うちのガラクタ

古びたモノが好きです。日常の捕って付けたようなモノ・コトの紹介です。

342 公園デビュー





この間の日曜日(2017年4月16日)、お土産で頂いたインドの弁当箱を持参して、遅そめのお花見で公園デビューしました。


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 ● 向かった先は、大塚公園。


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 ● 食料・飲み物各自持参。

肝心の桜のほうは、さすがにほとんど散りかけておりましたが。
いずれも旅好きな面子らしく、持ち寄り料理もかなり個性的で、楽しいお花見となりました。

インドの弁当箱に、カボチャのサブジ、茄子と茸の中華風炒め、ほうれん草と菜っぱのおひたし、大根と水菜胡瓜のマサラサラダ、チュウラ(乾飯)などを詰めて、雰囲気を盛り上げるために、弁当箱にしっかりと南京錠をかけて出発です。
飲み物は、泡盛(白百合荒濾過44度)、ミントティーを用意。

おにぎり、鶏唐、トマトの炒め物、菜花のおひたし、筍ご飯、もやしのナムル、枝豆、胡瓜の漬け物、ハムにソーセージ、蕗の佃煮に蕗味噌、ミャンマーの小魚チップ、ミャンマーの食べるお茶(ラペトゥ)、ミミガー、ポテトサラダ、イベリコ豚のレバーペーストにクラッカー、インドの豆菓子スナック、たらこ入り卵焼き、大根人参の浅漬け、まぐろの煮付け、ロシアのサーディンにサワークリームと黒パン。シーチキンのアボガトディップにリンゴとパクチーとナッツ、エビとアボカトサラダ、牛筋煮込み、ロマーノチーズのマヨネーズソース和え野菜サラダ、マンゴーの生クリームデザート・・・・・・・・・・・・。
自家製ジンジャエールに梅ワイン、ビール、泡盛、インドのオールドモンク・ラム・・・・・・・・。
和洋中にエスニックとごちゃ混ぜながら、とても美味しゅうございました!!!



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 ● 公園のあとはご自宅で晩ご飯。

メンバーの方の、ご近所のご自宅にお呼ばれし、ふたたび飲み会は続きます。
ご近所のパブアニューギニア人の家族を招いたり、小さなお子さんたちと皆で一緒になって遊んだりと、とても楽しい一時でした。


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 ● ドラマティックな写真。

辻の楽師、風船売りの少女、ゴミ袋を風船のように飛ばして遊ぶ子ども達。
廊下に飾られていた、とても幻想的な写真(*トリミングしてあります)は、インドで撮られたものでしょうか!?
ご主人はカメラマン。
本日は不在でしたが、見せて頂いた瀬戸内での家族を撮った写真集が、とても素晴らしかった。


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 ● 公園デビュー無事完了。


雨後の竹の子・・・・・・・・・・、いつのまにか頭を出して早くも筍の季節です!



インドの弁当箱、これからの季節も現役で活躍してくれそうです (~o~)  




  1. 2017/04/18(火) 13:16:19|
  2. 雑 閑
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341 弁当箱





前回はお土産コップの話しでしたが、今回は弁当箱です。


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 ● マレーシアで仕入れたアンティークの弁当箱2種 <シミズ君コレクションより>

インドの弁当箱といえば、まずは数段にも重ねて手で提げるタイプを思い浮かべます。
シミズ君が当地のアンティークショップで見つけ出したのが、この2種類。
素材は昔のものらしく、アルミやステンレスではなくて、ずっしりした真鍮が用いられています。

提げ手が平らなほうは、各々の容器に共蓋が付き、留め具には錠をかけれる作りです。
お土産にこの弁当箱を頂きました。

そしてもう一方は、上蓋のボッチの穴にピンを挿して固定する式(径105×高さ265ミリ)の、流れるような曲線で優美なもの。
容器の大きさも大中小と、それぞれ異なり。
大の容器の側面に飛び出る2つのボッチに、持ち手を掛けて固定する、至って簡素な構造ながらも、とても考えつくされたデザインです。
(本音をいえばこちらが欲しかったかな!?)

