うちのガラクタ

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

026 ペーパーワーク インドのはこ




 今年は早くも先月末より梅雨入りしましたが、それでも爽やかな日々が続いております。
昨日、三鷹市美術ギャラリーで開催中の『畠中光享 華麗なるインド -インドの細密画と染色の美-』展(会期;2013.4.13-06.23)を観てきました。この日は朝からのギャラリー・トークと、午後からの三鷹市市民大学での関連講演会があり、会場も参加予定の観覧客で賑わいをみせておりました。
 畠中光享による、作品の細密画や染織品についての解説をお聞きしていますと。インドにおける細密画の技術的な歴史・伝搬と影響の状況。仏教、ジャイナ教、ヒンドゥ教、イスラム教などの宗教の異なり時代によって細密画の表現方法も大きく変遷していったことを学びました。これまで、自分はインドのミニュアチュールというものはペルシャ辺りが中心となって伝搬し発達したものとばかり思っておりましたが、そうでないことや。逆に西洋絵画からの影響が非常に大きくあったということ・・・。 インドでは紙の伝搬が遅く、逆にインドで生まれたコットン・ペーパーが、交易を通じて欧州へ伝わっていったこと。また、日本に伝搬された密教である仏教自体が既にヒンドゥ教の影響を大としたものであったことなど・・・。技術の伝搬と推移を、まるであべこべに考え違えていました。現存する美術作品をひとつ鑑賞するにも、改めて文化や歴史的背景を識ると受容できる範疇も拡がり。前回何も知らずに見学したときとは作品を通じて受ける印象が随分と変わりました。異なる時間軸が一つの平面に同時に表現されていたり、主要物を中心に強調する逆遠近法の表現が用いられていたり、平面的で影のない表現、鮮やかな色使いなど。肉眼とルーペを通じて細部を拡大して視たりと、その世界に吸い込まれました。会場には細密画の製作用具も一部展示されていました。筆やペンなどを容れる細長い引出し蓋式のケースは、素材が紙製で花唐草模様に彩画されていました。象牙製の定規や、鳥形の鋏など、画工が所持する小道具も洒落ていてみていて楽しいものでした。



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● 草花文が描かれた『インドの蓋箱』、ペーパー・マッシュ(紙塑)製 90×115×高さ50 ミリ
 *インドものは、ほとんど家にありません。石鹸箱のようなこの小箱はいつ買ったものだったか? すっかり古くなり上塗りニスが一部剥がれてしまいました。


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 ● 『ラ-ジプト絵画』 
 左;「手足と耳を切り取られた画家」、画家が仕事を終えた後余所へ行かないように切断させた。
 右;「貴族の肖像」、ペオリという黄色は、マンゴーの葉のみを食べさせた牛の尿から抽出した希少な絵の具。
 『華麗なるインド』展 カタログより


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 ● 『インドの細密画』、東京国立博物館・東洋館展示より 2013 Feb.


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 ● 『ターバン』 三種 
ラジャスターン州、木綿モスリン地に複雑な絞りによる染色。
 『華麗なるインド』展 カタログより


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 ● 『サラサヴァティ・プジャ』、calcutta,INDIA. 20 Jan. 1991
 サラサヴァティとは「辨財天」のこと、日本では琵琶を持っていますが、インドではタンブーラだったかビーナだったか?、長棹の弦楽器を手にしています。



  1. 2013/06/03(月) 15:48:08|
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018 ご意見承ります! 投票箱

 天板に細いスリットがあいた、白木の細長いこの箱は、何かの御意見箱でしょうか?
側面下の小扉には、もともとは錠前が掛かるような緑色の閉じ金具が付いておりましたが、それを取り去り使っています。量産品というよりは誰かの自製品のようで、上部には壁に固定できるよう釘穴がみられます。


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● 『御意見箱』? 白木製、210×135×高さ440ミリ




 ★ 自分の住んでいる東京の小平市は、昔の武蔵野の面影を残すような雑木林や、玉川上水
や野火止用水もみられ、比較的緑の多い地域です。この日曜日(2013年5月26日)に、かねてから進行しています東京都の道路計画<小平市計画道路3・2・8号府中所沢線計画>が、本当に必要なのかどうか? 住民の意思を問う住民投票があります。 道路計画が実施されますと、小平市中央公園の中も道路が縦断することになりますので、それによって数百本の樹木が切り倒されることになります。樹木だけではなく、動物・鳥・虫などの生態系への影響も懸念されます。


 この件に関して市民の会の方が投稿した記事がfacebook上にございましたので、この機会に掲載させて頂きます。
*以下

 「この玉川上水が道路計画で500本近くの木がなぎ倒されてしまいます。5/26住民投票が行われる事になりました。ところが投票率50%に満たない場合は開票すらしないと市長が言いだしました。選挙ならお金をかけて選挙カーが走りますが、住民には力がありません。まだまだ、小平市民でもこの事を知らない方が沢山います。切ってしまったらもう二度と戻って来ない命です。道路計画の賛否を問うものではなく、みんなで考えよう!というものです。道路計画賛成派の方が投票をボイコットする可能性があります。
住民投票は反対ありきではなく賛成、反対を超えて"議論しよう"というものです。
私は今後共、緑を守る立場から発信を続けていきたいと思います。」

 
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  *facebookにあった。新田明美さんの写真とコメントより要約


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 ● 選挙管理委員会から送られてきた書面(*拡大できます)


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 ● 『注文の多い料理店』、宮沢賢治作
『考える会』によるイヴェント。野外幻灯会 2012年10月20日、小平市中央公園にて。


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 ● 小平市のもう一つの都道計画の様子。青梅街道裏手畑付近の写真。2010年10月11日
 追記; 現在この写真のある美大裏手付近は区画整備されました。青梅街道側にあった旧子供キャンプ場は100本余りの樹木が切り倒されて、かわりに数百メートル離れた玉川上水脇に、芝生敷きの立派なキャンプ場と公園が造られました。また、この春から児童館が新設され子供たちに解放されています。近々美大のキャンパス中にも、裏門脇からアリーナ前を縦断する都道が着工します。



  1. 2013/05/23(木) 14:39:35|
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