓やベークライトのつまみのデザインも各々とても味がある。
この店では現役品として、ラジオ放送がちゃんと聴けるように、経年変化で劣化した布コードなどは新しく現代のもので代用してレストアしている。
日本のマツダ製の球が品質管理の面でアメリカ製の球に比べいかに優れていたかにはじまって、不安定だった当時の日本の電力供給度の話しとなり、球と電力の兼ね合いが招く音事情、ラジオを通じて見る自分の知らない技術史を訊くのは本当に楽しく面白い。
愛宕山で日本のラジオ放送が開始されてから、まだ100年経ていないという。
この間100年を待たずして、すっかりNET社会となってしまったけど。
見えない電波を拾い上げ、むかしのスピーカら流れるくぐもった真空管ラジオの音色は、現代のオーディオ製品とは異なり、どこか温かみのある安心感がある。
SP時代の蓄音機や、ある種の楽器が持つ独特な狭雑音と同じく、このようなノイズのなかにも、人間にとって心地よい何かが結晶化されているのかも知れない。
電気が通じ球が赤く暖まることにより、音が徐々に厚みを帯びて鳴り出すラジオやテレビなどの真空管製品は、どこか生きものにも似た親しみを覚えさせる。



B376_02.jpg

 ● 被服関連の展示      入間市博物館

骨董市を後に16号を走り、入間の博物館へ寄ってみる。
この館は、市内出土の縄文土器の一部がハンズオン(接触可能展示)ということと、茶所らしく広くお茶の世界を紹介したコーナー展示に特色がある。
平日の午前中ということで、ゆっくりじっくり土器に触れあおうと出向いてみたけれど、
この日は生憎の見学授業が入り、市内の小学生、中学生などの団体で目白押しとなっていた。
そのため考古コーナーは諦め、隣の民具コーナーに移ってみる。
戦時下での生活道具と、かっての基幹産業でもあった養蚕・紡績・織り関連の民具が充実している。
いずれも馴染みのある民具だけれど、改めて細部を注視してみると意外と面白い。
骨董市でも売られていた織機の杼も、糸の出口や転がしの仕様など、ここのバッタン(織機)の上にのっていた杼とは若干異なっている。
糸引きの際、座繰に付くこの小さな繰り車に糸を通すことにより、撰りの効果が一層向上させる仕掛けとなっている。
道具の進化は、常にちょっとした工夫の蓄積の上に成り立っている。
農家単位の家内制の手工業とは別に、入間ではかって大規模なレース工場があり、よく見ると町の歴史のコーナーに、その時代のレース製品が資料としてちょこんと展示されていた。
次回の特別展 『石川組製糸ものがたり』(10月21日~12月30日)は、そんな資料を紹介する展示です。
展示内容が相変わらずの常設展示とはいえ、見学の度に毎回新たな発見があり侮れない。



B376_03.jpg

 ● 世界の茶文化

お茶の本場中国の茶文化、チベットのバター茶、インドのチャイ、ミャンマーの食べるお茶ラペッ、トルコのチャイ、ロシアのサモワール、英国のアフタヌーン・ティーなど、
お茶コーナーの展示の半分は、中国から派生して世界各地へ広まった独自の茶文化を紹介している。
写真パネル、実物の茶のサンプル、茶器、茶卓の再現など演示効果も高く、世界にはこんなに色々な茶の喫し方があるのかと、見ていてとても楽しい展示です。



B376_04.jpg

 ● 日本の茶文化

残りの半分が日本の茶文化の展示で、こちらも見所満載です。
まず、茶がいかにして大陸より日本に到来し、伝搬したか、様々な歴史資料を通じての紹介があり。

次いで、日本独自に発展を遂げた各地の名茶や、地方に見られる独自の茶習俗の紹介がある。
(左中);「蛭谷のバタバタ茶」、富山県旭町。
(右中);「白久保のお茶講」、群馬県吾妻郡中之条町白久保。
(左下);「山陰のボテボテ茶」、島根県松江市周辺及び、鳥取県境港市。
(右下);「那覇のブクブク茶」、沖縄県那覇市。

お茶講として茶で占いを立ててみたり。
濃茶じゃないけれど、茶筅でもって茶を泡立て喫す地域があることに驚かされる。
展示ではほかにも、九州地方では結納の品として「御知家」と目録に載った茶壺を構えた豪華な水引飾りが一対飾られていて目を惹く。
茶が良くそまる染料であることや移植のきかない木であるとの言い伝えより、嫁が夫の家の家風に染まり、家を出ることのないようにと願いを込めて、最も出来の悪い茶を壺や箱に入れて贈る習俗があるとされ。
茶が単なる嗜好品の枠に留まらず、茶が見せる社会観の影響力を強く感じさせられる慣習です。