いずれも三段ながら、よく目にするのは四段ものが多いのだとか。
曲線タイプの弁当箱は、三段ですとピン留めですが、より大きい四段のものはピンの頭がスプーンになったデザインだとか。
側面には南インドのタミル語で、名前らしき文字が刻まれています。
このような弁当箱はインドあたりが発祥かと思いきや、その原形は意外や欧州にあるらしく、インドのこれらの弁当箱も宗主国であった英国からの流れではないかということでした。


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 ● 現代の主流はステンレス、真鍮製はヤカンともども珍しい。

ご飯にチャパティー、サブジにタルカリ、ダルなどの汁物も含んだ、常に熱々の食事を食べる点。
それとともに、宗教的な制約の大きい食習慣と不浄観に制されて、ダバワラによるデリバリーの誤配を防ぐ意味もあるのでしょうか、記号や名前などが記された弁当箱をよく見かけます。
ただ、弁当箱に錠がつくような感覚は、常に食器棚に鍵をかけておくような、インド文化圏ならではの発想なのかもしれません。

この手の提げ重型の弁当箱は、華人のものでは、竹で編んだ籠状のものや、琺瑯製、または陶製のものなどもあるそうですが。
弁当箱に金属を用いるのは、中に容れる食事の形態の違いなのか、あるいは工業的な量産にちなんだ経済性の理由なのか。
弁当を持つたり、弁当の配達を受けるといった社会現象も踏まえ、いろいろ考察してみると、かなり奥の深い、提げ重型弁当箱の世界なのかも知れません。

**ブログ№199 弁当箱
http://utinogarakuta.blog.fc2.com/blog-entry-199.html



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 ● 弁当箱   真鍮製    径135×高さ240ミリ。

お土産で頂いた弁当箱。
素材の真鍮は、空っぽのこの状態でも、まるで弁当が詰められたようにずっしりとしていて、重たい。
真鍮もすっかり灼け緑青も吹いて、かなり使いくたびれた風情です。
金属ものの味は、錆びにあると信じてはおりますが、さすがに花見に持って行くには、衛生的にもどうしたものよ。
ということで、この際思い切ってクリーニングしてみることに。
確かに、真鍮製の食器は、あちらではちょっとした富の象徴であり、磨き砂でもって、ピカピカに磨かれ、客間に置かれていたりします。


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 ● クリーニング完了。

時代性を残す為にどの程度の状態のクリーニングに留めるのか、難しいところですが。
気付くとお猿状態で、結構根を積め込んでしまった。
それでも相当使い込まれた弁当箱らしく、金属劣化の使用痕が随所に目につきます。
この作業をしながら容器をいじっていると、部材の使い方や製造の工程、使用のされ方など、目で見ただけでは気付かない面も、多く見えてきて、とても楽しい。

城のマークの商標や、メーカー名から察して、インド系のメーカーでしょうか。


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 ● 金ぴかとなり、いつでもスタンバイ・オッケーです!!

所有者の刻印らしき文字(グジャラティー?)も、はっきり確認できるようになりました。
日曜日に予定の花見が楽しみです。


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 ● 作業終了、お疲れ様。

近所の公園で、ちょこっと一献。
木々の芽吹きのなか、桜吹雪が綺麗でした。



弁当箱、何を詰めて行こうかなぁ (*^_^*)  




  1. 2017/04/14(金) 18:12:02|
  2. 弁当箱
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340 コップ飲み




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 ● 旅友のシミズ君が帰国しました。

スマトラに仕事の口があるということでインドネシアへと向かったシミズ君でしたが。
今回も当地に行ってみると、そんなに上手い話しがあるわけなく、ほとんど「怒りの葡萄」状態となり、無惨にも撤退となったのでした。
という理由で、インドネシアよりその後しばらくはマレーシアに駐留し、そこでの自分用のお買い物荷物が、まったく勝手ながら我が家へと送りつけられてきたのでした。

今日はそんな彼の私物を自転車の荷台に積んで、シミズ邸へとデリバリー。 (どこか間違っているような気がするけど。)

そして、送付されてきたダンボールの箱のなかからぼこぼこ姿を現したのが、これらのコップなのでした。


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 ● コップを見ながら酒を飲む。

天気も良いし、野外の桜もまだまだ見頃。
まずは、自分用の一人花見突入への保険を掛けて、白百合(石垣島泡盛、荒濾過44度)を小瓶に詰め、ショットグラスを持参しての訪問です。
ところがむこうも良くしたもので、宝焼酎のお茶割りで出迎えてくれました。
なぜかイカ下足の煮付けや、カツオの腸の塩辛「酒盗」など、飲み助にはたまんない渋い酒肴も用意されており、彼の父ちゃんも本日は留守ということで、昼前からぐいぐいと二人で飲むことになってしまいました。
一応マレーシアのコーヒーや、なぜかカップヌードルのミーゴレン(インドネシア風焼きそば)なんかも交えて、異国情緒を飽くまでキープした飲みを維持します。


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 ● まる秘の物<ブツ>は、「タイガービール」のコップたち。

ノベルティーグッズにはさほど興味がない自分ながらも。
これだけいろいろなヴァージョンのタイガービールコップを一堂にすると、商標であるロゴの変化やプリントの具合、時代を追ったガラスの成形の様子など、なかなか楽しい世界です。
あーだこーだと、コップを観察しながらの昼間飲み、体内アルコール度も徐々に高められ、二人飲みながらも、気分はますます盛り上がっていくのでした。



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 ● 多民族国家マレーシアらしく文字の表記も様々です。

英領マラヤから独立してマレーシアになった1957年の年号入りコップにはMERDEKA(ムルディカ;独立)のマレー語の文字がみられ(左上)、今回のコップのなかで特に異彩を放っています。
コップ底にみられる製造所の王冠マークも、パターンが幾種類かあり面白いです。
華人も多いマレーシアらしく漢字があったり、なかには南インドのタミル語が書かれたものなど結構なレアものもあります。
そんなビールコップの数々を手にとりながら、ショットグラスでの泡盛一気が至福の一時となりました。


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 ● 今日の留守番役は犬の散歩も兼ねたもの。

酒休めには、なんといっても気分転換の散歩が一番です。
シミズ家の飼い犬、ラブラドールの「ごん」を連れての散歩は、まったくもっての犬まかせ。
犬目線で細い路地に入っていったりと、歩くコースが人間の散歩と異なっていて、結構新鮮でした。

今回のシミズ君のタイガービールコップは、KLやペナン、マラッカのショップやフリマなんかで探し出したものとのこと。
海峡を有した古くからの交易の町マラッカは、確かに多民族の情緒に溢れた、とても趣のある町でした。
折角なので、過去の旅のアルバム写真からおまけながら載せてみますね!


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 ● 旅写真より マラッカ その1

イスラムのモスク、道教の祠堂、運河越しにはキリスト教会の鐘堂の尖塔が覗く。


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 ● 旅写真より マラッカ その2

あまりにもデコラティブな南インドスタイルのヒンドゥー教寺院。
干潮の干潟にはムツゴロウを特大にしたような、背鰭のブルーがとても美しいハゼがあちこちにみられ神秘的でした。
また、夕陽を背に叉手網をたたみ干潟の漁から戻る人の姿がとても印象的でした。


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 ● 本日頂いた旅土産。

小型のタイガービールコップ(径58×高さ85ミリ)は、エッチングプリントの現代のもの。
ごろっとした肉厚で熱湯にもびくともしない丈夫なコップです。

真鍮製の三段弁当箱はアンティークもの、刻まれていたのはグジャラティー文字。
蓋の開け方が、インドでも見ることがない独特な方式とのこと。

あまりに強烈な白檀匂の石鹸<確かに日本にはない石鹸の匂い>は南インドのアユルヴェーディック・ソープ。

マレーシアのローカルコーヒーは、淹れた上澄みをすする飲み方が主流です。
成分をよく見ると、マーガリンなどと一緒に焙煎させ独自の風味を加えています。



お酒もいいけれど、やはりチャイニーズに南インド、マレーやババニョニャ料理など、ヴァリエーション豊富なマレーシアのご飯やデザートが食べたいかな・・・・・・・・・  (^_^)v    





  1. 2017/04/13(木) 21:27:07|
  2. うつわ
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339 コップ





上水沿いの桜を愛でながら、自転車で国分寺へ。(2017年4月5日)


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 ● 「山本萠作品展」  国分寺 くるみギャラリー。  4月10日(月)まで開催。