また大成された茶道として、茶室が再現(右上)され、多くの銘器の展示されており、芸道として道具が示す好みや約束事が見れるのも魅力のひとつだ。
そして、最後は入間の地場産業としての茶業のあゆみと製茶道具(左上)の展示などがテーマとなった一画があり、最後に出口があるという流れとなる。



B376_05.jpg

 ● 狭山茶製茶用具

茶摘鋏、摘籠、平籠、竹筥、木手、蒸籠、釜、青葉蒸し器、焙炉、助炭、こくり板、茶篩、茶箕、茶甕、茶壺、茶箱。
狭山茶の製茶用具として、茶渋ですっかり飴色となった古びた手工業時代の民具が、各工程ごとに簡単に一点ずつ展示されていますが、そのキャプションには国登録の記載があった。
入間以外でも近在の資料館には、製茶道具として同じものを目にする機会はあるけれど。
入間の場合は、このような手工業時代の道具から現代の製造機械まで、幅広い年代にわたり、茶の栽培と加工の各工程で使う道具が網羅的に漏れなく残されている点が、やはり他の茶産地に先駆けて国登録(平成19年に、所蔵資料255点が「狭山茶の生産用具」として国の有形民俗文化財登録)となった決め手といえる。
茶畑に林立するプロペラの防霜ファンなどは、収穫前の遅霜除けとして、製茶の北限地帯に位置するこの土地ならではの用具だろうか。
会場に置かれていた、小冊子『狭山茶の歴史と現在』(館内販売品)には、展示されている手作業での製茶工程とともに機械製造の工程も併せ、現代の狭山茶製造の様子も分かり、とても参考となる。
また簡易綴じの『狭山茶いろは(入間市版)』(無料)は、市の広報の特集記事などの抜き刷り合本で、いろはかるた風に、入間の狭山茶を基礎知識から幅広く楽しく知ることが出来る。
博物館では年間スケジュールで、お茶の講座やイヴェントも盛んに行われており、茶に関連した事項を知るには、他館にない充実した施設といえる。



B376_06.jpg

 ● 「東京狭山茶」     瑞穂町郷土資料館 けやき館。

入間市博物館でお茶の展示を観てから、気分もすっかりお茶モード、ちゃっちゃと移動で、隣接する東京都瑞穂町の郷土資料館に来た。
ここに来たのも今回で2回目となる。
この館は、もと町の図書館に同室していた郷土資料室を近年移設オープンさせた新しい館で、民俗展示では「東京達磨」や「村山大島紬」などの他に、確か製茶のコーナーもあったはず。

芸能と祭事のコーナーの隣りに見つけました、製茶コーナー!
自治体も変わり、こちらでは「東京狭山茶」とある。
展示してある資料は、入間の製茶用具をさらに縮小させた分量ながら、入間の展示には見られなかった選別用の茶唐箕(*入間の国登録資料リストには茶唐箕も登録されている)が、大きさの面で目を惹く。
茶唐箕をいたずらに触れてしまわないように、手回しハンドル部分を紐で幾重にも固定して縛ってあり、よく見ると鋳物仕上げでとても美しい透かし模様です。



B376_07.jpg

 ● 「東京狭山茶」の製茶工程    瑞穂町郷土資料館。

パーテーションで囲った小さなコーナーで、余りにも簡潔といえば、そのままの展示ながら。
それでも図化された製茶工程の5枚の展示パネルは、一目瞭然でとても分かりやすくなかなか要領を得た優れものです。
また、展示コーナーの傍らに設置されている解説ファイル「東京狭山茶手揉み製造工程」は、各々の工程を秒・分単位で正確に記しており、こちらもつい見入ってしまう。
限られた、たったこれだけの分量ながらも、百科展示としてとても上手く納まっている。



B376_08.jpg

  ●  常設展示と特別展「殿ケ谷の神輿」  瑞穂町郷土資料館。

民俗の常設展示では、地場産業である「村山大島紬」(左上)や「東京達磨」(右上)などに重点が置かれている。

町の有形民俗文化財となっている「殿ケ谷の神輿」(慶應2年建造)も、この度の平成の大修理で在りし日の本来の姿に蘇り、完成したぴかぴかの神輿が資料館のエントランスに展示されている。