今回のくるみギャラリーでの個展は例年に比べ幾分期日も早く、まさに桜満開のタイミングでした。
会場には、軸やパネル装の書、カレンダー原画などの絵画の展示にに合わせ、詩集やエッセイ集、オリジナル写真カードなどが置かれています。
詩、書に絵画、どの分野でも多彩な、萠さん独自の世界が展開されています。
特に書の表具は、萠さん自らが選んだ布裂でなされ、毎回ながら、書と布の絶妙なバランスの組み合わせの美しさに、思わず見とれてしまいます。
厳選された詩人や俳人の詩句を、力まずたおやかに、さらりと見事なステップを踏むように記された書は、言葉を、発した音として捉えるのとはまた別の面で、脳裏に深く刻み込まれます。

本日は初日ということもあって、詩のお仲間をはじめ様々な方が来られていました。
自分は門外漢ながらも、そんな皆様と同席し、厳選された器でお茶を喫しながらの、お話しも楽しい一時でした。

昨年度より設けられた、入口扉付近に置かれた「どうぞ御自由にさわって下さい」コーナーは、萠さんが蒐め、家で使っていた小物の即売コーナー。
古い時代の陶片から、現代の作家物や工業製品に類する物まで、新旧問わず、萠さん独自の眼でもって選り抜かれ、実際に暮らしのなかで使われてきて育てられた物が並んでいます。

李朝の粉引碗や、渥美焼きの自然釉碗、江戸初期の有田(伊万里)の蕎麦猪口などといった、骨董としての揺るぎない定番アイテムから、現代のキッチンウェアーの真新しい琺瑯メジャーなんていうものまで、ニコニコと同価値で並ぶ小物たち。

近ごろは小物もまるで買っていなかったけど、花見の時期のこの季節、一度使いとしてもままごと遊び出来るような、コップなどを連れて帰ることにしました。


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 ● 選んでみたのが、コップと漆器。

いずれも日常使いのシンプルなもの。

腰括れで端反りのコップは、昔の石版刷りのビールのポスターにあるようなかたちのもの。
一口サイズのビールコップでしょうか?
片や首にエッチングの細線、それと底部が面取りといった、よく似た規格のコップです。
しかしながら、よく見るとガラスの質の違いか、色味も黄色味、灰色味であり。
素地や底部の厚みも結構異なります。
実際に二つのコップに、同時にビールを注いで(残念ながら缶ビールで)、その感触を試してみることに。
いずれもビール用としては容量が少なすぎる感じです。

自分としては、コップは絵に描いたような、単純な筒型のものが好きですが。
小さな手でもしっくりと馴染むこの手のかたちも、実際に使ってみると、とても良く握れ、それほど悪くないかたちです。


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 ● 台皿    漆器・朱塗     径138×高さ40ミリ。

漆器のほうは高台も高く、酒肴の珍味を少量載せたり、茶菓子受けとして合いそうです。糸底、口端にわずかに覗く下地の黒塗りが、質素ながらアクセントとなっています。
素地がすっかり木痩せしており、径が5ミリほど違うので、結構楕円形となっていますが、そんな点も経年環境の履歴を感じさせ、やきものにはみられない余興となっています。


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 ● コップ   ガラス、エッチング  径59×高さ94ミリ。

線入りのコップは若干素地は厚めながら、底部は薄く、全体の総量も軽く、お酒の容量も余計に入る感じです。
よく見ると素地に、微妙な気泡も封じ込められており、そんな景色を愉しみながら、丁寧に握る感じでしょうか。


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 ● コップ   ガラス、面取  径53×高さ90ミリ。

面取りコップは底部が分厚く、空でも結構な重さを感じさせますが、面取り部分は指の掛かりも良好。
ビールはともかく、焼酎などの蒸留酒をストレートで、ぐいぐい飲むには手頃なサイズで安定感があります。
横に臥しながらの寝酒向きのコップといえましょうか。


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 ● 保存瓶      耐熱ガラス    径115×高さ125ミリ。

こちらは、おまけというか。
展覧会に行きしな通りかかった薬局の「ご自由にお持ち帰り下さい」コーナーにあったもの。
大中小と三個のガラス製の保存瓶(密閉容器)が置いてあったけど。
なんとなく、一番古めかしい中のサイズを頂いたものです。
パッキンがシリコン製のため、最近のものと思っていたのですが、
よく見たらフランスの業務用食器メーカー”DURALEX”社製でしたが、ロゴマークのかたちが現在の製品のものと随分異っています。
案外、どオレンジ色のゴムパッキンが使われていた、旧いものなのかも知れません。
容量は1.5リットルあり、胡瓜を一本、切らずにそのままピクルスに漬けれそうなサイズの容器です。

想わぬ出物で展覧会の最中、ぼっこりとふくらんだ鞄を手にして恥ずかしかったけど、ガラスがガラスを招いて、コップを導いたこととして、良かれといたしましょう。


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 ● 本日の収穫物。 「書」を観にいったはずが・・・・・・・・・すみません!