この特別展では、文化財保護法に則った厳格な修理の工程の様子を実物資料やパネル、VTRなどで分かりやすく解説している。
また、完成記念として冊子(非売品)が置かれており、頁をめくると、ひとつの神輿を構成する細かな部材の多さに驚かされるとともに、今回の大修理に際して実に多くの方々の労力に依っていることを知る。
国の補助金と町の文化財保存事業補助金以外にも、不足分は地区の住民および事業所からの寄付金も調達したとあり、文化財として後世にまで伝え残していくことの大変さが偲ばれる。

瑞穂夏祭は、これまで見たことがないけれど、来夏は是非この神輿が練歩く様子を見てみたいものです。



B376_09.jpg

 ● 本日の買物2点。 竹筒; 径50×高さ245ミリ、 箸置; 33×66×高さ24ミリ。 

自製らしき竹筒はいったい何に使ったものだろうか、水入れだろうか。
どうやらマダケの一節切らしく、割れがこないように皮タケ部分をあらかじめ削っている。
小さな節片を紐で繋ぎ根付けのようにしているから、腰に下げたものだろうか。
紐通しの箇所だけ僅かに飛び出させ、皮を残している。
越生の業者のガラクタのなかに混じっていたこの筒は、瑞穂からの出ものという。
いつも、どこかの誰かが何となく必要に際し自製したような道具に、ついつい惹かれてしまう。


この瓢箪の箸置きは、どうでもいいような100均のコーナーに転がっていた。
シンプルでありきたりといえば、そのまんまの瓢箪のかたちながら、手にとってみると思いのほか軽く、かちりと堅い材質だ。
底部分は黒漆でしっかり仕上げているから、バランスから考えて素材がプラスチックというわけにもいかない。
印材などに用いる柘材かとも思ったが、いくら子細に眺めても木目らしきものが見られない。
骨材でもないし、印材に用いる人工素材のレジンともやはり違う感じがする。
茎に繋がる口の部分やお尻の穴など、細部は実に細かく彫られているので(実際のサイズは、このクローズアップ写真より更に何分の一の小ささ)、その丁寧な仕上げは、どうやら型抜きの量産品とも若干異なる雰囲気だし、その表面は実物の瓢箪の表皮そのものの様にみえる。
ひょっとして根付職人の作!? その手のものは持っていないので調べようがないけれど。
今回求めた自製品の竹筒とは対極的な細かな仕事で面白い。



B376_10.jpg

 ● 2個ニコ200円。

相変わらずのガラクタ漁りだけど、秋になって季節柄なのか、それとも爺さん化してきたのか、小者ながらもすっかり枯れ味を増してきた今回の買物でした。
ああ寂寥感、並べた写真もどこか寒い雰囲気となってしまった。



ちゃちゃっと移動しての博物館見学、面白い一日でした。 (^^)   




   
  1. 2017/09/28(木) 23:06:48|
  2. うつわ
  3. | コメント:0

359 錆びた人生






B359_01.jpg

 ● 紫陽花の綺麗な梅雨時となりました。

毎回ワンパターンながら、今日は第三日曜日ということで、お決まりの高幡不動尊の市へ行ってみる。



B359_02.jpg

 ● なんとなく折に触れて撮っておく。

ノベルティーものやキャラクターグッズには特に興味はないけれど<本音(^_^)>、写真に組み合わせると意外に画になる。
今日の不動尊は紫陽花祭りで人出は多いものの、骨董市の出店のほうはいつもより閑散としていた。



B359_03.jpg

 ● アジアものの店で。

アジアものはよく見かけるけれど、この店は置いてあるものは若干毛色が違い、見慣れないものが結構ある。
普段は大和の市に出ているという、浜松からの業者さんだった。



B359_04.jpg

 ● もろもろのアジアもので溢れている。アクセ類では、特に銀化したトンボ玉飾りが綺麗だった。

「まさか人骨?」首飾りに使われていた骨が気になった。
チベットものだと時にありうるけれど・・・・・・・・・・。
首飾りにはジュズダマ(植物名)のビーズも使われているから、それもありえない。
質うと、「ナガ族」のものでどうやら牛の骨らしい。
「ナガってインドの?」
「そうそう、よく知っているねぇ~」
「いえいえ、ただ地図で場所を知っているだけでして・・・・・・・」 、当然ながらナガランドのような秘境にはまるで縁がない。
グローバル化した現代では、ナガ族の若者も当たり前のごとくスマホを持っていて、世界の情報に触れている。
ナガランドも、かってのように秘境のイメージがなくなりつつあるという。

このおっちゃんは、もともとは旅人上がりの人らしく、気楽な与太話しからはじまって、旅話し、仕入れ話し、民族話しと発展してしまい、気付くと心地よく30分余りも話し込んでしまった。 <これでは すっかり冷やかし客だ>
「ナガの写真もあるけど、見る?」 ということで、更にアルバムを見せてもらう。
いったい何時までいるんだ、自分。



B359_05.jpg

 ● 「ナガ族」   店主撮影の写真より。

凄いなぁ、この人たち!!
情報量満載! いやはや、とても面白い写真で大満足 (^o^)。 
こんなに楽しませて貰ったのに「勉強になりました」の言葉のみを残し、何も買わずに店を去る。 <かたじけない>

今日は思わぬ骨董市巡りとなりましたが、なんだかとてもラッキーな気分だ。
有り難う、おっちゃん!


本日購入は以下のガラクタ3品です。



B359_06.jpg

 ● クローバー温度計    幅42×13×高さ255ミリ。   200円

この夏は、部屋でこの温度計の赤印を見ながら、きっと余りの数値の凄さに呆れることとなるのだろうな。
デジタル温度計もよいけれど、自然に温度変化の寒暖を楽しむにはこのようなアナログチックなものを愛でてみたい。



B359_07.jpg

 ● 錆びた箱       66×80×高さ55ミリ。    300→200円

銀付けの具合がいかにも素人仕事のような錆びたブリキの箱。
大きさがバラバラな錆びた箱が数点あり、一等小さな箱を持ち帰りました。
本来ならば年齢的にいっても、侘び寂びの「寂び」を極めなくてはならないところが。
同じ”サビ”でも、ついはまってしまうのが「錆」のほう。
錆と共にその草臥れ具合も丁度よく、まるで自分の人生を写す鏡のような存在の箱です。
小物の台にしたりなど、使い勝手もなかなかよさそうです。



B359_08.jpg

 ● スタンプパッド”EXGELSIOR”     98×55×高さ18ミリ。    100円

こちらも錆びてすっかり草臥れています。
よく見ると商標のラクダの顔が結構怖かったりする。
インクパッド部分を外してみたら、どうやら別の空き缶の転用材が使われている模様。
SDカードなど小間物整理に向いていそうです。



B359_09.jpg

 ● 3品併せてワンコイン。

今回も気弱な子供買いで失礼しました。



どう見てもガラクタにしか見えないものばかりが身近に呼び寄せられる、こうして自分の人生が錆びていく・・・・・・・ 嗚呼無情 (-_-;)  




  1. 2017/06/18(日) 19:06:47|
  2. うつわ
  3. | コメント:0

340 コップ飲み




B340_01.jpg

 ● 旅友のシミズ君が帰国しました。

スマトラに仕事の口があるということでインドネシアへと向かったシミズ君でしたが。
今回も当地に行ってみると、そんなに上手い話しがあるわけなく、ほとんど「怒りの葡萄」状態となり、無惨にも撤退となったのでした。
という理由で、インドネシアよりその後しばらくはマレーシアに駐留し、そこでの自分用のお買い物荷物が、まったく勝手ながら我が家へと送りつけられてきたのでした。

今日はそんな彼の私物を自転車の荷台に積んで、シミズ邸へとデリバリー。 (どこか間違っているような気がするけど。)

そして、送付されてきたダンボールの箱のなかからぼこぼこ姿を現したのが、これらのコップなのでした。


B340_02.jpg

 ● コップを見ながら酒を飲む。

天気も良いし、野外の桜もまだまだ見頃。
まずは、自分用の一人花見突入への保険を掛けて、白百合(石垣島泡盛、荒濾過44度)を小瓶に詰め、ショットグラスを持参しての訪問です。
ところがむこうも良くしたもので、宝焼酎のお茶割りで出迎えてくれました。
なぜかイカ下足の煮付けや、カツオの腸の塩辛「酒盗」など、飲み助にはたまんない渋い酒肴も用意されており、彼の父ちゃんも本日は留守ということで、昼前からぐいぐいと二人で飲むことになってしまいました。
一応マレーシアのコーヒーや、なぜかカップヌードルのミーゴレン(インドネシア風焼きそば)なんかも交えて、異国情緒を飽くまでキープした飲みを維持します。