さて、お花見にはどちらのコップを使おうか!?  (^-^)  




 
  1. 2017/04/06(木) 19:56:21|
  2. うつわ
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338 白獣




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 ● 高橋協子 「白獣」展     東京都杉並区西荻北 Gallery 蚕室
  会期は2017年4月9日(日)まで、12:00~19:00<最終日17:00、月火休>

茨木県笠間で作陶している知人の展覧会へ行ってきました。<2017年4月2日>
今回は前回「狐づくし」に次いで、Gallery 蚕室での2回目の展覧会です。

ブログ№229 狐づくし
http://utinogarakuta.blog.fc2.com/blog-entry-229.html


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 ● テーマの「白獣」は土地の伝説によるもの。

生憎この日は作家本人は不在でしたが、ギャラリーのオーナーに訊くと。
DMにあるのは黒地を背景に白獅子の写真でしたが、今回の白獣とは、彼女の住む地域の伝説にある三白獣(狐・鹿・雉)とのこと。
昼のこの時間帯ギャラリーの窓から差し込む、明るい日差しに包まれて浮かび上がる白獣たち。
三白獣に龍や獅子なども従えて、ギャラリーの白い壁に配置された陶製の作品は、あたかも一編の絵巻のごとく融合して、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
微妙に光りきらめく白肌は、雲母を混ぜた釉薬が用いられています。


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 ● 前回とかわらず稲荷神の神使い 狐も健在です。

足元を見おろすと床置きされた獅子や狐は、ちょうど猫ほどの大きさで、いまにも動き出しそうな気配を感じさせます。


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 ● 今回は白獣が勢揃い、ますます彼女特有の神話の世界に引き込まれてしまいます。


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 ● 白獣の顔の表情も実に豊かです!

瞳の虹彩の独特な色味は、銀の焼きつけとのこと、やがて酸化という経年変化を経て燻し銀の渋い色合いに落ち着くのでしょうか。
薄桃色や薄墨色など、微妙に施された淡彩が、白獣の肉感を浮かびだし、単純に白一色でに白塗りした以上に、白の美しさを際立てます。
 

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 ● 会場にはちょっとした小物も。

狐のイヤリングやブローチ、狐の躍動姿をシルエットに図案化された和手拭い。
愛らしい小物は、偶然に立ち寄ったお客さんもつい手に取りたくなるような代物ですが。ギャラリーのオーナーが云うには、やはり「白獣」一本に絞りたかったのだとか。
作陶展と云っても器ではなく、作家の持つ精神性を体現した、白獣で構成する企画を一柱に展覧会を構成した、真摯として一貫して揺るがないオーナーの眼は秀逸のかぎりです。
ギャラリーのオーナーと、偶然居合わせたバーナーワークのガラス作家の方と3人で、クラフトの話しなどもできて、なかなか面白い一時でした。

今日は天気も良かったので散策がてら自転車で訪れましたが。
途中の千川上水沿いの桜や辛夷が、春爛漫としていて、この時期ならではの華やいだ雰囲気を盛り上げていました。


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 ● 更新橋の庚申塔      東京都武蔵野市。

同じコースを往復するも、目に飛び込んでくる景色は随分と見え方が違います。
帰路の千川上水で目についたのが、細長いゴボウ注連がさがった小祠です。
なかなか綺麗なすがたの注連縄だったので、近寄って確認するとしっかり藁で綯ったものでした。
中を覗くと、赤い前垂れを掛けられた小さな青面金剛像が睨みをきかせていました。
展覧会の「白獣」効果絶大で、なぜかカミサマものが目に入る一日でした。



よろしければ是非、「白獣」展観て下さい、小さいながらも素敵なギャラリーです。  (^o^) 


  1. 2017/04/03(月) 13:27:42|
  2. 雑 閑
  3. | コメント:1
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