B340_03.jpg

 ● まる秘の物<ブツ>は、「タイガービール」のコップたち。

ノベルティーグッズにはさほど興味がない自分ながらも。
これだけいろいろなヴァージョンのタイガービールコップを一堂にすると、商標であるロゴの変化やプリントの具合、時代を追ったガラスの成形の様子など、なかなか楽しい世界です。
あーだこーだと、コップを観察しながらの昼間飲み、体内アルコール度も徐々に高められ、二人飲みながらも、気分はますます盛り上がっていくのでした。



B340_04.jpg
 ● 多民族国家マレーシアらしく文字の表記も様々です。

英領マラヤから独立してマレーシアになった1957年の年号入りコップにはMERDEKA(ムルディカ;独立)のマレー語の文字がみられ(左上)、今回のコップのなかで特に異彩を放っています。
コップ底にみられる製造所の王冠マークも、パターンが幾種類かあり面白いです。
華人も多いマレーシアらしく漢字があったり、なかには南インドのタミル語が書かれたものなど結構なレアものもあります。
そんなビールコップの数々を手にとりながら、ショットグラスでの泡盛一気が至福の一時となりました。


B340_05.jpg

 ● 今日の留守番役は犬の散歩も兼ねたもの。

酒休めには、なんといっても気分転換の散歩が一番です。
シミズ家の飼い犬、ラブラドールの「ごん」を連れての散歩は、まったくもっての犬まかせ。
犬目線で細い路地に入っていったりと、歩くコースが人間の散歩と異なっていて、結構新鮮でした。

今回のシミズ君のタイガービールコップは、KLやペナン、マラッカのショップやフリマなんかで探し出したものとのこと。
海峡を有した古くからの交易の町マラッカは、確かに多民族の情緒に溢れた、とても趣のある町でした。
折角なので、過去の旅のアルバム写真からおまけながら載せてみますね!


B340_06.jpg

 ● 旅写真より マラッカ その1

イスラムのモスク、道教の祠堂、運河越しにはキリスト教会の鐘堂の尖塔が覗く。


B340_07.jpg

 ● 旅写真より マラッカ その2

あまりにもデコラティブな南インドスタイルのヒンドゥー教寺院。
干潮の干潟にはムツゴロウを特大にしたような、背鰭のブルーがとても美しいハゼがあちこちにみられ神秘的でした。
また、夕陽を背に叉手網をたたみ干潟の漁から戻る人の姿がとても印象的でした。


B340_08.jpg

 ● 本日頂いた旅土産。

小型のタイガービールコップ(径58×高さ85ミリ)は、エッチングプリントの現代のもの。
ごろっとした肉厚で熱湯にもびくともしない丈夫なコップです。

真鍮製の三段弁当箱はアンティークもの、刻まれていたのはグジャラティー文字。
蓋の開け方が、インドでも見ることがない独特な方式とのこと。

あまりに強烈な白檀匂の石鹸<確かに日本にはない石鹸の匂い>は南インドのアユルヴェーディック・ソープ。

マレーシアのローカルコーヒーは、淹れた上澄みをすする飲み方が主流です。
成分をよく見ると、マーガリンなどと一緒に焙煎させ独自の風味を加えています。



お酒もいいけれど、やはりチャイニーズに南インド、マレーやババニョニャ料理など、ヴァリエーション豊富なマレーシアのご飯やデザートが食べたいかな・・・・・・・・・  (^_^)v    





  1. 2017/04/13(木) 21:27:07|
  2. うつわ
  3. | コメント:0

339 コップ





上水沿いの桜を愛でながら、自転車で国分寺へ。(2017年4月5日)


B339_01.jpg

 ● 「山本萠作品展」  国分寺 くるみギャラリー。  4月10日(月)まで開催。

今回のくるみギャラリーでの個展は例年に比べ幾分期日も早く、まさに桜満開のタイミングでした。
会場には、軸やパネル装の書、カレンダー原画などの絵画の展示にに合わせ、詩集やエッセイ集、オリジナル写真カードなどが置かれています。
詩、書に絵画、どの分野でも多彩な、萠さん独自の世界が展開されています。
特に書の表具は、萠さん自らが選んだ布裂でなされ、毎回ながら、書と布の絶妙なバランスの組み合わせの美しさに、思わず見とれてしまいます。
厳選された詩人や俳人の詩句を、力まずたおやかに、さらりと見事なステップを踏むように記された書は、言葉を、発した音として捉えるのとはまた別の面で、脳裏に深く刻み込まれます。

本日は初日ということもあって、詩のお仲間をはじめ様々な方が来られていました。
自分は門外漢ながらも、そんな皆様と同席し、厳選された器でお茶を喫しながらの、お話しも楽しい一時でした。

昨年度より設けられた、入口扉付近に置かれた「どうぞ御自由にさわって下さい」コーナーは、萠さんが蒐め、家で使っていた小物の即売コーナー。
古い時代の陶片から、現代の作家物や工業製品に類する物まで、新旧問わず、萠さん独自の眼でもって選り抜かれ、実際に暮らしのなかで使われてきて育てられた物が並んでいます。

李朝の粉引碗や、渥美焼きの自然釉碗、江戸初期の有田(伊万里)の蕎麦猪口などといった、骨董としての揺るぎない定番アイテムから、現代のキッチンウェアーの真新しい琺瑯メジャーなんていうものまで、ニコニコと同価値で並ぶ小物たち。

近ごろは小物もまるで買っていなかったけど、花見の時期のこの季節、一度使いとしてもままごと遊び出来るような、コップなどを連れて帰ることにしました。


B339_02.jpg

 ● 選んでみたのが、コップと漆器。

いずれも日常使いのシンプルなもの。

腰括れで端反りのコップは、昔の石版刷りのビールのポスターにあるようなかたちのもの。
一口サイズのビールコップでしょうか?
片や首にエッチングの細線、それと底部が面取りといった、よく似た規格のコップです。
しかしながら、よく見るとガラスの質の違いか、色味も黄色味、灰色味であり。
素地や底部の厚みも結構異なります。
実際に二つのコップに、同時にビールを注いで(残念ながら缶ビールで)、その感触を試してみることに。
いずれもビール用としては容量が少なすぎる感じです。

自分としては、コップは絵に描いたような、単純な筒型のものが好きですが。
小さな手でもしっくりと馴染むこの手のかたちも、実際に使ってみると、とても良く握れ、それほど悪くないかたちです。


B339_03.jpg

 ● 台皿    漆器・朱塗     径138×高さ40ミリ。

漆器のほうは高台も高く、酒肴の珍味を少量載せたり、茶菓子受けとして合いそうです。糸底、口端にわずかに覗く下地の黒塗りが、質素ながらアクセントとなっています。
素地がすっかり木痩せしており、径が5ミリほど違うので、結構楕円形となっていますが、そんな点も経年環境の履歴を感じさせ、やきものにはみられない余興となっています。


B339_04.jpg

 ● コップ   ガラス、エッチング  径59×高さ94ミリ。

線入りのコップは若干素地は厚めながら、底部は薄く、全体の総量も軽く、お酒の容量も余計に入る感じです。
よく見ると素地に、微妙な気泡も封じ込められており、そんな景色を愉しみながら、丁寧に握る感じでしょうか。


B339_05.jpg

 ● コップ   ガラス、面取  径53×高さ90ミリ。

面取りコップは底部が分厚く、空でも結構な重さを感じさせますが、面取り部分は指の掛かりも良好。
ビールはともかく、焼酎などの蒸留酒をストレートで、ぐいぐい飲むには手頃なサイズで安定感があります。
横に臥しながらの寝酒向きのコップといえましょうか。


B339_06.jpg

 ● 保存瓶      耐熱ガラス    径115×高さ125ミリ。

こちらは、おまけというか。
展覧会に行きしな通りかかった薬局の「ご自由にお持ち帰り下さい」コーナーにあったもの。
大中小と三個のガラス製の保存瓶(密閉容器)が置いてあったけど。
なんとなく、一番古めかしい中のサイズを頂いたものです。
パッキンがシリコン製のため、最近のものと思っていたのですが、
よく見たらフランスの業務用食器メーカー”DURALEX”社製でしたが、ロゴマークのかたちが現在の製品のものと随分異っています。
案外、どオレンジ色のゴムパッキンが使われていた、旧いものなのかも知れません。
容量は1.5リットルあり、胡瓜を一本、切らずにそのままピクルスに漬けれそうなサイズの容器です。

想わぬ出物で展覧会の最中、ぼっこりとふくらんだ鞄を手にして恥ずかしかったけど、ガラスがガラスを招いて、コップを導いたこととして、良かれといたしましょう。


B339_07.jpg

 ● 本日の収穫物。 「書」を観にいったはずが・・・・・・・・・すみません!



さて、お花見にはどちらのコップを使おうか!?  (^-^)  




 
  1. 2017/04/06(木) 19:56:21|
  2. うつわ
  3. | コメント:0
TOPに戻る 次のページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。